「しまホ!」は島根銀行のスマートフォン支店
「しまホ!」は、島根銀行が展開するスマートフォン支店の愛称です。 名前にはユニークな由来があります。 出雲地方の方言では「スマホ」を「しまホ」と発音することから、この名称が誕生しました。ロゴも「全国の多様な方と山陰を繋ぐ架け橋に」というコンセプトのもと、レインボーカラーが採用されています。 つまり、単に「スマホで使える銀行」を目指しているわけではありません。 しまホ!には、全国の人に山陰の魅力を知ってもらい、山陰のファンを増やしたいという思いも込められています。 実際、島根銀行は、しまホ!で預かったお金を山陰企業への融資などに活用。融資だけでなく、売上拡大支援などのコンサルティングや、地域経済を盛り上げる取り組みにも力を入れています。 利便性や金利だけでなく、「預金を通じて地域とつながる」という地方銀行ならではの個性を持ったサービスなのです。
条件なしで円普通預金が年0.80%
しまホ!を検討するとき、まず注目したいのが普通預金金利です。
2026年8月現在、しまホ!の普通預金金利は、
年0.80%(税引後年0.6374%)
となっています。
注目したいのは「条件なし」で年0.80%という点。
銀行の金利を比較するときは、表示されている数字だけでなく、「その金利が適用される条件」にも注目する必要があります。
銀行によっては、給与・年金の受取口座への指定、証券口座との連携、クレジットカードの利用、一定額以上の資産保有、銀行指定のサービス利用などの条件によって普通預金金利が上乗せされる商品があります。
無理なく条件をクリアできる人には魅力的ですが、最大金利だけを見て口座を開設した結果、「実際には条件を満たせず、期待していた金利が適用されなかった」ということも考えられます。
その点、しまホ!なら、給与受取や証券口座との連携といった特別な条件を満たさなくても年0.80%(税引前)が適用されます。
「高い金利のために複数の条件を管理するのは面倒」「シンプルに貯金用口座として使いたい」という人にとって、この分かりやすさはメリットといえるでしょう。
なお、預金金利は今後変更される可能性があります。利用時には最新の金利を公式サイトで確認しましょう。
口座開設から日常の取引までスマホ中心
「銀行口座を増やすのは手続きが面倒そう」と感じる人もいるでしょう。 しまホ!の口座開設は、基本的にスマートフォンで進められます。 公式サイトでは、
- しまぎんアプリをダウンロード
- お客さま情報を入力
- スマホで本人確認手続き
- 口座開設完了
という4ステップで案内されており、来店不要・最短当日の口座開設を掲げています。 口座開設後も、振込や残高・明細の確認などをスマートフォンから行えます。 さらに特徴的なのが、通帳だけでなくキャッシュカードも発行しないことです。 「カードがないのに、どうやって現金を引き出すの?」と思いますよね。 現金が必要なときは、「しまぎんアプリ」のスマホATM機能を利用します。 全国のセブン銀行ATMとローソン銀行ATMで、スマートフォンを使って現金の入出金が可能です。 財布の中のカードを増やしたくない人や、普段からスマートフォンで決済・金融サービスを利用している人とは、特に相性のよい仕組みでしょう。
振込やATMの手数料を抑えやすい
銀行を比較する際、金利とあわせて確認したいのが手数料です。 しまホ!では、しまホ!口座宛の振込手数料は何度でも無料。他行宛は通常1回165円ですが、ローン取引または前月末の預金残高150万円以上なら月1回、300万円以上なら月3回、500万円以上なら月5回無料になります。 ATMについては、セブン銀行ATM・ローソン銀行ATMでスマホATMを利用でき、平日8時45分~18時の入出金は無料です。 それ以外の時間帯や土日祝日は基本的に110円ですが、預入れについては預金残高と給与・年金受取など所定の取引条件を満たすことで無料になる場合があります。 さらに、SBI証券口座への振込やPayPayへの残高チャージなども無料です。 日常的に振込やATMを利用する人にとって、こうした手数料は一回ごとの金額こそ小さくても、積み重なると無視できません。 銀行を比較するときは「金利でいくら増えるか」だけではなく、「自分の使い方では年間いくら手数料がかかるのか」まで考えると選びやすくなります。
生体認証を利用したFIDO認証を採用
「スマホだけで銀行取引をするのは、セキュリティ面が不安」という人もいるでしょう。 しまホ!では、振込などの取引にFIDO認証を採用しています。 FIDOは、生体認証機能などを活用することで、セキュリティと使いやすさの両立を目指したオンライン認証の規格です。 本人のスマートフォンの生体認証を利用できるため、「安全性は確保したいけれど、複雑なパスワードを毎回入力するのは面倒」という人にも利用しやすい仕組みになっています。
しまホ!はどんな人に向いている?3つの利用シーン
ここからは、しまホ!が実際の生活でどのように使えるのか、異なる3つの利用者像で考えてみましょう。 ※以下は実在する利用者への取材ではなく、サービス内容を分かりやすく説明するための想定ケースです。
