第92回

住宅ローンで叶った和モダンな家。2年かけて建てたこだわりの家です。

静岡県にお住まいのY.Uniさんは、住宅ローンを使って、こだわりをふんだんに詰めこんだ和モダンの家を建てました。疑問点があれば徹底的に調べ、2年もの時間をかけたことで、自分らしさが随所に現れた大満足のマイホームとなったそうです。

オーナーさんデータ
静岡県 Y.Uniさんご一家(仮名)
家族構成:
Y.Uniさん(28歳・会社員)、妻(28歳)、娘(1歳)
建設時の世帯年収:
800万円
購入した住宅:
工務店・注文住宅
延床面積と間取り:
土地78坪、37.75坪、3LDK
購入価格 :
2,600万円
利用ローン:
ろうきん「住宅ローン」
金利タイプ:
変動金利型
金利:
0.75%(2018年5月実行)
ローン借入金額 :
2,500万円
借入期間:
35年
毎月の返済額:
6.8万円
昔から、人生の目標のひとつとして「一軒家を建てたい」という夢を持っていたというY.Uniさん。結婚を決めた際も、結婚式会場を探す前から、住宅展示場をあちこち回ったそうです。
Y.Uni
具体的に家づくりに着手したのは24歳のときです。そのときはまだ社会人2年目で、結婚したばかり。普通のサラリーマンで、資金に余裕があったわけではありません。当然、「こんなに早くに人生最大の買い物をしてしまっていいのだろうか?」とか、「資金面で大丈夫だろうか?」という不安がありました。
でも、年齢を重ねても、大きな買い物をする前に不安になるのは同じはず。資金面に関しても、人生の早い段階で月々の支出が明確になるので人生設計がしやすくなると考えました。先延ばしにするよりは、「マイホームを購入することで得られる経験や選択肢を、早めに手にしたい」と思い、決断しました。
2年かけて完成したのは和モダンの家。随所にこだわりが見られます。
Y.Uni
注文住宅は自分で決めることがたくさんあります。とても楽しい一方で、自分がどんな家に住みたいかの理想像があやふやだと、工務店やハウスメーカーにイメージを伝えられなくなってしまいます。
家づくりに動き出した当初は、工務店や個人のインスタグラム、家の総合サイト「homily」などをひたすら見て、イメージに合った画像を探しました。

外壁は、塗り壁とガルバリウム鋼板(錆に強い金属板)でまとめた

外観は派手にせず、落ち着いた雰囲気にまとめました。玄関を出てすぐに人と顔を合わせるのを避けるため、正面に格子を付け、プライバシーも配慮しています。

「和のカッコよさを取り入れたい」と、玄関土間は墨モルタル、天井をレッドシダーの板張りに

間取りは、生活動線を強く意識しました。たとえば、玄関は通常、左の廊下からリビングに向かいますが、もうひとつ、キッチンにつながる動線をつくりました。スーパーで買ったものをそのまま運べて便利だと思ったからです。実際、とても重宝しています。

玄関の奥の扉の左手前には土間収納があり、趣味の道具を収納

玄関奥の扉の左手前には土間収納を作りました。扉は付けず、すぐに道具を取り出せるようにしてあります。夫婦でアウトドアが好きなので、キャンプ道具や釣り道具は全部こちらに。
でも、玄関からはごちゃごちゃしたものが見えないので、スッキリとしています。

28畳のLDKはシンプルに。床は無垢のナラ材を使用

1階はLDKのみの間取りです。空間を区切らず、広い一部屋にしました。すっきりと見せたいので、あまり多くの色は使っていません。余計な物もできるだけ置かず、配線も見せたくないので、床下にコンセントを設置しています。
夫婦二人で生活していたときは広い空間を贅沢に楽しんでいました。子どもが生まれてからは、大きなベビーサークルが部屋の中心に。生活スタイルの変化に合わせ、自由に使える空間があるので、満足しています。

スキップフロアの壁はレッドシダーの鎧張り。アイアンの手摺りが部屋の雰囲気を引き締めてくれる

LDKの一角にはスキップフロアを作りました。上の部分は、クリスマスツリーやひな人形を飾ったり、音楽家の友人が遊びに来た時に演奏してもらう舞台にしたりしています。
下の部分は2畳ほどの収納庫にしてあります。日用品のストックや子ども用品、掃除道具などをすべて入れられるので便利です。

ケヤキの一枚板を使ったダイニングテーブルにアーコールチェアを合わせている

工務店の代表の方がセンス抜群だったので、造作家具をお願いしました。テレビボード、キッチンのカップボード、作業デスク、ダイニングテーブル、ソファテーブル、飾り棚を手作りしていただいたことで、統一感が出ました。

工務店の造作カップボードのおかげで広々使いやすいキッチン

キッチンはどうしても生活感が出やすいので、リビング側からは手元が見えないようにしています。でも、昔の家のように完全に別空間にしてしまうと閉塞感があるので、対面キッチンにしてリビングとの会話を楽しめるようにしています。
実は、Y.Uniさんのこだわりは家だけに止まりません。あえて選んだのは川沿いの土地。これにも、納得の理由がありました。

庭のすぐ横には清流が。川のせせらぎが心地いい毎日

Y.Uni
我が家は川の真横にあります。普通ではなかなか選ばない場所かもしれません。実際、私も氾濫などの災害や、安全性などが気になりました。
災害に関しては、ハザードマップや川の氾濫の歴史を調べたり、大雨警報が出たときに現場確認をしたりしました。その結果、すべて問題ありませんでした。もちろん、想定外の大雨などが起きれば何があるかわかりません。でも、色々と調べた結果、自分なりの基準はクリアしていると思い、ここにしようと決断しました。
私の土地選びのコンセプトは『人と違う特徴がある土地』『プライベートの空間を作れる土地』。選んだ土地は、まさにこの条件にピッタリ。川のせせらぎの音はとても癒され、ロケーション抜群のこの場所がとても気に入っています。
家を建てたことで、趣味も存分に楽しめるようになったといいます。
Y.Uni
家を建てたことで、生活の自由度が増しました。もともとアウトドアが好きだったのですが、アパート住まいのときはキャンプ用品などの道具を置くスペースがなく、諦めていました。今は、置き場所を気にすることなく、好きなことに挑戦できます。
土地選びなど、人と違う選択をしたと思いますが、それが私の家の個性になったと思います。目に入るものすべてがお気に入りのものなので、とても満足しています。
これからも、家と一緒に年齢を重ねていきたいです。
ローン借入額は2,500万円。ろうきんの「住宅ローン(変動金利型)」を選びました。
Y.Uni
つなぎ融資などの融通も利いたためこちらを選びました。変動金利にしたのは、ほかの金融機関と比較した際に金利が安かったためです。
最後に、Y.Uniさんのように、自分好みの居心地のいい家を建てたいと考えている人へのメッセージを伺いました。
Y.Uni
ほとんどの人にとってマイホームは30年以上住むことになると思います。だから、周囲の声に流されることなく、きちんと納得して建てることをおすすめします。
注文住宅は大きな買い物です。不安や心配事も出てくるかもしれません。でも、結局最後に決めるのは自分自身です。わからないことがあったら、解決するまでしっかり調べ、家づくりの知識を身に付けるといいと思います。
ライターからのコメント。

たくさんのこだわりをひとつひとつ形にされて、素敵な家を建てられたY.Uniさん。「わからないことや不安なことがあったら、納得できるまで徹底的に調べる」という言葉がとても印象的でした。
家を建てるのは、とても大きな買い物です。住宅ローンを組むことで、いろいろなことをガマンしないといけないと思ってしまうかもしれません。
でも、Y.Uniさんがおっしゃるように、支出が明確になり、人生設計がしやすくなるというメリットもあります。自分たちにとって、ムリのない金額はどれくらいかを計算してローンを組めば、家計の把握もしやすくなるに違いありません。

※今回ご協力いただいたY.Uniさんのブログ「26歳家好き素人が2年掛けて造った注文住宅あれこれ」のURLは http://www.yuni-myhome.com/

文/齋田多恵、企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン