第1203回NEW
住まい選びが難しくなっている今、「理想の暮らし」から考えるマイホーム
- 今は賃貸住宅に住んでいますが、そろそろマイホームを購入したいと思っています。住宅ローン金利や周囲の物件価格も上がっているようですし、早めに買うべきか、迷っています。どうやってマイホームを選んだらいいのでしょうか。(会社員 38 男性)
- 物件価格や住宅ローン金利も上昇する中でのマイホーム選び、悩ましいですね。何を基準にするか迷ったら、あえて「理想の暮らし」を軸にして探すことで、満足度の高いマイホームを見つけられるのではないでしょうか。
住まい選びが難しくなっている今、何から考える?
最近の人件費や資材価格の高騰などの影響から、住宅の物件価格は上昇傾向です。このまま手が届かなくなる前に、マイホーム購入を検討している方も増えているのではないでしょうか。
住宅ローンの金利の動向も含め、経済状況が厳しくなりつつある中、賃貸住宅の家賃も都市部を中心に上昇傾向となり、住まい選びが難しくなっています。
「どのくらいの金額の物件なら購入できるのか」と予算面から入っていきがちなマイホーム選びですが、経済状況が大きく変わりつつある中、あえて自分にとっての「理想の暮らし」を考えるところから始めてみるのはいかがでしょうか。
理想の暮らしを書き出し、条件に優先順位をつけよう
「理想の暮らし」という響きから、憧れの家や、おしゃれな暮らしを想像する方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではなく、自分が生活の中で大切にしたいことや、今後の家族の生活に必要なものをイメージしていくのです。
まずは思いつくままに、どんどん箇条書きでリストアップしてみましょう。次に、「譲れない条件」「あればうれしい条件」に分けて整理してみましょう。その条件が必要な理由も記載すると、自分の考えを整理できます。
| 譲れない条件 | 理由 |
|---|---|
| リビングは広めで3LDK以上 | 子ども2人それぞれに部屋を与えられるように |
| 駅から徒歩15分以内 | 通勤・通学の負担を減らしたい |
| あればうれしい条件 | 理由 |
| できれば一戸建て | 気兼ねなくペット(大型犬)を飼いたい |
| 子どもが転校しなくてよいエリア | 子どもの負担を減らしたい |
(筆者作成)
理想の暮らしを書き出してみると、少しずつ自分が求める住宅が見えてくるのではないでしょうか。譲れない条件は家族が大切にしたい価値観にもつながるので、できれば妥協せず住まい選びをしたいものです。
理想の暮らしを支える予算と資金計画を立てよう
理想の暮らしが整理できたら、資金計画を立てましょう。住居費は、住宅ローンの返済額だけでなく、固定資産税や家の維持管理費・修繕費なども含めて購入可能かどうかを検討する必要があります。引っ越し費用や住宅購入の諸費用も含めた資金計画を立てるようにしましょう。
子どもが増える可能性や転勤などの不確定要素があるなら、購入時期の見極めも大切です。子どもの入学時期までに購入したい、定年退職までに住宅ローン返済を終えたいといったライフプランも考慮するとよいでしょう。
具体的な物件選びでは、「あればうれしい条件」も含めて探し、購入可能かを検討します。予算に合わなければ「譲れない条件」を優先しましょう。新築が理想だったとしても中古にすることで購入可能になるかもしれません。
上記の表の例で、予算内で全ての条件を満たす物件が見つからなかった場合、一戸建てでの大型犬の飼育を諦め、通勤・通学に便利な立地のマンションで小型犬を飼育するというように、優先順位の高いほうを選べば、迷いも少なくなります。
住宅購入では迷いが生じることも多い中、理想の暮らしを実現するための「譲れない条件」「あればうれしい条件」を明確にしておくと、限られた予算内で満足度の高いマイホーム選びができるのではないでしょうか。
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私が書きました
ファイナンシャルプランナー(CFPR)。
大学卒業後、情報システム会社で金融系SE(システムエンジニア)として勤務し、出産を機に退社。子育て中の2006年にファイナンシャルプランナー(CFPR)資格を取得する。その後、教育費や保険・家計見直しなどのセミナー講師、幅広いテーマでのマネーコラム執筆、個人相談などを中心に、独立系FPとして活動を行っている。
※執筆日:2026年10月08日
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