第252回

カードローンの繰上返済で注意することは?

カードローンでお金を借りていますが、余裕ができたらどんどん返済したいと思っています。その時に注意することがあれば、教えてください。(Yさん 会社員)
早く返済していこうという心がけは、とても素晴らしいですね。カードローンでも一部繰上返済(臨時返済ともいいます)が、手数料がかからずにできる金融機関も増えています。ただし、無理をし過ぎると、通常の毎月返済時にお金がないということも起こりえますので、計画性をもって返済していきましょう。

繰上返済のメリット

毎月の決まった返済以外に、臨時で返済する場合、その資金は全て元金の返済に充てられます。よって、その元金につくはずだった利息も一緒に減るため、総返済額を少なくすることができます。一般的に、繰上返済は、通常の指定口座からの返済以外に、いつでも提携の金融機関やコンビニのATMでも、返済できるので便利です(土日祝日は受付けていない場合もあります)。

繰上返済の注意点

繰上返済は、あくまでも臨時の返済なので、例えば翌月分を早めに返そうと思っても、それは『今月分』の返済です。ですから、当然翌月の返済日には、所定の約定返済が必要なわけです。『余裕ができたから、どんどん返済しよう』というのはいいのですが、翌月にもちゃんと返済できる資金を確保しておくこと。返済期日を守って返済することは、とても重要なことです。『1日くらい遅れてもいいや・・・』という甘い気持ちは禁物。ですから、まずは、毎月の返済を第一優先にして(別に確保しておいて)、それでも余裕があれば、繰上返済を利用しましょう。

金融機関によっては、繰上返済に手数料がかかる場合や、事前に連絡が必要な場合もありますので、確認しておきましょう。カードローンを検討されている人は、イー・ローンの比較サイトで調べることができます。また、一部繰上返済だけではなく、全額繰上返済も可能な金融機関もありますので、あらかじめ情報収集しておくといいでしょう。
http://www.eloan.co.jp/card/

カードローンで心がけたいことは、借りる前も借りた後も、しっかりとした計画性を持つこと。そして、大切なお金を有効に活かしましょう。

私が書きました

田辺 南香 (たなべ みか)

ファイナンシャル・プランナー(CFP)、一級ファイナンシャル・プランニング技能士。

上智大学卒業後、情報出版会社に入社。求人・旅行・自動車など数々の情報誌の社内ITコンサルタントとして、課題解決のためのプロジェクトを多く経験。退職後、その経験を個人のライフプランの実現に役立てたいとFPとして独立。現在は、資産運用、ライフプラン、マネープランに関するコラムの執筆、セミナー講師などを中心に活動中。

※執筆日:2008年02月07日