第42回

マイカーローン(自動車ローン)を借り入れするまでの流れとは?必要書類などを解説

この記事は約6分15秒で読むことができます。

この記事のポイント
  • 自動車購入時は車両の代金以外にも、自賠責保険や税金など思っている以上にお金がかかる
  • 自動車購入の流れを把握してからマイカーローン(自動車ローン)を検討しよう
  • マイカーローン(自動車ローン)を申込む際の一般的な流れを確認しよう
家の模型を見ながら男性と女性が話している画像

初めて自動車を購入する人にとって、マイカーローン(自動車ローン)はわからないことが多く、不安も多いかもしれません。さらに、自動車販売会社の営業がすすめるディーラーローンを断り、銀行でマイカーローン(自動車ローン)を組むことは一苦労です。そこで、初めてローンを組むときに悩まないよう自動車購入までの流れと、マイカーローン(自動車ローン)を申込んでからお金を借りるまでの流れ、そして必要書類について解説していきます。

自動車を購入する流れ

車を運転している女性の画像

自動車購入時は、「頭金を用意して残りの代金をディーラーローンで」とイメージする方が多いのではないでしょうか。自動車の購入には、車両の代金だけではなく、自賠責保険や税金、カー用品の購入などの費用を加えると、思っている以上にお金がかかるものです。

しかし、「まとまったお金がない」方でも、マイカーローン(自動車ローン)を利用すれば、新車購入も夢ではありません。もちろん、予算を考えて中古車を購入したいと考える人もまたマイカーローン(自動車ローン)を利用することができます。最初に、自動車購入の流れからみていきましょう。

予算を決める

気に入ったモデルやメーカーは、人それぞれに好みがあるでしょう。最初は低予算で中古車購入を検討する人も多くいます。そこで、欲しいメーカーや車種をある程度絞ったら、まず初めに決めるのが予算です。ただ、販売店で最新モデルをすすめられて営業担当から説明を聞き、あれこれ迷っているうちに予算オーバーとなることは少なくありません。計画的な返済を心がけ、生活に無理のない範囲で購入できる自動車選びが大切です。

「いくらまでだったら返済ができそうか」「頭金はどれくらい用意できるか」によって借り入れする金額が異なります。マイカーローン(自動車ローン)を組むにしても、あらかじめ毎月の返済額をシミュレーションし、収入に見合った返済ができるようにしておくことが必要です。毎月の返済額の上限を決めて、借入金額がいくらになるのかをシミュレーションで計算してみてはいかがでしょうか。まずは予算を決めることから始めましょう。

自動車の見積もりを出す

次に、販売店で希望している自動車の見積もりを出してもらうことになります。この時点では、必ずしも車種を決定する必要はありません。欲しい自動車の候補を絞ってそれぞれの販売店で見積もりを出してもらい、金額を比較することが必要です。もしかしたら、ライバル会社の見積書を持っていけば値引きをしてくれる可能性もあります。値引き交渉を検討しておくこともありです。

最終的に車種を決めるときには、駐車場の確保・試乗したときのイメージ・販売店のアフターフォローの内容・モデルチェンジの予定・納車の時期なども決め手になります。自動車購入は、住宅購入の次に大きな買い物といわれます。慎重に選んで後悔しないようにしたいものです。

支払方法を伝える

買いたい自動車が無事に決まったら、いよいよ購入の契約です。自動車購入時の手続きには、実印や印鑑証明を準備し、車庫証明も必要になります。自動車の登録や名義変更の申請を販売店に依頼し、自賠責保険や任意保険への加入も必須です。初めて自動車を購入するときは不慣れなのも当然なので、不安なことは何でも質問することが大切です。中古車の場合は次の車検の時期なども忘れずに確認するようにしましょう。

さまざまな手続きや必要書類の説明を受けたら、代金支払方法を伝えなければなりません。「現金で支払うか」「ディーラーローンを利用するのか」「銀行系のマイカーローン(自動車ローン)を利用するのか」をあらかじめ決めておきましょう。

銀行系のマイカーローンローン(自動車ローン)は、一般的にディーラーローンよりも金利が低い半面、審査が厳しいともいわれます。代金は、納車までに支払えば問題ありませんので、銀行系のマイカーローン(自動車ローン)の審査が万が一通らなかった場合には、ディーラーローンを申込むことも可能です。銀行系のマイカーローン(自動車ローン)の審査が通らなくてもディーラーローンの審査が通ることもあります。

銀行でローンを組む場合は、ローン申込みの手続きをすべて自分でしなければなりません。金融機関によっては、金利やマイカーローン(自動車ローン)の対象となる費用の範囲が異なることがあります。金融機関選びはローンの商品内容や申込み方法など事前リサーチが重要です。納車の時期から逆算して、余裕を持ったスケジュールを組むようにしましょう。

ローンの場合は金額や返済方法を相談する

ローンを組む場合、支払いは口座振り込みとなることが一般的です。見積書に代金支払先(口座名義・銀行名・預金の種類・銀行口座番号)を記載してもらうようにしましょう。最終的な見積書は、銀行でローンを組むときにも必要になります。後で金額が変更にならないように詳細に作成してもらうことが重要です。ローンの申込みをしてから見積もり金額を変更すると、金融機関によっては審査を再度受け直すことにもなりかねません。

ディーラーローンを利用するときは販売店の担当者と頭金・借入金額・返済方法などを相談します。銀行でローンを組む場合は、頭金・ローン申込金額・販売店への支払方法や納車日のスケジュールをよく確認してから申込み準備を始めましょう。

マイカーローン(自動車ローン)を銀行に申込む際の一般的な流れ

車とお金と電卓の画像

自動車の購入が決まって必要書類を準備したら、銀行、信用金庫などの金融機関でマイカーローン(自動車ローン)の申込みをすることになります。手続きが順調に進めば、融資を受けるまでの日数は1週間~2週間程度です。場合によっては、追加書類を求められることもあるので、3週間程度の余裕を持ったスケジュールを組んで準備をしておくと安心でしょう。

マイカーローン(自動車ローン)の申込みの流れは、いたって簡単です。例えば、「窓口」「郵送」「インターネットやスマートフォン」など、さまざまな申込み方法があります。自分に合った申込み方法を選択しましょう。

じっくり説明を聞いてローンを契約するなら窓口で相談するのが一番です。銀行の窓口に行くことができない方は、来店不要で契約まで完結できるWeb手続き可能な金融機関でローンを組むのがおすすめです。自分のライフスタイルに合った金融機関を選びましょう。

Webで仮申込み

現在は、インターネットによる申込みが可能な金融機関がほとんどです。申込み時に「Web手続き」を希望すれば、来店不要で契約まで完結します。スマートフォンやパソコンから気軽に申込みができるので、家にいながら融資の申込みができる時代です。インターネットやスマートフォンからの申込みは便利で簡単です。各金融機関のホームページの申込みサイトから入り、説明に従い申込み情報や勤務先情報を入力していきます。

仮審査

仮審査は、各金融機関の審査基準に従って審査を行います。購入車種が決まる前でも申込める銀行もあり、購入車種が決まっていない方は、仮審査承認後に安心して自動車選びができるでしょう。

仮審査の結果

「メール」「電話」「郵送」など仮申込み時に希望した回答方法で仮審査結果の連絡があります。審査には1営業日~3営業日程度かかるのが一般的です。仮申込み完了から1営業日で回答する金融機関も多くあり、仮審査が通れば準備する書類の連絡も審査結果の連絡と同時にあります。

本申込み

窓口来店、郵送など希望する契約方法で本申込みをします。Web申込みなら必要書類をデジタルカメラやスマートフォンで撮影し、その画像データをアップロードすることにより提出することが可能です。金融機関によっては本審査までに返済口座を開設する必要があります。取引がない金融機関で申込む場合には、口座開設手続きが必要か確認するようにしましょう。

必要書類
  • 運転免許証やパスポートなど本人確認書類
  • 健康保険証など勤務先の勤続年数を確認できるもの
  • 所得証明書類(源泉徴収票・住民税決定通知書・確定申告書など)
  • 見積書や契約書など資金使途が確認できる書類
  • 銀行印
(借り換えの場合)
  • 返済予定表の写しや返済口座の写し、車検証、繰り上げ返済する金額が確認できる書類など

※金融機関によって必要書類が異なることがあります。事前に必ず確認しましょう。

本審査

各金融機関、独自の審査基準に従って審査を行います。仮審査が承認されても本審査に通らないことがあります。特に、仮申込みで記載した内容と本申込みで記載した内容が異なると審査を最初からやり直すことになるので注意が必要です。

契約手続き

窓口や郵送により契約をします。申込み時に「Web手続き」を希望した場合には、ローンに関する規約をパソコンやスマートフォンで確認・同意をし、画面の説明に合わせて進めていけば、来店不要で契約まで完結します。

ローン借り入れ

手続きが終われば、借入金が口座に振り込まれます。代金を自動車販売会社に振り込めば支払いが完了します。

まとめ

自動車を購入するときに欲しい自動車の車種を絞ったら、まずは予算を決めることが大切です。収入にあった返済額となるようにあらかじめ返済シミュレーションを利用して毎月の返済額を計算し、予算を決めることから始めましょう。

自動車の見積もりを出してもらった後は、販売店に頭金やローンの利用の有無などをよく相談します。銀行系のマイカーローン(自動車ローン)を利用するなら頭金・ローン申込金額・販売店への支払方法や納車日のスケジュールをよく確認することが必要です。マイカーローン(自動車ローン)の申込み方法は思っている以上に簡単です。流れを把握して、計画的に進めていきましょう。

おすすめ!マイカーローン(自動車ローン)の徹底比較!「イー・ローン」

おすすめのマイカーローン(自動車ローン)を探すなら、「イー・ローン」の「マイカーローンの検索・比較・申込み」が簡単でおすすめです。来店不要の金融機関など、自分に合った金融機関を簡単に探すことができます。借入金額や金利など並び替え機能を使って、自分に合ったマイカーローン(自動車ローン)を探してみてください。

また、「イー・ローン」では、「総合」「金利」「申込数」「アクセス数」など、さまざまな視点からランキングを発表しています。ローン選びに悩んだら、イー・ローンのさまざまなランキングを参考にしてみてはいかがでしょうか。

                         
ランキング

ライター紹介

加治 直樹 の写真

加治 直樹 (かじ なおき)

1級FP技能士、社会保険労務士

銀行に20年以上勤務し、融資及び営業の責任者として不動産融資から住宅ローンの審査、資産運用や年金相談まで幅広く相談業務の経験あり。在籍中に1級ファイナンシャル・プランニング技能士及び特定社会保険労務士を取得し、退職後、かじ社会保険労務士事務所として独立。現在は労働基準監督署で企業の労務相談や個人の労働相談を受けつつ、セミナー講師など幅広く活動中。中小企業の決算書の財務内容のアドバイス、資金調達における銀行対応までできるコンサルタントを目指す。法人個人を問わず対応可能で、会社と従業員双方にとって良い職場をつくり、ともに成長したいと考える。

融資の審査に関する内容につきましては、特定の金融機関がお申込みされたお客様に対して独自に行うものであり、当社は審査の過程および結果については一切関与しておりません。また、特定の金融機関の審査への適合性、正確性、完全性について保証するものではありません。