第1188回NEW

日銀の利上げで銀行の預金金利が上昇!

日銀が利上げを決定したと聞きました。銀行預金の金利にも影響はありますか?(会社員 30代 女性)
はい、利上げに伴い、各金融機関は預金金利を引き上げる動きを示しています。普通預金・定期預金ともに金利上昇が期待できます。ただし、金利の水準や引き上げのタイミングは金融機関によって異なります。この機会に、ご自身の預金口座の金利を確認し、より有利な銀行への見直しを検討してみましょう。
通帳を確かめながら家計を話し合う夫婦

日本銀行は2026年6月の金融政策決定会合で、政策金利を0.75%から1%程度に引き上げることを決定しました。1995年以来、31年ぶりの高い水準となります。

メガバンクの普通預金金利は0.4%に

この利上げ決定を受けて、メガバンク3行は、8月から普通預金金利を現在の0.3%から0.4%に引き上げると発表しています。2024年2月まで、普通預金金利は0.001〜0.002%程度と大変低い水準でした。そのため、「普通預金に預けていても、お金は増えない」「少しの金利差なら気にしても仕方ない」と感じていた方も多かったのではないでしょうか。

この金利の変化を数字で確認してみましょう。100万円を1年間普通預金に入れていた場合の利息額は、金利0.001%では、わずか10円(税引き前)です。しかし、0.4%になれば、4,000円(税引き前)の利息が付く計算です。受け取れる利息額の違いをハッキリと感じる時代になりましたので、これからは、金融機関ごとの金利をしっかりチェックすることが大切です。

家計の支出が増えてしまう世帯もある

一方で、政策金利の引き上げは住宅ローンの金利の上昇にもつながります。変動金利型で住宅ローンを借り入れしている世帯では、今後返済額がアップする可能性があります。住宅ローンの残高が多い世帯ほど、利上げによるマイナスの影響を受けやすく、住宅ローンの借り入れがなく、預貯金を多く保有する世帯はプラスの効果が大きいと考えられます。

このように、利上げの影響は一律ではなく、預貯金や借入金の状況によって大きく変わります。「自分の家計にはどんな影響がありそうか」を一度整理して確認しておくことが大切です。

預金金利は比較して選ぼう

同じ普通預金でも、銀行によって金利の違いがあります。ネット銀行や、給与受取口座の指定、各種サービスの利用といった条件を満たすことで金利が上乗せされる銀行もあります。現在利用している銀行に限らず、幅広く比較してみましょう。

また、定期預金の金利も今後上昇してくることが予想されます。定期預金は、普通預金よりも金利が高く設定されており、夏のボーナス時などはキャンペーン金利も多く登場する時期でもあります。万一の時のための緊急予備資金は普通預金で、それ以外の当面使う予定のないお金は定期預金に移すことも検討してみてください。

住宅ローンの返済額の増額や、物価高も家計に影響を及ぼしている今だからこそ、預金金利にもしっかりと目を向けておきたいものです。給与振込口座を何年も変えていない、という方も多いでしょう。金利はもちろんですが、ATM手数料や振込手数料なども含めると、銀行によって利便性は異なります。この機会に家計管理がしやすいメイン口座を選択し直してみてはいかがでしょうか?

イー・ローンでは、普通預金・定期預金から外貨預金まで、銀行の金利を比較するサービスを提供していますので、参考にしてください。

私が書きました

高田 晶子 の写真

高田 晶子 (たかだ あきこ)

ファイナンシャル・プランナー。金融デザイン株式会社 取締役。

大学卒業後、信託銀行に就職。その後イベント会社、不動産コンサルティング会社を経て、1996年FPとして独立。2010年より現職。個人のお客様の声を直接聞いてきたからこそ作れるコンテンツ作成しながら、50代と60代からのセカンドキャリアを応援するサービス「50カラ」を展開中。

※執筆日:2026年06月22日