第60回

住宅ローンで叶ったフレンチカントリーな家。猫も喜んでいます。

東海地方在住のacaciaさん(仮名)は、オープンハウスで出会ったフレンチカントリー風の戸建て住宅に惹かれ、住宅ローンを使い、注文住宅で建てました。家族も飼っている猫も大満足の暮らしが実現したそうです。

オーナーさんデータ
東海地方在住 acaciaさん ご一家
家族構成
夫(40歳・会社員)、妻・acaciaさん(43歳・自営業)、子1人、猫3匹
購入時の世帯年収
500~600万円
延床面積
115m2(2階建て・3LDK)
購入価格
3,400万円
自己資金
1,000万円
利用ローン
大垣共立銀行「住宅ローン」
金利タイプ
変動型
金利
0.7%(土地:2016年6月実行、建物:2016年12月実行)
ローン借入金額
2,400万円
借入期間
35年
毎月の返済額
7万円

独身の頃から持ち家志向だったというacaciaさん。結婚後、賃貸暮らしをしながら、週末に住宅会社のオープンハウスをちょくちょく見学していたそうです。
acacia
そんな中、目に留まったのが、フレンチカントリーの家でした。それまでに見学してきた家はどれも決め手に欠けていたのですが、これは一目見て「かわいい!建てるならこんな家がいい!」と思いましたね。漆喰や無垢材といった自然素材やおしゃれな造作などに惹かれ、多少、家の坪数を小さくしてでも、フレンチカントリーの住宅を建てたいと考えました。予算の都合上、中古のリフォームや建売も検討していたのですが、安くて良い土地が見つかったので、注文住宅にしました。
土地を見つけてから約1年後、待ちに待ったフレンチカントリーの注文住宅が完成しました。
acacia
間取りは3LDK。1階がLDK(19畳)、パントリー、和室(4.5畳)、バスルーム、2階が寝室(8畳)+ウォークインクローゼット+書斎(4畳)、こども部屋(6畳)、納戸(2畳)、ホール(6畳)といった配置です。
間取りは、すべて自分自身で何度も試行錯誤して考えました。それまでの狭い賃貸住宅暮らしで不便だと感じていたことがどうしたら解消されるのか、また片付けが苦手な家族がどうしたら物を散らかしにくく生活が出来るのかなどたくさん考えて、間取りや収納場所を決定していきました。また、猫が3匹いるので、この子たちが遊べる場所も随所に設けました。
外壁はすべて漆喰を使用。瀟洒な印象に

外壁はすべて漆喰を使用。瀟洒な印象に

こだわったのは、ビニールのクロスと合板のフローリングを一切使わないことです。それまでの賃貸暮らしで、それらの無機質な雰囲気に居心地の悪さを感じていたためです。収納場所などの一部を除いて、壁はすべて漆喰を使い、床は無垢材をふんだんに用いました。素材についても選択が利くものは自分達で調べ、納得のいくものを選びました。
1階のリビング。無垢材を随所に用い、窓や入口などの開口部分はアールをつける(曲線にする)ことで、柔らかさを出した

1階のリビング。無垢材を随所に用い、窓や入口などの開口部分はアールをつける(曲線にする)ことで、柔らかさを出した

建築費用を抑えるために、こだわるところとそうでないところのメリハリを付けました。
acacia
家族の人数が少ないので、土地の坪数を小さめにしたことに加えて、扉がなくても良いところは省いたり、窓の数を減らしたりすることで、コストダウンを図りました。窓は数が減りましたが、少しサイズを大きくしたためストレスはありません。
施主支給やDIYもせっせとおこないました。本当はもっと造作を希望していましたが、例えば、収納の可動棚は造作だと高く感じたため、引き渡し後に自分たちでDIYしました。照明器具は気に入ったものを購入し、自分で取り付けました。こうすることで、当初の予定よりも100万円程度は節約できましたね。
お気に入りのランプを自分で買い、取り付けることで、こだわりと節約を両立

お気に入りのランプを自分で買い、取り付けることで、こだわりと節約を両立

試行錯誤した新居での生活には、家族も猫も満足しているそうです。
acacia
猫がいるので、やはり床や壁などが汚れたり傷んだりすることはあるのですが、賃貸のように汚れや音に気を遣うことはないので、気は楽ですね。汚れがひどくなれば、漆喰を塗り直したり、上から板を貼ったりすることもできるので、猫を自由に遊ばせても問題ありません。以前よりも走り回るスペースが増えたこともあり、猫は階段や棚などを楽しそうに上ったり降りたりしています。それを見ながらくつろぐのが至福のひとときです。
2階のホールは猫がくつろぐリビングに

2階のホールは猫がくつろぐリビングに

猫が乗れる棚や渡れる梁など、遊べる空間をふんだんに設けた

猫が乗れる棚や渡れる梁など、遊べる空間をふんだんに設けた

主人は「とても使いやすい間取りだね」「便利で快適だね」と気に入ってくれています。賃貸の集合住宅では出来なかった庭作りも始め、ガーデニングという新たな趣味が出来て楽しんでいます。
ローン借入額は2,400万円。大垣共立銀行の「住宅ローン」を選びました。
acacia
大垣共立銀行を選んだのは、もともと主人の給与振込が大垣共立銀行に指定されていたことに加えて、審査した中では金利が一番低く、ガンと診断されたら住宅ローンの残高が0円になる団体信用生命保険が金利上乗せなしでついていたことです。万が一、主人が長期に働けないようなことが起きた時、心強いと思いました。さらに金利を0.1%上乗せして、心筋梗塞や脳卒中、糖尿病などで働けなくなった時にも残高が0円になる疾病保険も付けています。
最後に、ヨーロッパテイストの注文住宅を建てることを検討している人へのメッセージを伺いました。
acacia
自然素材や凝った建材を使うと費用はかさみがちですが、お金をかけても実現させたい部分と節約する部分のメリハリをつけたり、自分でどの素材や間取りであればコストパフォーマンスが良いのかを調べたりすれば、かなり費用は抑えられるはずです。今はDIYの情報も豊富なので、すべて工務店さんにしてもらうのではなく、自分たちで楽しみながら作り上げていく楽しみを残しておくのも、ひとつの方法だと思います。
ライターからのコメント。

がんや脳卒中などによって長期間働けなくなった場合に、住宅ローン残高が0円になる特約付きの団体信用生命保険は、住宅ローンを借りている人にとって強い味方です。金融機関によって条件が異なるので、金利などとあわせて検討するとよいでしょう。

今回ご協力いただいたacaciaさんのブログ「漆喰の家で猫と暮らす」のURLは、http://cathouse-acacia.seesaa.net/
文/杉山直隆、企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン