第93回

住宅ローンで叶ったリゾートモダンな家。いつでも旅行気分が味わえます。

東京都にお住まいのカレラ ララさんは、住宅ローンを使って、リゾートモダンな家を建てました。都内密集地の旗竿地でも工夫を凝らし、抜群の日当たりの良さを実現しています。

オーナーさんデータ
東京都 カレラ ララさんご一家(仮名)
家族構成:
カレラ ララさん(47歳・会社員)、妻(52歳・派遣社員)、長女21歳、長男19歳
建設時の世帯年収:
1,300万円
購入した住宅:
設計事務所・注文住宅
延床面積と間取り:
土地143.49m²、居住用87.97m²、2LLDK
購入価格 :
7,600万円
利用ローン:
財形住宅金融「財住金フラット35S」
金利タイプ:
固定金利型
金利:
0.7%(H28年9月実行)
ローン借入金額 :
7,600万円
借入期間:
35年
毎月の返済額:
16万円+ボーナス払い(半年に1回)40万円

都内でもリゾート気分が味わえる家を建てようと考えたというカレラ ララさん。その理由の一つは、娘さんに楽しんでもらいたいという思いがありました。
カレラ ララ
実は、うちの娘は身体に障がいを持っていまして、車椅子が必要なため、なかなか旅行に行くことができません。それなら、自宅をリゾート風にしてしまえば、娘に旅行気分を味わってもらえるのではないかと考えたのです。私自身、もともとは家に興味はまったくありませんでしたが、イメージをふくらませるため、雑誌、インターネット、展示場など、気に入ったところはどんどん写真を撮り、保存しました。
随所に工夫を凝らした新居は、都内に建てられたとは思えないほど、リゾートらしい魅力が詰まっています。
家族全員が集まる1階のリビングを、2階のブリッジから撮影

家族全員が集まる1階のリビングを、2階のブリッジから撮影

カレラ ララ
リビングにはリゾート感を出すために、暖炉を設置しました。都内の住宅地で暖炉は無理だと思っていましたが、調べてみたら無煙の薪ストーブがあることを知りました。モキ製作所の無煙薪ストーブを選んだところ、ほぼ煙が出ることがなく、快適に使えています。
我が家は吹き抜けがあるため、冬の寒さを心配していましたが、暖炉のおかげで家じゅうが暖かいです。エアコンやファンヒーターは乾燥しやすいのに対し、暖炉は肌あたりも柔らかく、心地がいいです。自然と家族全員が集まるようになりました。
家のなかは完全バリアフリーです。間取りは車椅子の導線を重視。玄関は引き戸、通路は車いすが通りやすいように広くしています。

ブリッジ部分。2階の一室は扉を外し、セカンドリビングに

1階と2階は、フローリングの色をガラリと変えて、雰囲気を変えています。1階の床は無難なブラックチェリーにしましたが、階段を上ると、フレンチオークの白っぽい床に。階段を上がるたびに気分が変わり、新鮮です。

2階のセカンドリビング。部屋の照明とバルコニーの壁の照明の種類と位置を同じにすることで、部屋を広く見せている

もともと2階は私の部屋になる予定で、扉もつけて独立した一部屋になるはずでした。でも、間取りの打合せをしているときに開放感が欲しくなり、扉を外すことに。ゆっくりとくつろげるセカンドリビングにしました。部屋は広くありませんが、バルコニーに視線が抜けるため、狭さを感じません。

2階バルコニー。一目ぼれしたスカイブルーのタイルのおかげで、リゾート気分を味わえる

カレラ ララさんのご自宅で目を引くのは中庭。明るく、居心地のいい空間です。都内密集地の旗竿地(公道に接した狭い道を入っていった、奥まった場所にある土地)に建てられた家にも関わらず、日当たりがいいのはこの中庭のおかげだといいます。

