第934回

コロナ禍の結婚式の挙げ方とは?ブライダル事情と費用をチェック!

コロナ禍ではありますが、結婚が決まり結婚式の内容を検討しています。招待人数は最小限にしつつ、せっかく来てくれる方には楽しんでもらいたいと思うと、資金が不足しそうです。どうすればよいでしょうか。(30歳 会社員 男性)
コロナ後は3密にならない形で工夫したウェディングを行うカップルも増えているようです。費用が不足する場合にはブライダルローンの利用を検討してはいかがでしょうか。

コロナ禍での結婚式の変化

結婚式場やホテル、レストランなどで結婚式を挙げ、2次会でも盛り上がるというのがコロナ前の結婚式だったのではないでしょうか。しかし、新型コロナウイルス感染症の発生以来、大人数で集まって会食するということが難しくなりました。やむなく結婚式を延期、またはキャンセルしたというカップルも多かったと思われます。

このような状況の中、形を変えた結婚式を実施するカップルも増えているようです。では、どのような結婚式を挙げているのでしょうか。

インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズが、新型コロナウイルス影響前後における結婚式実施までの意思決定プロセスや予算の変化を分析した調査リリースを見てみましょう(2019年1月以降に結婚式・結婚式相当イベントを予定・実施した524人の回答)。

まず、結婚式イベントの実施形態の変化です。コロナ後に「減った」結婚式の実施形態は、二次会、レストランウエディング、海外挙式の順だということです。逆に、コロナ後に「増えた」形態は、家族・親族のみの食事会、結婚式専門式場での披露宴、オンライン結婚式・ZOOM結婚式の順になっており、コロナ禍でも、規模を縮小したり、3密となることを避け、工夫した結婚式を行っていることがうかがえます。

結婚式の費用も大きく変化

また、同調査では結婚式イベントの予算の変化も調査しています。それによると、平均予算がコロナ前の約312万円からコロナ後では約225万円と約90万円近くも減少しているということです。

結婚イベントにかける費用が少なくなったのは、規模を小さくして参加者を絞ったり、家族や親族だけの食事会やフォトウェディングなどに変えたりしたことも一因だと考えられるのではないでしょうか。

その一方で、このような時期だからこそ、自分たちの思いを形にしたこだわりの結婚式を挙げたいというカップルもいることでしょう。結婚資金を準備していても、参加人数を絞るとご祝儀も少なくなるという側面もあります。資金が不足する場合にはブライダルローンの利用を検討してもよいでしょう。

ブライダルローンの他に、目的別フリーローンとして使途を結婚関連のものに絞ることでフリーローンより低い金利で利用できる商品もあります。

ブライダルローンやフリーローンを利用する場合は、金利だけでなく、事務手数料や繰上返済手数料にも注意しながら比較して選ぶとよいでしょう。新生活に負担をかけないためにも、結婚式にかける金額を再検討し、返済プランをきちんと立てて利用することも大切です。

【参考リンク】

私が書きました

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福島 佳奈美 (ふくしま かなみ)

ファイナンシャルプランナー(CFPR)。

大学卒業後、情報システム会社で金融系SE(システムエンジニア)として勤務し、出産を機に退社。子育て中の2006年にファイナンシャルプランナー(CFPR)資格を取得する。その後、教育費や保険・家計見直しなどのセミナー講師、幅広いテーマでのマネーコラム執筆、個人相談などを中心に、独立系FPとして活動を行っている。

※執筆日:2021年07月16日