第149回

今年こそ貯めたい!カードポイント獲得術!

現在、クレジットカードを5枚以上持っていますが、なかなかポイントが貯められません。ポイントを貯めて海外旅行に毎年行くという話も聞きますが、上手にポイントを貯めるコツはありますか?
ポイントを上手に貯めるコツは、「毎月決まって出て行く生活費」をカード払いにして、毎月必ず貯まる固定ポイントを作ることです。

ポイントを貯めるための三か条

クレジットカードのポイントサービスとは、買い物などをすると支払額に応じてポイントがつき、たまったらさまざまな商品やサービスと交換できるというものです。 最近、このポイントサービスが進化し、さまざまな商品に対してポイントがつくようになっています。

では、ポイントを上手に貯めるためのコツを見てみましょう。

<その一>「毎月支払う生活費」こそポイント獲得の元手!

電気・ガスなどの公共料金や携帯電話・プロバイダーなどの通信費、生命保険の保険料などなど。毎月支払う生活費をカード払いにすれば、確実にポイントが貯まります。 今後、近い将来、水道料金や税金、社会保険料などもカード払いができるようになるとか。 固定費以外にも、高速料金を利用する人は、ETCカードで着実にポイントを貯める。スーパー、コンビニでの数百円の買い物もカード払いを利用する。地上波デジタルへの移行やWカップサッカー観戦などの影響で、最近、購入を検討する人が増加中の液晶テレビやDVDなどの高額家電ももちろん、カード払いを利用するなど、消費=ポイント獲得のチャンスと心得て、カード払いにしてしまいます。 そして、これらの毎月の支出をカード払いにすれば、ポイントが貯まる上、支払いが一つのカード決済日にまとめられ、利用明細が家計簿代わりに活用できるなど家計管理にも役立ち、まさに一石二鳥といえるかも。 ただし、くれぐれも使い過ぎには注意し、使った分はすぐに引き落とし口座に移動しておくなど利用額の管理も重要です。

<その二>有効期限の管理はしっかりと!

せっかく貯めたポイントを無駄にしないためにも、有効期限は注意しましょう。 カード会社によって、ポイントを貯められる期間に違いがあったり、その後、ポイントを繰り越して有効に利用できる期間が異なりますし、ポイントが失効するまでの期間もさまざま。 最近では、無期限のカードも増えてきましたが、その分、年会費が1万円以上と高額になる場合もあります。加入するのは、ちゃんと年会費分の元が取れるのかどうか考えてからにしましょう。

<その三>還元率をチェックする!

還元率とは、実際に支払ったお金に対して、いくらの還元があるかどうかということ。 例えば、年会費が2,000円であれば、ポイントで元を取るためには、還元率が0.5%の場合、1,000円で1ポイント、5円戻ってきますから、年間40万円以上カードで使う見込みがあれば、年会費の元が取れる計算になります。 さらに、カード払いで5%の割引が受けられるカードの場合であれば、年間4万円以上をカード払いにするかどうかが目安です。 そして、還元率が高くても、ポイントの交換対象が限定されていたり、自分の欲しいものがない場合は、使い勝手は悪くなります。実際に利用して、半年をメドに元が取れるか?ポイント交換度はどうかをチェックしましょう。

自分が欲しい特典の見極めが重要!

クレジットカードは、キャッシュレスで買い物ができ、ポイントも貯まるので、急速に普及しつつあります。 しかし、ポイントを貯めること自体が目的になって、不要なものまでポイント目当てにカードで購入するようになっては本末転倒です。 例えば、ポイント還元率が0.5%のお店で買い物をするのに、現金払いだと1%の割引が受けられるのであれば、カードよりも現金で払った方がおトクということになります。 また、ポイントは貯まったけれども、交換できるサービスや商品に自分の欲しいものがない、どんなものと交換できるのか知らないというのであれば、これもあまり意味がありません。 自分が欲しい特典やサービスは何かを見極め、上手にポイントや特典を利用したいものです。

★クレジットカードの比較はこちら

私が書きました

黒田 尚子 (くろだ なおこ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP)、第2種情報処理技術者、初級システムアドミニストレータ。

92年大学卒業後、日本総合研究所に入社。約5年3ヶ月間、システム開発に携る。退社後、98年ファイナンシャル・プランナーとして独立。 まったくの異業種からの転職のため、できるだけ幅広いテーマを手掛けるようにしている。雑誌・インターネットなどの連載を持つほか、セミナー講師、講演、相談業務などを行う。モットーは「夢をカタチに」。現在、夫1人&猫1匹と暮らす。

※執筆日:2006年01月09日