第827回

カードローンの審査が通らなかったときに考えるべきこととは?

他の返済が重なって、銀行のカードローンを利用しようと思ったら審査で落ちました。 そんな時にツイッターで「個人間融資」というものがあると知りましたが、ニュースで詐欺事件につながっていると聞いたので利用はやめました。この状況をどうすべきでしょう。(Hさん 会社員29歳)
SNSでの「個人間融資」を利用しなかったのは正解です。 家計の状況を確認して、これ以上の借り入れを行わずに健全な返済をする方法を検討しましょう。
豊田 眞弓
豊田 眞弓

SNSで広まる「個人間融資」

タイのパタヤから日本への振込め詐欺の電話をかけていたということで、十数人の日本人の青年が逮捕されたニュースに驚いた人も多いのでは? しかし、本当に驚いたのは、実はあの中には、SNSで広まる「個人間融資」を利用し、その返済に困って詐欺に加担させられていた青年も多いらしいという報道でした。

Hさんもそうしたニュースを見聞きしたのでしょう。踏みとどまったのは正解です。

「個人間融資」は、個人同士でお金の貸し借りをすることで、友人や親族からの借金も一種の「個人間融資」といえます。 しかし、SNS上で検索して見つかる「個人間融資」では、無許可の貸金業者などが利息制限法を超える違法な高金利の融資を行っている例もあるようです。

ネットの普及により、借金の手段が無数に登場する中、借りる側も自衛や意識改革が必要な時代といえそうです。

カードローンの審査に落ちた原因は?

Hさん自身の問題に戻りますが、銀行のカードローンの審査に落ちたとのこと。 カードローンは無担保で借りられて、一時的な支出に対応する方法の1つではありますが、金利は15~18%と高いのが特徴です。

まずは、次の点について考えてみてください。

・なぜ審査に落ちたか、理由は何だと推測されますか?

過去に、借り入れやクレジットカードの延滞の経験があるのでしょうか? または、借り入れが年収の3分の1を超えてはできない「総量規制」に引っかかったのでしょうか? あるいは働いていないなど、それ以外の理由でしょうか?

・その借り入れは「確実に」返せそうですか?

問題は、審査に落ちたこと以前に、カードローンで「他の返済をする」という状況かもしれません。 近くまとまった資金が入る、あるいは少しづつでも返せる見込みがあるのでしょうか。 借り入れの返済額は、固定費となって家計の負担になっていきます。 生活費を見直すなどで確実に改善できるかどうか、しっかり判断しましょう。

返済が厳しい場合には。

家賃や通信費、遊興費あるいは食費まで、生活費を見直しても返済が追いつかない場合、消費生活センターで相談するか、債務整理に強い弁護士や司法書士を頼るのも手ですが、返済が厳しくなったときは、そもそもの借入先に相談を持ちかけるのが先決です。 住宅ローンや奨学金には、そうした時に救済策もあります。新たな借金を考える前に、そこから始めてみてはどうでしょう。

【参考リンク】

担当:豊田 眞弓 (執筆:2019年06月18日)