金利が高い銀行ランキング! 普通預金金利比較【2025年11月】

普通預金の特徴や定期預金・外貨預金との違いなどを解説!

まずはチェック!普通預金金利の高い銀行ランキング

普通預金の金利が高い銀行をランキング形式で紹介します。金利や特徴を比較しながら自分に合う銀行を選びましょう。

銀行名 金利(年率) 特徴 情報更新日
auじぶん銀行
0.21%~0.65% auの各種サービス利用で金利優遇! 2025年11月4日
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UI銀行
0.20%~0.50% 給与受取でお得に!働くあなたに寄り添うスマホ専用銀行 2025年11月7日
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SBI新生銀行
0.21%~0.42% 簡単な条件で優遇金利適用! 2025年11月4日
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きらやか銀行
0.20%~0.30% 全国からご利用可能!キャッシュプレゼントプログラム実施中! 2025年11月4日
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住信SBIネット銀行
0.20%~0.21% 手数料最大月20回無料!SBI証券との連携がスムーズ! 2025年11月4日
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この記事のポイント
  • 普通預金の金利が魅力的な銀行をご紹介!
  • 普通預金のメリットや、定期預金・外貨預金との違いを解説!
  • 金利の最新動向も理解しておこう!
目次を開く

2025年11月日本銀行は政策金利(短期金利)を6会合連続で据え置く!

10月29日・30日に開催された金融政策決定会合で、日本銀行は6会合連続で政策金利(短期金利)を0.50%に据え置きました。利上げを見送った理由について、日銀の植田総裁は、関税政策に伴う米国経済の不確実性が依然として継続しているとした上で、「来年の春闘に向けての労使の交渉姿勢がどのようなものになるかもう少しデータをみたい」と述べました。年内の金融政策決定会合は、12月18日・19日のあと1回あります。引き続き普通預金金利に影響を与える政策金利の動向に注目しましょう。

一方で、米国のFOMC(連邦公開市場委員会)は、9月末に政策金利を引き下げました。10月に誕生した高市政権の積極財政方針を受けて広がった財政悪化懸念や米国の政策金利の引き下げ、さらに、日本銀行の利上げの見送り等によって円安が進行し、10月31日には1ドル=154円台と、2月以来の円安・ドル高水準になりました。

外貨預金の活用を検討する際には、為替相場の動向にも目配りするようにしましょう。

2025年11月05日掲載

普通預金とは

普通預金は、銀行や信用金庫などの金融機関にお金を預けるときに選ぶ預金種類のひとつで、銀行取引の基本となるものです。預け入れ期間に定めがなく、いつでも自由に預け入れや引き出しができ、公共料金などの自動支払いや、給与・年金などの自動受け取りの口座に指定することもできます。お財布代わりに利用できる使い勝手の良さがあるため、日常の支払い用や緊急予備資金の預け入れ先として利用されるのが一般的です。

多くの銀行がインターネットバンキングのサービスを提供しており、スマートフォンやパソコンで残高確認や振込が簡単に行えるようにするなど、利便性を高めています。利息は付きますが、金利の水準は定期預金よりも低い傾向にあります。

金融機関にとって、普通預金は、多くの人が最初に開設する預金口座であるため、顧客と関係を築く入口になります。普通預金口座を持つ顧客に対しては、定期預金や外貨預金、住宅ローン、クレジットカード、投資商品など、他の商品・サービスを提案しやすくなります。

普通預金の特徴

まずは普通預金の特徴を基本的な内容からご紹介します。

  • 利息が付く

    普通預金は、預け入れたお金である預金残高と金利に応じて、利息が付与されます。金利タイプは随時見直される変動金利です。利息は、通常、半年ごと(2月と8月、または、3月と9月)に計算されて、預金残高に組み入れられます。なお、利息からは、20.315%の税金が源泉徴収されるため、実際に受け取る利息は、税引き後の金額です。

