第3回

カードローンの借り換えで低金利に?借り換えのメリットとデメリットを解説!

しっかり返済計画を立ててローンを利用したつもりでも、毎月の返済に負担を感じてしまうことはよくあるものです。最近では、食品などの値上げが相次いでいる上、2019年10月には消費税アップが予定されているなど、家計の負担が大きくなる傾向があります。そんな家計負担を軽くするための手段として、カードローンの借り換えを検討してみると良いかもしれません。

カードローンの借り換えとは

現在返済中のローンよりも、金利が低く好条件の別のカードローンを借り、返済中のローンを一括返済する…その後は、新たに借りたローンを返済していく方法がローンの借り換えです。

前のローンはなくなりますが、新たなカードローンを契約するためローンを返済し続けることに変わりはありません。しかし、金利などこれまでより好条件のローンになることで、月々の返済額や総返済額を減らすことができます。

カードローンの「借り換え」と「おまとめローン」の違い

カードローンの借り換えと混同しやすいものに「おまとめローン(フリーローン)」があります。どちらも新たなローンに切り替えをすることですが、似ているようで異なる点が多々あります。まずは両者を比較して違いを見てみましょう。

  カードローンの借り換え おまとめローン(フリーローン)
仕組み 既存のカードローンを新しいカードローンに乗り換える 複数のカードローンを1社のおまとめローンにまとめる
仕組み例
  1. カードローンAを返済中にカードローンBを借り入れ申込み
  2. Bで借りたお金でAを繰り上げ返済
  3. Bの返済開始
  1. 返済中のカードローンA、B、Cを1つのおまとめローンDで借り入れし直す
  2. Dの返済開始
目的 金利負担を少なくする 毎月の返済効率化を図る
主なメリット 金利が低い商品を選択することにより、月々の元金充当額の割合が多くなるため、総返済額が低下し家計改善につながる 返済日、返済金額がバラバラだった複数のローンを1つにまとめることで、ローンの管理がしやすくなる

カードローンの借り換えと、おまとめローン(フリーローン)では仕組みと目的、そして主なメリットが異なります。既存の借り入れ状況や今後の返済計画に合わせて自分に適する方法を選ぶようにしましょう。

ただし、どちらの場合も新しくローンを申込みする際には審査があることを忘れてはいけません。とくに、おまとめローン(フリーローン)では複数のカードローンの借入金額をまとめることになるため、借入限度額が高くなる傾向があります。この借入限度額が高くなるほど審査のハードルが高くなる可能性がありますので、事前に審査基準をしっかり確認することが大切です。

カードローン借り換えのメリット、デメリット

カードローンの借り換えも、おまとめローン(フリーローン)への一本化も、どちらもメリットとデメリットの両方が存在します。それぞれをしっかり確認してから借り換えを検討するようにしましょう。

カードローンへ借り換えした場合

カードローン借り換えのメリット
  1. 金利がより低い契約に変えることで、総返済額を軽減できる
    借り換えによる最大のメリットとも言えるのが、金利の低下による総返済額の減少です。金融機関ごとに適用される金利は異なりますから、現在利用中のカードローンよりも低い金利のところを選択することで利息分が少なくなる可能性があります。つまり、月々の元金に充当される金額の割合が大きくなるため、総返済額が軽減されます。
  2. 月々の返済額を減らすことができる
    借り換えでは新たなローンになるため、返済回数、月々の返済額を新しく設定し直すことになります。家計の状況に合わせ、月々の返済額を今よりも低く設定することも可能です。
  3. 使いやすいカードローンを選べる
    カードローンの種類によって、ネット対応やコンビニATMの対応というように、利便性がそれぞれ異なります。新たなローンを選ぶ際に、より自分にとって使いやすいローンを選べば、借り入れや返済の際にもより便利になるでしょう。
カードローン借り換えのデメリット
  1. 再度審査が必要
    借り換えの際に再度審査が必要になることは前述しましたが、既存のローン残額や借り換え時の収入状況によっては審査が厳しくなる可能性があります。
  2. 借り換え先の条件によっては支払総額が高くなる
    カードローンを借り換える目的は、総返済額を減らすことです。しかし、借り換えのタイミングや借り換え後のカードローン条件によっては支払総額が増えてしまう場合もあります。
例えば、月々の返済額を少なくすれば、支払期間が延びて利息分が膨らむことがあります。また。支払期間を短くすると月々の返済額が大きくなりますから、毎月の返済負担が借り換え前より重くなってしまう可能性もあるのです。
借り換えの注意点
  1. 新規申込みよりも審査の通過率が低い
    借り換えのデメリットのところで審査が必要になる旨述べましたが、借り換えを申込む時点では、まだ先の借り入れがある状態です。
    借りる側にとっては、「新たに借り入れたお金で既存のローンを完済する」つもりでも、貸し出す側にとっては「新規貸付け」です。借り入れカードローンの審査では、他の借り入れ状況を個人信用情報機関で確認されることになります。既存の借入残高が多いほど審査の通過率は低くなるのが一般的ですから、既存の借入残額と同額で申込む場合でも、借り換えの審査は新規申込みの場合よりも通過率が低くなる可能性は否めず、注意が必要です。
  2. 債務整理を勧められるケースも
    借り換え申込みの相談をするときに返済困難と捉えられると、債務整理を勧められる場合があります。債務整理には「任意整理」「民事再生」「自己破産」などがあり、種類によってその後の返済が異なりますが、いずれも現在よりも返済しやすくするのが目的です。しかしながら、債務整理の手続きを行うと、信用情報に事故情報として記録され、5~10年程度、その情報が残ります。そうなると、今後、なにかの借り入れが必要になるときに審査に通らず借り入れができない可能性が高くなります。「返済が楽になる」と安易に考えず、債務整理はあくまで最後の手段としてください。

おまとめローン(フリーローン)へ借り換えした場合

おまとめローン(フリーローン)のメリット
  1. 返済日や返済先をまとめることができ、管理しやすくなる
    返済すべきカードローンが複数ある場合、それぞれのローン契約によって返済日・返済金額・返済方法が異なるため管理が煩雑になりやすいものです。借り入れしている金融機関によっては、その金融機関の口座から引き落としすることを指定されている場合もあり、その場合には引き落とし日前までにローン返済分を引き落とし口座に入れておかなければならないというように手間もかかります。その点、ローンを1つにまとめてしまえば、手間や管理の煩雑さが軽減されることになります。
  2. 金利や毎月の返済額を軽減できる
    おまとめローン(フリーローン)を利用するときに、現在返済中のカードローンよりも低い金利のところを選択することで利息分が少なくなる可能性があります。既存の複数のローンを1つにまとめるおまとめローン(フリーローン)を組む際には、返済回数、月々の返済額を新しく設定し直すことになります。家計の状況に合わせ、月々の返済額を今よりも低く設定することも可能です。借入金額、借入期間などによって支払利息が変わるため一概には言えませんが、借り換えによる最大のメリットとも言えるのが、金利の低下による総返済額の減少です。金融機関ごとに適用される金利は異なりますが、月々の元金に充当される金額の割合が大きくなるため、総返済額が軽減されます。
  3. 金利を低く抑えることができる
    カードローンの金利は一般的に借入金額が少ないほど高くなり、借入金額が多いほど低くなるように設定されています。これは、利息制限法で上限金利が決められているためです。つまり、少額のローンを複数借り入れするよりも、まとめて多めに借り入れする方がより低い金利で借り入れできる可能性があります。
    例えば、借入元本の額が10万円以上100万円未満のときの上限金利は年18%ですが、100万円以上になると上限金利は15%になります。仮に、総額100万円の借り入れをする場合でも、数十万円ずつ複数のローンを組む場合には、それぞれの上限金利は18%ですが、1つのローンで100万円借り入れすれば上限金利は15%です。
    実際には金融機関によって提供している金利は異なりますが、より低い金利のおまとめローン(フリーローン)に変えることができれば利息負担を軽減することにつながります。
  4. 証書貸付型で安心
    おまとめローン(フリーローン)を借りるときは、契約時に借入額、返済期間、返済方法などの貸付条件が借用証書で決められる「証書貸付」です。これは、貸付上限額の範囲内で何度でも借り入れできるカードローンとは違い、最初にまとまった金額を借り入れ、その後は返済していくだけの仕組みです。言い換えれば、借りた後は残高が減っていくだけで、また増える心配がありません(※)。使い過ぎの心配がないのは安心でしょう。
    ※:追加で借り入れが必要なときは、新たに審査を受ける必要があります。
おまとめローン(フリーローン)のデメリット
  1. 審査が厳しい
    前述しましたが、おまとめローン(フリーローン)では複数のカードローンの借入金額をまとめることになるため、借入限度額が高くなるのが一般的です。借入限度額が高くなるほど審査のハードルが高くなる傾向があります。
おまとめローン(フリーローン)の注意点

おまとめローン(フリーローン)にしたときに、家計の状況に合わせて返済計画を立て直す場合、月々の返済金額を減らすと返済期間が長くなるのが通常です。そのため、これまで以上に完済までの期間が延びてしまうことになります。毎月の返済元金を既存ローンの返済元金の合計額より減らしすぎないように設定し、無理のない範囲で上手に返済計画を立てるようにしてください。

なお、1つにまとめることで金利が下がる可能性があることをメリットとして挙げましたが、すべての場合に当てはまるとは限らないことに注意しましょう。複数のローンを1つにまとめるということは、これまで多くのローンを抱えていたということになります。多重債務者と捉えられると、貸し倒れリスクを避けるために上限金利ギリギリの高い金利で設定される可能性もあります。おまとめローン(フリーローン)の申込みは、既存の借り入れ状況をきちんと確認した上で検討するようにしてください。

カードローンとおまとめローン(フリーローン)の商品性の比較
  カードローン おまとめローン(フリーローン)
使途 自由(事業性資金を除く) 自由(事業性資金を除く)
特徴 極度額(上限額)の範囲内で必要な分だけ何度でも引き出し(借り入れ)できる ローン申込み時に一括で借り入れる(証書貸付)
金利設定 金融機関・借入金額によるが、おまとめローン(フリーローン)より高め 金融機関・借入金額によるが、カードローンより低め
返済計画 何度でも借り入れできるため、借入残高が流動的。完済までの計画を立てにくい 追加借り入れができないため、返済計画を立てやすい

FPがおすすめするおまとめローン(フリーローン)の選び方

●おまとめローンの選び方
新規借り入れ・借り換え・おまとめのどの場合でも共通して言えることですが、返済のことを考えれば「金利」に注目したいものです。とくにおまとめローン(フリーローン)を利用する場合には、借入金額は通常のカードローン借入時よりも大きくなる傾向があります。それで上限金利が下がることはあっても、そもそも借入金額が大きければ利息負担もつられて大きくなるのが通常です。

おまとめローンは銀行、信販系、消費者金融系、さまざまな金融機関が取り扱っていますが、金利は列挙した順で大きくなっていくのが一般的です。返済管理はもとより、返済負担を軽減するのもおまとめローン(フリーローン)を利用する目的ですから、できるだけ金利が低めのローンを選べるように比較検討してみましょう。

なお、どの金融機関でも「○%~○%」というように、金利条件に2つの数字を記載しています。これは、そのローンを貸し出す場合の「最低金利~最高金利」を示しています。最低金利の数字に惹かれて申込んでも、実際には契約者の信用や借入状況などによって「最低金利~最高金利」の範囲で個別に決められます。そのためいくつかの金融機関で比較をする際には、最低金利を見るのではなく、最高金利を見て選んだ方が良いでしょう。

おまとめローン(フリーローン)を徹底的に比較!

一般的に、「返済負担を軽減させること」が最大のメリットと考えられているおまとめローン(フリーローン)。これは「管理負担の軽減」と「利息負担の軽減」を意味するのが通常です。仮に金利が低くなっても、その後の返済計画によっては利息負担が軽減されず、返済期間も延びてしまっては困ります。

おまとめローン(フリーローン)の利用を検討する際には、単に金利の高低差を比較するだけでなく、諸々の借入条件をしっかり比較するようにしましょう。

とはいえ、おまとめローン(フリーローン)はさまざまな金融機関が提供しており、そのなかから自分の条件に合う最適なローンを選ぶには相当な時間と労力が必要です。利息負担は時間がかかるほど大きくなりますから、少しでも時間短縮させるためにも日本最大級のローンデータベースから検索できるポータルサイト「イー・ローン」を利用するのがおすすめです。

まとめ

今利用しているカードローンの返済を楽にしたいと考える場合、「カードローンの借り換え」や「おまとめローン(フリーローン)」を利用することで、金利が下がり、総返済額が軽減されることがあります。借り換えとおまとめは「既存のローン」を新しく変えるという意味では同じ借り換えですが、それぞれの特徴や目的が異なります。それぞれのメリット・デメリットを正しく理解した上で利用を検討することが大切です。

例えば、現在複数のカードローンを返済中という人は、それらを1つにまとめる「おまとめローン(フリーローン)」に借り換えることで返済管理がしやすくなります。しかしながら、複数の既存ローンの残高分をまとめて借り入れすることになるため借入金額が大きくなり、審査が厳しくなる傾向があります。審査基準が金融機関ごとに異なりますが、審査が緩いほど金利が高くなるのが通常です。「おまとめローン(フリーローン)」にしたことでかえって総返済額が増えることになってはいけませんから、各金融機関の金利や借入条件をしっかり比較して、自分に最適なローンを選ぶようにしましょう。

ライター紹介
續 恵美子
氏名
續 恵美子(つづき・えみこ)
保有資格
日本FP協会認定CFP (R)
主なキャリア
生命保険会社にて15年勤務した後、ファイナンシャルプランナーとしての独立を目指して退職。その後、縁があり南フランスに移住。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きる上で大切な夢とお金のことを伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。

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