第150回
種類の豊富な民間の教育ローン
いよいよ受験シーズンの到来。塾の費用や生活費の補てんなどで、教育資金が予定通り貯められていない人や、住宅ローン返済や親自身の老後資金準備なども考えると、あまり教育費にお金をかけられないという家庭もあるでしょう。そのような場合は、教育ローンを利用して、子どもと協力しながら返済していくのも1つの方法です。教育ローンには国の教育ローンや財形教育融資などの公的なものと、銀行、信販会社などで扱っている民間のものがあります。今回は、種類の豊富な民間のローンの特徴をご紹介しましょう。
民間教育ローンの特徴
低金利・固定金利が特徴の公的ローンに対して、民間ローンは金利がやや高め、固定金利と変動金利の両タイプがあります。また、来店不要で手続きできるもの、審査回答期間が短いものなど様々なタイプがあるので、ニーズに合わせて選択するといいでしょう。
金利の低いローン
変動金利は、一定期間ごとに金利が見直されるので、今後金利が上昇したときに返済額が増える可能性があります。でも、教育ローンは住宅ローンと比べて借入額が少なく、返済期間も短いため、変動金利で現在の低金利のメリットを活用するのも1つの方法です。
固定金利タイプ
変動金利タイプよりも金利がやや高めですが、返済期間中、金利が変わらないので返済計画が立てやすくて安心です。
審査回答期間が短いローン
借りられるかどうか審査するために数日かかる金融機関が多い中、短時間で審査してくれるところもあります。教育ローンを借りるには、身分証明書や所得の証明書のほか、合格通知など進学、就学資金であることを証明できる資料が必要です。在学期間中は元金据置きになるところも多いですが、先に延ばせばそれだけ利息も多く払うことになるので、今後のライフプランもあわせて返済計画を立てることが重要です。
私が書きました
ファイナンシャル・プランナー(CFP)、キャリアカウンセラー(CDA)。
大学卒業後、クレジットカード及びキャッシングの企画販促業務を経て2000年にFPとして独立。ライフプラン全般の相談業務やコラム執筆のほか、女性のためのキャリア&マネー講座を展開。自分らしく生きるための「仕事やお金」のプランニングを支援している。産経新聞、日刊ゲンダイなどでマネーコラム連載中。
※執筆日:2006年01月19日
