第986回

残クレ最終回にクルマを買取りたい!銀行のマイカーローンは使える?

5年前に新車を購入する際、残クレを利用しました。あと半年で最終支払いとなります。このまま乗り続けたいと考えていますが、一括で残価を支払うのが難しいです。どうしたらいいでしょうか?(千葉県 Mさん)
残価設定型クレジットは契約期間終了後に「乗り換える」ことを前提としたものですが、最終支払時に残価を一括で支払い、そのまま乗り続けることもできます。ある程度まとまった資金が必要になりますが、金融機関のマイカーローンを使って資金調達することが可能です。
伊藤 加奈子
伊藤 加奈子

残価設定型クレジットの最終支払い前に、乗り続けるための手続きを

残価設定型クレジット(以下、残クレ)とは、新車購入価格から残価を差し引き、残りの金額を毎月支払っていく方法です。全額をローンで借りるより毎月の支払い額を抑えることができ、最近、利用者が増えています。 残価は車種や返済期間によってディーラーが設定し、おおむね新車価格の3割~5割とされており、返済期間は3年、または5年とするケースが多いようです。

最終支払い時の残価清算には、4つの方法があります。

  1. 車を返却する(所有権はディーラーにあるため)
  2. 残価を下取り分として、新車に乗り換える
  3. 残価分を再クレジットで分割支払いにする
  4. 残価を一括で支払って買い取り、そのまま乗り続ける
1.車を返却する(所有権はディーラーにあるため)

今後、車に乗らない、もしくは他社で乗りたい車があり、買い換えたい、という場合の選択になるでしょう。この際は、最終の支払いで契約は終了します。

2.残価を下取り分として、新車に乗り換える

これが最もスタンダードな方法です。基本的に残クレは乗り換えを前提としているため、ディーラーから強く提案されるでしょう。ただし、新車に乗り換えれば、新たな残クレの契約になりますので、毎月の支払いは続くことになります。

3.残価分を再クレジットで分割支払いにする

新車に乗り換えず、現在の車をそのまま乗り続けたいという場合、残価分を再クレジットで支払っていくことも可能です。しかし、当初の残クレより金利が高くなるケースや返済期間が2年、3年と短く設定されるケースなど、条件としては、厳しくなる面もあります。また、再クレジットを利用する際には、改めて審査が必要になります。

4.残価を一括で支払って買い取り、そのまま乗り続ける

新車に乗り換えず、現在の車をそのまま乗り続けたい場合、再クレジットを使わず、残価を一括で支払って買取ることもできます。残価の額にもよりますが、まとまった資金が必要になるため、ご相談者のように迷うケースも少なくありません。しかし、残クレの残価を対象に、銀行などの金融機関でマイカーローンを利用することが可能なので、最終支払い間際ではなく、あらかじめ金融機関に相談しておくといいでしょう。

金融機関のマイカーローンなら、金利負担も少なく返済プランが立てやすい

銀行をはじめ、信用金庫、JA、損保会社など多くの金融機関がマイカーローンを取り扱っています。マイカーローンは、新車・中古車の購入資金だけではなく、ローンの借り換えにも利用でき、残クレの残価支払いに対応している金融機関がほとんどです。

借り入れの条件は金融機関によって異なりますが、マイカーローンの金利は低めの傾向にあり、1.0%~4.0%程度。住宅ローンの利用や給与振込口座の利用など取引条件によって金利優遇などもありますので、借り入れが可能か、毎月の支払い額など、仮審査の申込みをして確認しておくといいでしょう。仮審査で融資承認の通知が届いたら、本審査の申込みをします。本審査の申込みまでにディーラーから残価の見積もりや、金融機関が指定する必要書類を入手しておきましょう。

金融機関のマイカーローンの場合、返済期間を10年などと長く設定することができるので、毎月の支払いに不安がある場合でも、無理のない返済プランが立てやすいというメリットがあります。

買い取りした場合、注意しておきたいのは、残クレ利用時にオプション加入などで含まれていた費用が実費精算になってしまうことです。これまで意識していなかった維持経費についても、しっかり計画を立てておきましょう。

【参考リンク】

担当:伊藤 加奈子 (執筆:2022年07月26日)