第333回

自動車ローンは“実質金利”で比較する

来年、車の買い換えを考えていましたが、減税や補助金があるので、前倒しで買い換えることにしました。しかし、資金の準備ができていないので、自動車ローンを利用する予定です。金利は低いほうが良いのはわかるのですが、金利にもいろいろあるようなので、その違いについて教えてください。(Tさん 32歳 会社員)
金利には、「金利」と「実質金利」があります。「実質金利」とは金利に保証料を含めたもの。そのため、比較する際には「実質金利」を確認するようにしましょう。

実際に負担する金利がいくらなのかを確認する

ご存知の通り、ローンを選ぶときに比較したいのが「金利」です。 金利が高ければ高いほど利息の負担が大きくなりますので、なるべく低金利のローンを利用したいもの。 ただし、「金利」といってもいくつかの表記があり、どれを比較したらいいのか戸惑っている人が多いようです。 そこで、金利の違いについてご説明しましょう。

基本となるのが、表面金利や基準金利と呼ばれている「金利」です。 さらに、ローンによっては別途「保証料」が必要になるものがあります。 この保証料を金利に含めたものが「実質金利」と呼ばれるものです。 そのため、金利は保証料込みなのか確認することが大切です。

連帯保証人の代わりに保証会社に支払う手数料

では、保証料とは何なのでしょうか。 通常ローンを利用するときには、万が一支払いができなくなったときに備え、連帯保証人を立てる必要があります。 しかし、なかなか連帯保証人になってくれる人を探すのは難しいもの。 そこで、連帯保証人の代わりに保証会社に保証を委託し、そのときに支払う手数料が保証料になります。

保証料はローンによって異なりますが、年0.8~1.2%程度かかります。 借入金額と返済期間によって金額が異なり、借入金額が多いほど、返済期間が長いほど高くなります。

“イー・ローン”を利用すれば簡単に比較できる

「金利」と「実質金利」の違いがわかったところで、それをひとつひとつ調べるのはかなりの労力が必要です。 そこで利用したいのがイー・ローンの検索サイト。「 イー・ローン モンスターナビ 」 居住地や金融機関の種別を入力するだけで、「金利」と「実質金利」が一覧で検索できます。 また、条件が合えば利用できる「最優遇金利」も表示されますので、より有利な金利の自動車ローンを簡単に調べることが可能です。

金利が比較できたら、ぜひ返済総額を試算してみましょう。 “イー・ローン”の「ローンシミュレーション」を利用すれば、簡単に試算できます。 金利だけでなく、返済期間によっても返済総額に大きく影響しますので、返済のイメージをつかんでからローンを利用すると安心です。


私が書きました

中森 順子 (なかもり じゅんこ)

ファイナンシャル・プランナー。

プログラマー・SEを経験後、結婚を機に税理士事務所へ転職。企業の税務・社会保障・融資のサポートなど幅広く経験。個人のお金に関する相談が増えたことから、FP資格を取得。10年勤務後、個人の家計サポートに集中すべく、2003年に独立。住宅購入や資産運用、保険見直しなど、自分自身の経験も交え、執筆・セミナー・相談と幅広く活動中。家計診断は500件以上の実績あり。

※執筆日:2009年09月10日