ABL(動産・債権担保融資)とは? メリット・審査ポイント・注意点などを解説

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目次

ABLとは

ABL(Asset Based Lending)とは、売掛金や在庫などの事業資産を担保にして資金を借り入れる方法です。商品によっては機械設備などが対象となる場合もあります。従来の銀行融資は、企業の信用力や不動産担保を重視していましたが、ABLでは事業そのものが生み出す資産価値に着目して融資が行われます。そのため、不動産を保有していない企業でも、売掛金や在庫があれば融資を受けられる可能性がある点が特徴です。

ABLはどんなときに選ぶとよい?

ABLは、次のような状況で検討しやすい資金調達方法です。

  • 売掛金や在庫などの事業資産を保有している場合
  • 不動産以外の資産で資金調達したい場合
  • ある程度まとまった資金を調達したい場合
  • 銀行融資に加えて、追加の資金調達が必要な場合

特に、不動産がなくても事業資産を活用して資金調達したい場合は有力な選択肢になります。一方で、次のような場合は他の方法も検討したいところです。

  • 売掛金や在庫などの事業資産が少ない場合
  • すぐに資金が必要な場合

例えば、スピードを重視する場合は無担保ビジネスローンファクタリング、不動産がある場合は不動産担保ローンが選択肢になります。

ABLの基本情報

項目 内容
調達方法の分類 ローン
調達スピード 2~4週間
調達額 中~大
調達コスト
利用のしやすさ
担保/売却資産 売掛金・在庫など
向いている用途 運転資金・増加運転資金

ABLが向いている人・向いていない人

向いている人
  • 売掛金や在庫などの事業資産がある
  • 活用できる不動産を持っていない
  • ある程度まとまった資金が必要
  • 事業の成長に伴い資金需要が増えている
向いていない人
  • 売掛金や在庫などの事業資産が少ない
  • すぐに資金が必要
  • 手続きの簡便さを重視したい

ABLのメリット

ABLには、従来の融資にはない特徴的なメリットがあります。

不動産がなくても資金調達できる
不動産を担保にできない企業でも、売掛金や在庫を活用して資金調達が可能です。中小企業や成長企業にとって有効な選択肢になります。
事業規模に応じた資金調達ができる
担保となる売掛金や在庫の増加に応じて、調達可能額も増える傾向があります。事業の拡大に合わせて柔軟に資金調達できる点が特徴です。売上拡大に伴って売掛金が増える企業では、調達余地が広がるケースもあります。
銀行融資を補完できる
銀行融資だけでは不足する資金を補う手段として活用できます。複数の資金調達手段を組み合わせることで、資金繰りの安定化につながります。
資産を有効活用できる
売掛金や在庫は通常すぐに現金化しにくい資産ですが、ABLを活用することで資金に変えることができます。

ABLのデメリット・注意点

一方で、ABLには理解しておくべき注意点もあります。

仕組みがわかりにくい
一般的な融資と比べて仕組みが複雑で、初めて利用する場合は理解に時間がかかることがあります。
利用できる金融機関が限られる
ABLに対応している金融機関はまだ多くないため、選択肢が限られる場合があります。
資産の管理や報告が必要になる場合がある
担保となる売掛金や在庫の状況を定期的に報告する必要があるケースもあり、運用面での負担が発生することがあります。
資産内容によって条件が変わる
売掛先の信用力や在庫の流動性によって評価が変わるため、同じ企業でも条件が大きく異なることがあります。

ABLの利用条件と審査のポイント

ABLでは、企業の信用力に加えて「資産の質」が重視されます。

売掛金の内容と信用力
売掛先の企業の信用力や支払状況が重要です。信頼性の高い取引先であれば評価は高くなります。
在庫の流動性
在庫がどれだけ早く現金化できるかも評価ポイントです。回転率の高い在庫ほど評価されやすくなります。
資産の管理体制
売掛金や在庫を適切に管理できているかも重要です。管理体制が不十分だと評価が下がる可能性があります。
事業の継続性
事業が安定して継続しているかどうかも確認されます。資産が継続的に生まれるビジネスであることが重要です。

ABLの利用の流れ

  1. 相談・申込み
  2. 必要書類の提出
  3. 事業資産(売掛金・在庫など)の評価
  4. 審査
  5. 融資条件の提示・契約
  6. 融資実行(入金)
  7. 返済開始
資産評価の工程があるため、一定の時間がかかるのが一般的です。

ABLで失敗しないためのポイント

  • 担保となる事業資産の内容を把握する
  • 複数の金融機関を比較する
  • 資産管理体制を整える
  • 資金調達の目的を明確にする

特に、資産の評価がどう決まるかを理解しておくことが重要です。

ABLに関するよくある質問

ABLではどんな資産が担保になりますか?
売掛金・在庫・機械設備などの「事業資産」が担保になります。不動産のような固定資産ではなく、日々の事業活動から生まれる資産が対象になるのが特徴です。特に、継続的に発生する売掛金や回転の早い在庫は評価されやすい傾向があります。
ABLとファクタリングの違いはなんですか?
ABLは「借り入れ」、ファクタリングは「売却」という違いがあります。ABLは資産を担保に融資を受けるため返済義務がありますが、ファクタリングは売掛債権を売却するため返済は不要です。また、ABLは売掛金だけでなく在庫や設備も対象になる点も違いです。
ABLの審査はどのようなものですか?
企業の信用だけでなく、資産の質が重視される点が特徴です。売掛先の信用力や在庫の流動性などによって評価が大きく変わります。そのため、業績が不安定でも資産内容が良ければ利用できる可能性があります。
ABLはどれくらいの期間で資金調達できますか?
一般的には数週間程度かかります。売掛金や在庫の内容を確認し、評価するプロセスがあるため、即日対応は難しいのが通常です。特に資産の確認や契約内容の整理に時間がかかることがあります。
ABLと他の資金調達方法と併用できますか?
併用は可能です。ABLは、売掛金などの事業資産を活用する融資手法であり、銀行融資やファクタリングと組み合わせて利用されることもあります。例えば、長期資金は銀行融資、短期資金はファクタリング、補完としてABLといった使い方です。

まとめ

ABLは、売掛金や在庫などの事業資産を活用できる資金調達方法です。

  • 売掛金・在庫などの事業資産がある
  • 活用できる不動産がない
  • ある程度まとまった資金が必要

このような場合に有力な選択肢となります。一方で、仕組みや条件がやや複雑なため、理解したうえで適切に活用することが重要です。

「ABL(動産・債権担保融資)とは?」の監修者

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