第861回

「断熱リフォーム」で快適で健康的な住環境を目指そう

冬の寒さ対策として自宅の断熱リフォームを検討しています。 想定より費用がかかるようで、ローンを利用しようと思っています。注意点などを教えてください。(57歳 会社員)
快適さや省エネだけでなく、健康面からも断熱リフォームが注目されています。 全面的にリフォームをするにはまとまった資金が必要になりますので、早いうちから計画を立て、資金が不足する場合にはリフォームローンも検討しましょう。

快適なだけじゃない!断熱リフォームの効果

寒い冬を少しでも快適に過ごすために断熱リフォームを検討する方は多いと思います。 断熱リフォームとは建物内の熱が外へ逃げるのを防ぐためもので、冬の寒さだけでなく夏の暑さにも効果を発揮します。 断熱リフォームをすることで冷暖房の効きが良くなり、快適に過ごせる上に電気代を節約することもできます。 また、健康面でも大きなメリットがあると言われています。

冬場に暖かい部屋から寒いトイレや浴室へ行き、その急激な温度変化によって脳内出血などを引き起こすヒートショックや、夏場に住宅内で熱中症になる高齢者が増えています。 断熱リフォームによって住宅内を快適な温度に保つことで、これらの健康被害を防ぐことができます。 さらに、ダニやカビの防止にもなるためアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、喘息などの症状が改善したとの報告もあります。

断熱リフォームの相場は?

住宅で行う断熱リフォームは主に床、壁、天井、窓の4か所です。 費用はリフォームの規模のほか、断熱材の種類や工法などによって大きく変わります。 床のみなど部分的なリフォームの場合は数十万円程度で済むものもありますが、一戸建て住宅を全面的にリフォームする場合には300万円~600万円と一気に費用がかさみます。 自己資金で足りる場合は良いですが、不足する場合にはリフォームローンを検討しましょう。

イー・ローンで無担保のリフォームローンを検索すると、実質年率は2%前後、借入限度額は10万円~1,000万円、最長15年返済で借入可能なローンが多く存在します。 仮に500万円を実質年率2%(固定金利)、10年(120回払い)で返済した場合、月々の返済額は46,007円です。

ローンを利用するとなると、審査がある上、長期にわたって返済することになります。 健康リスクが増大する年齢になる頃には、想定した金額を借りることができない場合も考えられます。 断熱以外のリフォームと合わせて早いうちから計画を立てて資金の準備などをしておくことをお勧めします。

なお、一定の要件を満たすリフォーム工事を行った場合には税の優遇を受けることができます。 リフォーム工事の内容や借り入れの有無、借入期間などにより利用できる制度が異なりますので、事前に確認しておきましょう。

【参考リンク】

私が書きました

宮野 真弓 の写真

宮野 真弓 (みやの まゆみ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP(R))、一級ファイナンシャル・プランニング技能士。

大学在学中にFP資格を取得。証券会社、銀行、独立系FP会社を経て独立。忙しくても無理なく実践できるメリハリ家計を提案するママFP。 ライフプラン全般の相談業務や家計簿診断、ライフプランセミナー講師、FP資格取得講座の講師として活動中。 学校での金銭教育にも注力している。

※執筆日:2020年02月17日