第923回

住宅購入時のリフォームなら住宅ローンで借りられる?

築15年の中古マンションを購入予定です。住宅を購入する際にリフォームを行うか、とりあえず入居して将来リフォームをするか悩んで決められずにいます。どう考えたらいいでしょう?(Mさん 会社員、36歳)
資金的に選択が可能な状況であれば、住宅購入時にリフォームを行うと、リフォーム分も住宅ローンに含め、リフォームローンより低金利で借りられる可能性があるので検討してみてはいかがでしょう。
豊田 眞弓
豊田 眞弓

リフォームのタイミングによるメリット・デメリットを比較

中古マンションを買われる予定で、リフォームの希望はあるものの、どのタイミングで行うか迷われているのですね。まずは、リフォームを購入時に行う場合と例えば10年後に行う場合のメリット・デメリットを整理してみましょう。

購入時にリフォームを行う場合は、綺麗にリフォームされた気持ち良い状態で新生活が送れることや、リフォームローンより低金利の住宅ローンを利用できる、今後金利が上がると想定するなら金利が低い間に利用できる、といったメリットが挙げられます。一方、住宅ローンに上乗せで資金を借りるので返済額が増えるデメリットもあります。

10年後にリフォームをする場合は、当面の返済は住宅ローンのみで済み、積立をしておけば現金でのリフォームも可能です。また、次のリフォームまでの期間を先延ばしにできるといったメリットがあります。逆に、リフォームローンは住宅ローンより金利は高い点や、中古で使い勝手が悪くても我慢が必要、などといったデメリットが挙げられます。

リフォームのタイミングによりメリット・デメリット
購入時にリフォーム 10年後にリフォーム
メリット ・リフォームされた気持ち良い状態で新生活が送れる ・当面の返済は住宅ローンのみで済む
・リフォームローンより金利が低い住宅ローンを利用できる場合がある ・積立をしておけば、現金でのリフォームも可能
・今後金利が上がると想定するなら、金利が低い間に利用できる ・その次のリフォームまでの期間が先延ばしにできる
デメリット ・住宅ローンに上乗せで資金を借りるので返済額が増える ・リフォームローンを利用する場合、住宅ローンより金利は高くなる
・中古のため、設備が古かったり、使い勝手が悪かったりしても我慢が必要

(筆者作成)

返済にムリはない?

前述のメリット・デメリットで特に気になるものをチェックしてみると、自分が優先すべきことが見えるのではないでしょうか。

購入時にリフォームを行う場合に重要なのは、返済にムリはないかです。金融機関では「返済負担率」(年収に対する年間返済額の割合)等から「借りられるかどうか」を判断しますが、住宅ローンの返済が家計運営に支障がないかどうかは自分で判断しなくてはいけません。「借りられるか」以上に重要な点でもあります。

1つの目安となるのは「返済負担率20%」のラインです。今後の収入や支出の増減、変動金利等で借りる場合は金利が上がった時の返済額の増加なども見込まれるため、余力を残した状態で借りると安心です。リフォームを含めてもこのライン前後で済むと余力ありと言えます。ラインを多少超えても、今後収入が上がる見込みがある場合、今後支出減はあっても増加することはない場合であれば問題はないでしょう。

リフォーム分を上乗せで借られる住宅ローン

購入時にリフォームを行うことを決めた場合、すべての住宅ローンが対応しているわけではないので、利用できる住宅ローンを探すことになります。イー・ローンの住宅ローンの検索で、「購入+リフォーム」で検索すると、条件に合う住宅ローンが絞り込めます。

【参考リンク】

なお、住宅ローンの申込みの時点でリフォーム分も含めて審査を受けることになります。そのため、どれくらいの内容のリフォームを行うのかはあらかじめ予定しておく必要があります。

【参考リンク】

担当:豊田 眞弓 (執筆:2021年04月30日)