  • 自由に出し入れできる

    普通預金の最大のメリットのひとつは、日常生活のさまざまな金融取引をスムーズに行える点です。いつでも自由に預け入れや引き出しができるため、急な出費や予定外の支払いにも迅速に対応することができます。

    コンビニやゆうちょ銀行と提携している金融機関も多く、最寄りのコンビニATMやゆうちょ銀行ATMで手軽に出入金等をすることができます。多くの金融機関がスマートフォンやパソコンで金融取引を行えるインターネットバンキングのサービスを提供しているため、原則24時間365日、時間や場所を問わず資金の移動や管理をすることもできます。また、公共料金やクレジットカードの自動引き落とし、給与や年金の自動受け取りの口座に指定することもできます。

  • 預金保険制度により一定額まで保証される

    安全性が高く、安心してお金を預け入れることができる点も、普通預金の大きなメリットです。普通預金は、お金を預け入れていた金融機関が万が一破綻した場合でも、預金保険制度によって、1金融機関ごとに1人当たり元本1,000万円までとその利息等が保護されます。

    なお、この仕組みは普通預金だけでなく定期預金等にも適用されるため、1金融機関に複数の口座や預金種類を保有している場合は、対象となる預金等の残高が合算され、1人当たり元本1,000万円までとその利息等が保護の対象となります。保護対象を超える金額は破綻した金融機関の財産状況に応じて支払われます。

  • 普通預金は資産運用の手段としては期待できない

    普通預金は、資産運用の手段としてはあまり期待できません。なぜなら、金利が低く資産が増えにくいからです。仮に金利が年0.2%とすると、100万円が倍の200万円になるのに約360年もかかります。足元では原材料価格や人件費の高騰を要因に、物価が上昇しています。物価が上昇するインフレの時代には、お金の価値は目減りします。例えば物価が毎年2%ずつ上昇する場合、現在100万円のモノは、5年後には約110万円まで上昇します。インフレの時代に、私たちが物価上昇率を下回る利率でしか資産運用できないならば、資産は徐々に目減りしてしまい、家計が苦しくなります。

    2024年3月の日本銀行によるマイナス金利政策解除前のメガバンクの普通預金金利は0.001%でした。マイナス金利政策の解除以降、預金金利は上昇しています。それでも普通預金の金利は、他の金融商品と比べると低水準です。資産運用で財産を増やしたい方は、普通預金に預け入れるお金は必要最低限にとどめ、他の資金を、もっと利率の高い金融商品に振り向けることを検討したほうがいいかもしれません。

キャンペーン情報も!普通預金金利が高い銀行ランキング!

普通預金であっても、金融機関によって金利は異なります。普通預金の金利は、日本銀行が決める政策金利や、市場金利の動向、競合する金融機関が提示する金利などを考慮して、各金融機関が独自に決定します。普通預金口座を利用するのであれば、少しでも高い金利を提示する金融機関を選びたいものです。

ここでは普通預金の金利が魅力的な銀行をランキング形式で紹介します。

  • auじぶん銀行
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    auの各種サービス利用で金利優遇!
    普通預金金利(年率)
    適用条件など
    0.21%
    通常金利
    0.41%
    ①「まとめて金利優遇」適用の場合※1
    0.31%
    ②「auマネ活金利優遇」適用の場合※2
    0.51%
    ①+②すべて適用の場合
    0.55%
    ③「プレミアム金利優遇」適用の場合※3
    0.65%
    ②+③すべて適用の場合
    まとめて金利優遇auマネ活金利優遇適用で円普通預金金利が合計最大年0.51%(税引前)に!

    ※1まとめて金利優遇で合計年0.20%(税引前)上乗せ!
    ・au PAYとの口座連携で年0.05%(税引前)上乗せ!
    ・auじぶん銀行口座からau PAY カードの引落としで年0.05%(税引前)上乗せ!
    ・対象の証券会社と連携で年0.10%(税引前)上乗せ!