- ケース1:30代会社員「生活防衛資金の置き場所に」
- 30代会社員のAさんは、NISAなどを利用して資産形成中。 ただし、病気や家電の故障など急な支出に備えて、数カ月分の生活費は普通預金に残しています。 そんなAさんが注目したのは、しまホ!が普通預金でありながら年0.80%(税引前)で、適用に特別な条件がないこと。 投資に回す予定のない生活防衛資金について、必要なときに動かせる状態を保ちながら預ける、という使い方が考えられます。 資産形成というと投資商品ばかりに目が向きがちですが、「使うお金」「備えるお金」「長期で増やすお金」を分けて管理することも重要です。
- ケース2:大学生「カードレスATMでお金を管理」
- 大学生のBさんは、アルバイト代や仕送りの管理に銀行口座を利用しています。 しまホ!口座同士なら振込手数料は無料。さらにセブン銀行ATM・ローソン銀行ATMでは、平日日中ならスマホATMによる入出金を無料で利用できます。 キャッシュカードを持ち歩かず、普段使っているスマートフォンでATMを利用できるのも、スマホ中心の生活に慣れた人には分かりやすいメリットでしょう。
- ケース3:山陰出身・首都圏在住「預金を通じて故郷とつながる」
- Cさんは島根県出身で、現在は首都圏で生活しています。 銀行を選ぶうえで金利や使いやすさはもちろん重要ですが、しまホ!にはもうひとつ特徴があります。 それが、預かった資金を通じた山陰企業への支援です。 島根銀行は、しまホ!で預かった資金を山陰企業への融資などに活用し、売上拡大支援や地域振興にも取り組んでいます。 故郷から離れて暮らしていても、普段使う銀行口座をきっかけに山陰との接点を持つ。 これは他のネット銀行とは少し違った、地方銀行ならではの選択理由になるでしょう。
メリットだけではない!利用前に確認したい注意点
しまホ!が誰にでもベストな口座とは限りません。 特に確認しておきたいのがATMです。 しまホ!口座で現金を入出金できるのは、全国のセブン銀行ATM・ローソン銀行ATM。島根銀行ATMや、イーネットATM、ゆうちょ銀行ATM、イオン銀行ATMなどの提携ATMでは入出金できません。 対象のATMに無理なくアクセス可能か、事前に確認するとよいでしょう。 また、通帳・キャッシュカードも発行されません。 そのため、
- 「紙の通帳でお金を管理したい」
- 「キャッシュカードでATMを使いたい」
- 「さまざまな種類のATMを利用したい」
という人には、一般的な銀行口座のほうが使いやすい可能性があります。 さらに、最後の預入れまたは払戻しから2年以上取引がない普通預金口座は、一定の条件に該当すると年額1,320円の未利用口座管理手数料の対象になります。 なお、普通預金・定期預金・貯蓄預金は預金保険制度の対象で、1金融機関につき預金者1人あたり元本1,000万円までとその利息が保護されます。
しまホ!と相性がよいのはこんな人
ここまでの特徴を踏まえると、しまホ!は特に次のような人と相性がよいでしょう。
- 普通預金でも金利を重視したい人
- 金利優遇のために複雑な条件をクリアしたくない人
- 生活防衛資金など「投資には回さないお金」の置き場所を探している人
- 銀行取引をスマートフォン中心で済ませたい人
- セブン銀行ATMやローソン銀行ATMをよく利用する人
- 山陰にゆかりがある、または地域を応援したい人
一方、キャッシュカードや紙の通帳が必要な人、利用するATMを限定されたくない人は、他の銀行も含めて比較したほうがよいでしょう。
まとめ:「金利」だけでなく、山陰とのつながりが魅力の銀行口座
しまホ!の特徴を整理すると、「条件なしで年0.80%の普通預金金利」「スマホ中心の利便性」「手数料」「地域とのつながり」という4つのポイントが見えてきます。 特に比較サイトで銀行を探している人に注目してほしいのが、金利と適用条件をセットで比較することです。 最大金利だけなら、条件を満たすことでより高い金利が適用される銀行もあります。 一方、しまホ!は、給与受取や証券口座との連携などを金利適用の条件とせず、普通預金が年0.80%(税引前)。「シンプルな条件で金利を重視したい人」には比較候補に入れやすい口座といえるでしょう。 そして、しまホ!の特徴は数字だけではありません。 島根県に住んでいる人だけではなく、スマートフォンを通じて全国から利用者を集め、その資金を山陰企業への融資などにつなげていく。 いわば、デジタルを使って地方銀行の商圏を全国へ広げながら、全国と山陰の接点をつくる銀行サービスです。 普通預金の金利を見直したい人、生活防衛資金の預け先を探している人、そして山陰とのつながりを大切にしたい人は、銀行口座の選択肢のひとつとして島根銀行スマートフォン支店「しまホ!」を検討してみてはいかがでしょうか。
※本記事記載の金利・手数料・サービス内容は2026年8月19日現在の島根銀行公式情報をもとにしています。金利・手数料、利用条件、キャンペーン等は変更・終了する場合があります。口座開設・取引を行う際は、島根銀行公式サイトの商品概要説明書、最新の金利・手数料および利用条件をご確認ください。