家の北側に作られた中庭。当初は駐車場にする予定だったが、一番お気に入りのくつろぎの場になった

カレラ ララ
我が家の南側には隣の家がすぐそばにあります。少しでも日当たりをよくしたいので、最初は、南向きに庭を作ろうと考えていました。でも、建築士さんの提案は、「日当たりを考えるなら、あえて庭は北側に作りましょう」とのこと。
予想外のことに驚きましたが、お任せすることに。その結果、家のなかが驚くほど明るく、日もよく当たってくれます。この明るさは、リゾートらしい雰囲気を盛り立ててくれていると思います。

1日中、光が降り注ぐ南側の窓。雲の流れも月もよく見える

日当たりがよくなる理由は、吹き抜けにある南側の大きな窓。差しこむ光が壁に反射され、部屋が明るくなります。しかも、壁に反射した光が中庭に集まってくれます。直射日光のような強烈さがないため、光が柔らかく感じられます。
建築士さんにこの方法を提案されてから、家の模型にペンライトを当て、春夏秋冬の太陽の当たり方や反射される方向をシミュレーションし、窓の位置を調整しました。

日当たり抜群の2階ブリッジ。アイアン風に黒く塗ったこだわりの階段も、雰囲気作りに一役買っている

光と風を通したかったので、リビング階段もスケルトンにしました。ブリッジは日当たり抜群で、洗濯物を室内干ししてもすぐ乾きます。
新居での生活はとても居心地がいいそう。自然と家族の時間が増えました。
カレラ ララ
どこにいても家じゅうが見渡せるので、家族とのコミュニケーションがとりやすくなりました。
最初は駐車場にするつもりだった中庭も、いつの間にかくつろぎの場所に。家のどこにいても、都内に住んでいるとは思えないほど、のんびりとした気分になります。まさに、リゾート地にいるような心地にさせてくれる家です。車いすでもスムーズに移動できるうえに、リゾート気分が味わえるので、娘も喜んでいるようです。
ローン借入額は7,600万円。財形住宅金融の「財住金フラット35S」を選びました。
カレラ ララ
「フラット35S」を選んだ理由の一つは、金利が低くなったこと。固定金利型で1%を切る、というのは非常に魅力的でした。金利が一定なので、先々の返済計画が立てやすいことも決め手になりました。財形住宅金融を選んだのは、勤務先の会社が推奨していたのと、親身に相談に乗っていただけたからです。
最後に、カレラ ララさんのように、バリアフリーの素敵な家を建てたいと考えている人へのメッセージを伺いました。
カレラ ララ
介護しやすく、完全バリアフリーの間取りにしても、リゾートっぽい雰囲気のモダンな家づくりは可能です。また、工夫次第で住宅密集地でも日当たりは十分確保できます。
自分がどんな家に住みたいか、何にこだわりたいかを明確にすることで、希望どおりの家が建てられると思います。
ライターからのコメント。

モダンでリゾート感が味わえる、とても素敵な家ですね。日当たりのよさやバリアフリーなど、機能の高さを重視すると、デザインは二の次になってしまいそうですが、しっかりとイメージをふくらませれば、両立できるのだと思いました。

最近は住宅ローンの金利が低くなっていることもあり、選択肢の幅が広がっています。カレラ ララさんのように財形住宅金融を利用できる場合でも、銀行等の住宅ローンと比較検討し、自分たちに合った計画を立て、無理なく返済していきましょう。

※今回ご協力いただいたカレラ ララさんのブログ「カレラ ララのブログ」のURLは https://ameblo.jp/carrerarara/

ライター紹介

齋田 多恵 の写真

齋田 多恵 (さいだ たえ)

東京生まれ。成蹊大学文学部日本文学科卒業。
法律事務所で社会人生活をスタートした後、女性向けエンタメ系サイトのライター兼ディレクター、モバイルゲームの運営、女性向けモバイルゲームのシナリオディレクター、シナリオライターを経験。
妊娠、出産を機に2016年からフリーライターとして活動開始。

企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン