第269回

節約もクレジットカードを使えばお得で簡単!

ガソリンや食料品、日用雑貨など、物価が値上がりしているにもかかわらず、お給料は上がらず、生活は厳しくなるばかり・・・そんな時、クレジットカードを使って節約できると聞いたのですが、どのような方法ですか?(H.Oさん(43歳)専業主婦)
クレジットカードを公共料金や携帯電話料金の支払い、よく行くスーパーやコンビニ、ガソリンスタンドの支払いなど毎月の必要な買い物や支払いに利用して、ポイントや特典を貯め、それらを商品交換や現金交換(キャッシュバック)することで、お得に、かつ簡単に「節約」することができます。

クレジットカードで節約する方法とは?

クレジットカードの魅力は、なんといっても「ポイント」が貯められる点です。
同じ買い物やお金を使うにしても、現金よりもクレジットカードで支払えば、ポイントが貯まり、それを商品やサービス、 現金などと交換できるというのは、なんだかちょっと得した気分になります。
そこで、クレジットカードやポイントの利用方法を大きく3つに分けてお教えします。

1.ポイントを商品に交換して「節約」する

貯まったポイントを商品やサービスと交換する方法は、最もポピュラーです。 ただし、「交換したいけど、欲しいモノがない・・・」なんて感じたことはありませんか?

アメリカン・エキスプレス社の「アメリカン・エキスプレス・カード」は、交換できる商品のラインナップが特徴的。 アメリカン・エキスプレスならではの300を越える厳選されたアイテムが用意されており、一度好きなアイテムと交換すると、有効期限が無期限になります。

2.ポイントを現金に交換して「節約」する

最近増えてきたのが、電子マネーへのチャージや現金と交換(キャッシュバック)できるなど、 ポイントを商品・サービス以外のものへ交換・移行できるクレジットカードです。

SBIカード社の「SBIカード」であれば、 1.0%~1.2%という業界内でも高い水準のキャッシュバック還元率で、5,000ポイントと10,000ポイントでキャッシュバック申請ができます。
手続きも、web上の会員専用ページで簡単にすることができ、リアルタイム・キャッシュバックが可能です (ただし、オンラインキャッシング即時振込可能時間帯以外は、翌営業日の振込みとなる)。

3.クレジットカードを使うことで「節約」する

よく利用するお店などがある場合、クレジットカードを使って割引できるのであれば、素直に嬉しいもの。 逆に、利用するお店が決まっていない場合、少しでも節約するために割引の対象となるお店を優先的に利用したくなるのが消費者の心理です。

昭和シェル石油の「シェルスターレックスカード」や 出光クレジットの「出光カードまいどプラス」は、それぞれの石油会社のガソリンスタンドで給油を行うと割引が受けられます。例えば、シェルスターレックスカードであれば、 ハイオクが10円/L引き、レギュラー・軽油が5円/L引きになります。クルマが生活必需品という人にとってはありがたいカードです。

自分のライフスタイルに合ったカード選びが重要!

日々、クレジットカードを巡る環境は目まぐるしく変化しています。
少し前までは、メインのクレジットカード1枚を徹底的に使いこなしてポイントを貯めるのが賢い方法であり、 そのためのメインカードを選ぶポイントなども紹介されていました。

しかし、最近では、年会費無料のクレジットカードも多くなりましたし、エディやワオンなどの電子マネーの普及の加速化やクレジットカードの多様化などで、 クレジットカードを1枚に絞るよりは、自分のライフスタイルに合わせていくつかのクレジットカードを使い分け、 そのカードの特徴に応じて節約するのがお得かもしれません。

私が書きました

黒田 尚子 (くろだ なおこ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP)、第2種情報処理技術者、初級システムアドミニストレータ。

92年大学卒業後、日本総合研究所に入社。約5年3ヶ月間、システム開発に携る。退社後、98年ファイナンシャル・プランナーとして独立。 まったくの異業種からの転職のため、できるだけ幅広いテーマを手掛けるようにしている。雑誌・インターネットなどの連載を持つほか、セミナー講師、講演、相談業務などを行う。モットーは「夢をカタチに」。現在、夫1人&猫1匹と暮らす。

※執筆日:2008年06月12日