    ※2auマネ活金利優遇で合計年0.10%(税引前)上乗せ!
    ・加入特典(「auの対象料金プラン」加入、au ID登録)達成で年0.05%(税引前)上乗せ!
    ・加入特典、au PAY ゴールドカード会員、auじぶん銀行口座からau PAY カードの引落としの条件達成で年0.05%(税引前)上乗せ!

    ※3プレミアム金利優遇で年0.34%(税引前)上乗せ!
    ・じぶんプラスのステージが「プレミアム」で上乗せ
    ・プレミアム金利優遇を適用中の場合、まとめて金利優遇は適用されません。

    優遇金利は毎月判定を行い、適用条件を満たした場合、上乗せ金利の1ヶ月分の利息が翌月入金されます。
    通常金利の利息は毎年2月と8月の年2回、入金されます。

    詳しくはauじぶん銀行のウェブサイトをご覧ください。
    auじぶん銀行は、スマートフォンがauでもauじゃなくても利用できるネット銀行です。

    スマホアプリですべての銀行サービスが利用できる利便性に加え、
    三菱UFJ銀行のインターネットバンキングとなら、相互に振込手数料無料で利用できます。

    コンビニATMの他、三菱UFJ銀行、イオン銀行、ゆうちょ銀行ATMが利用可能です。
    ATM利用手数料は「じぶんプラス」のステージに応じて決定されます。
    プレミアムステージなら、出金は月15回まで!入金は何度でも無料!
    情報更新日:2025年11月4日
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  • UI銀行
    詳細はこちらから公式サイトで無料口座開設
    給与受取でお得に!働くあなたに寄り添うスマホ専用銀行
    普通預金金利(年率)
    適用条件など
    0.20%
    0.50%
    「はたらくサイフ」等の口座を選択し条件を満たした場合
    毎月の給与を「はたらくサイフ(普通預金)」で受け取ることで、普通預金の金利上乗せや利用者限定クーポンなどの特典が利用可能に!

    ■適用条件
    各判定期間中に本預金口座にて給与のお受け取りが確認できた場合、判定基準の適用期間における金利は、優遇金利となります。
    ※各判定期間中に本預金口座にて給与のお受け取りが1度も確認できない場合は、通常の普通預金金利が適用されます。

    ■判定基準
    ・判定期間①:口座切替月を含む6ヵ月目(口座切替月+5ヵ月)の末日まで
    ・判定期間②:➀が経過した翌月1日から3ヵ月目の末日までの3ヵ月間
     ※以降、3ヵ月毎が判定期間となります。
    ・判定基準:各判定期間内に1度以上本預金口座にて給与のお受け取りをUI銀行が確認できること
     ※判定期間①は、期間中に本預金口座に給与のお受け取りがない場合でも優遇金利適用期間となります。
    ・判定日:各判定期間最終月の末日
    ・適用期間:各判定日の翌月1日から3ヵ月目の末日までの3ヵ月間

    ※UIプラスは、本預金口座に切替前の普通預金のステージ(他行振込・ATM出金手数料無料回数)が、次回のステージ判定まで引き継がれます。

    優遇金利は「はたらくサイフ」以外にも女性向けの「女神のサイフ」や年金受給者向けの「まもりのサイフ」もあります。
    詳しくはUI銀行のウェブサイトやアプリをご覧ください。
    UI銀行はきらぼし銀行系列のネット銀行です。
    スマートフォンサービスに特化しており、全国どこからでも金融商品を利用できる強みがあります。
    情報更新日:2025年11月7日
    詳細はこちらから公式サイトで無料口座開設
  • SBI新生銀行
    詳細はこちらから公式サイトで無料口座開設
    簡単な条件で優遇金利適用!
    普通預金金利(年率)
    適用条件など
    0.21%
    0.40%
    ダイヤモンドステージの場合
    0.42%
    SBIハイパー預金の場合
    新規口座開設特典ウェルカムプログラム

    ウェルカムプログラムはSBI新生銀行の口座を新規に開設したお客さま限定で、最大22,000円をプレゼントするプログラムです!
    新規口座開設やSBI証券連携サービスの利用、給与振込入金、その他資産運用サービスの利用に応じてキャッシュプレゼント!

