第864回

キャッシュレス決済で生じた複数の「返済日」。おまとめローンで整理しよう

消費税増税後、キャッシュレス決済の機会が増えました。 買い物の際は便利なのですが、ポイントキャンペーンにつられて複数の決済アプリやクレジットカードを使ってしまい、支払いの管理が難しくなってきました。 キャッシュレス決済をストレスなく使うには、どんなことに気をつけるとよいでしょうか。
キャッシュレス決済の手段を絞り込んで利用したほうが、ポイントも貯まりやすく、管理もラクになります。 これまでの利用で発生している複数の支払いは、一本化して整理することも検討してはいかがでしょうか。
大林 香世
大林 香世

キャッシュレス決済は、決済手段を絞り込んで

政府による「キャッシュレス・ポイント還元事業」もあり、日常の買い物でも電子マネーやクレジットカード、スマホ決済といった「キャッシュレス決済」を利用する方が多くなっていますね。 店頭でお札や小銭をやり取りすることなくスムーズに会計できる上に、決済業者は競い合うようにポイントキャンペーンなどを行っており、「つい、使い過ぎてしまう」という方もおられるのではないでしょうか。

クレジットカードでの支払いや、クレジットカードから決済サービスにチャージしたりしている場合には、後日クレジットカード会社への支払いが発生します。 ところが、複数の「キャッシュレス決済」を利用していると、クレジットカード会社への支払日も複数になり、どれくらい使ったのか、いつどれだけ口座から引き落とされるのかもわからなくなってしまいがちです。 また、クレジットカードの支払い方法にリボ払いを選択していると、月々の支払い負担は少ないのですが元金の返済が進まず、いつまで返済が続くのかわからないような状況にもなるでしょう。

キャッシュレス決済を利用する場合には、なるべく決済手段を絞り込み、支払日や支払い金額の管理の手間を少なくしたほうが家計管理がラクになり、決済に伴うポイントも効率的に貯めることができます。 「利用残高が一定額以上」とか、「対象店舗で利用した場合には」といった条件を満たすと、ポイント付与率が上がるサービスがある場合などもあるので、ご利用中のクレジットカードや決済サービスのポイント付与の仕組みを確認し、有利なものを選ばれるとよいでしょう。

複数の支払いの整理に、おまとめローンを活用する

すでに複数のクレジットカードやカードローンの支払いの管理に困っているのであれば、いわゆる「おまとめローン」を活用して、支払いを一本化するとよいかもしれません。 ローンやクレジットカードなどの複数の支払いを、より低金利な1本のローンに借換えれば、その対象ローンのみを返済していけばよいので利息負担が減り、複数の支払日を管理する手間もなくなります。

ただし、「おまとめローン」に分類されているローンでも、借換え対象となるローンに条件がある場合があるのでお申込み前に商品概要などを確認しておきましょう。

また、ローンを一本化しても、より低金利のローンへの借換えでなければ利息負担は減りません。 複数あるローンの金利を確かめ、借換え先がより低金利であるかを確認した上で、借換えを実行しましょう。

現金のやりとりの手間がなく便利なキャッシュレス決済ですが、「お金を使う」実感を伴いにくく、抵抗なくお金を使ってしまいがちです。 家計管理の基本は、収入の範囲内で支出をまかなうことです。ときどき、決済サービスやクレジットカードの明細と通帳の記載内容などをつきあわせて、意識せずに収入の範囲を超えてお金を使っていないか、振り返るようにしたいですね。

【参考リンク】

担当:大林 香世 (執筆:2020年03月10日)