教育ローンの選び方

ノートや本の上にペンやリンゴが乗っている画像

教育ローンとは、子供の進学に係る入学費用や授業料をはじめとする教育に関連した資金の支払いを対象としたローンのことです。他には留学費用、教材費、制服代、下宿やアパート等の住居費用、既に借入中の教育ローンの借り換えなどが該当します。また、必ずしも子供の教育関連資金だけが対象ではなく、自身の資格取得や自己研鑚といった資金にも使うことができます。

子供の大学授業料の支払いの場合、学部によってかかる費用の差があります。私立の医学部であれば一般の学部よりも多く、卒業するまでに約3,000万円程度の費用が必要になります。教育ローンでは借入額が高額になる場合も想定して、借入上限を他の無担保ローンよりも引き上げている商品があります。また、借入可能な期間も平均して15~16年程度と長めに設定されています。商品を選ぶ際は金利だけではなく、借入額等の要素も含めて検討するようにしましょう。

■証書貸付型とカードローン型

教育ローンには主に2種類の借入形態があります。

証書貸付型は契約書(証書)を締結し、決められた金額を決められた期間まで分割返済するというもの。期間途中での一部繰上返済や繰上完済も可能ですが、返済手数料が発生する場合があります。

カードローン型は、決められた金額までの借入枠(極度枠)がついたカードを使い、都度必要な資金をATMで引き出し、ATMでの返済も可能です。カードローンの形式をとっているのはローン対象者が在学中までで、返済は利息のみ。卒業後は証書貸付へ切り替えられ元本と利息の毎月均等返済となるのが一般的です。また、カードローン型の場合は一部繰上返済手数料が無料という商品が多いようです。カードローン型は自由度が高く、少額の借入を繰り返し利用したり、余剰資金をこまめに返済することを考えているのであれば魅力的な商品です。ただし、計画性を持って利用していかないと、返済するときに当初の計画より多く借入してしまい、返済が滞るという事態になりかねませんので、注意して利用しましょう。

金利
変動金利と固定金利の2つのタイプがあり、カードローンなど使途に制限のないローンより金利は低めに設定されている
資金使途
  • 子供の入学資金や下宿費等の教育の絡む資金が対象
  • 自身の資格所得費用としても利用可能
一般的な借入条件
  • 年齢が20歳以上であること
  • 毎月安定収入があること
一般的な必要書類
  • 年収を証明する書類 (会社員であれば源泉徴収票)
  • 入学や在学を証明できる書類(合格通知書や学費案内書等)
  • 本人確認書類 (運転免許証等)他