    プレゼントの条件など詳細はSBI新生銀行のウェブサイトをご覧ください。
    SBI新生銀行は銀行とノンバンクの機能を併せ持つハイブリッドな総合金融グループです。さまざまな金融商品を展開しています。
    SBI証券とスムーズな資金移動ができる「SBIハイパー預金」を設定すれば、SBI証券でのお取引が便利になるだけでなく、おトクな金利でお預け入れいただけます。

    他行あてのネット振込手数料は月1~10回まで無料!
    「SBIハイパー預金」を利用すれば最上位ステージで月10回まで無料!
    情報更新日:2025年11月4日
    詳細はこちらから公式サイトで無料口座開設
  • きらやか銀行
    詳細はこちらから公式サイトで無料口座開設
    全国からご利用可能!キャッシュプレゼントプログラム実施中!
    普通預金金利(年率)
    適用条件など
    0.20%
    0.30%
    SBIさくらんぼ支店の場合
    きらやか銀行SBIさくらんぼ支店リニューアル記念
    普通預金キャッシュプレゼントプログラム「四季のボーナス」

    プログラム期間中、普通預金残高を100万円以上を維持すると、
    各プログラム終了後(3ヶ月ごと)に、残高に応じてキャッシュプレゼント!

    ■対象者
    SBIさくらんぼ支店に普通預金口座をお持ちのお客様

    ■キャンペーン対象預入期間(年4回)
    第1期:2025年01月01日~2025年03月31日
    第2期:2025年04月01日~2025年06月30日
    第3期:2025年07月01日~2025年09月30日
    第4期:2025年10月01日~2025年12月31日

    詳しくは、きらやか銀行SBIさくらんぼ支店のウェブサイトをご覧ください。
    きらやか銀行は、山形県に本店を置く地方銀行です。

    県内だけではなく、全国の方が利用可能なネット支店があり、
    2024年12月2日(月)より「SBIさくらんぼ支店」としてリニューアルしました。
    リニューアルに伴い、魅力的な商品の提供・サービス向上を積極的に推進し、注目を集めています!

    SBIさくらんぼ支店のお振込みがもっと便利に!お得に!
    SBIさくらんぼ支店のインターネットバンキングでの振込手数料がなら、前月末の預金残高に応じて、最大10回分キャッシュバックされます。
    所定の回数以内のご利用なら実質無料でご利用いただけます。
    情報更新日:2025年11月4日
    詳細はこちらから公式サイトで無料口座開設
  • 住信SBIネット銀行
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    手数料最大月20回無料!SBI証券との連携がスムーズ!
    普通預金金利(年率)
    適用条件など
    0.20%
    0.21%
    SBIハイブリッド預金の場合
    d NEOBANKスタート記念
    dポイントどーんともらえる口座開設キャンペーン

    対象期間中に口座開設されたお客さまのうち、指定の条件を満たした先着15万名さまにdポイント(期間・用途限定)最大15,000ポイントをプレゼント!!おトクに口座開設ができる今がチャンス!!

    ■対象期間:2025年10月1日~2025年12月31日

    詳しくは住信SBIネット銀行のウェブサイトをご覧ください。
    住信SBIネット銀行は2007年開業のネット専業銀行です。
    2025年10月1日より、NTTドコモグループの一員になりました。

    ネット専業ならではの強みを生かし、
    ・ATM手数料や他行宛の振込が最大月20回無料
    ・ポイント還元率が魅力的なデビットカード
    ・目的別口座や定額自動振込などの便利な機能
    ・SBI証券とのスムーズな連携
    など、お得で便利なサービスを多数提供し、支持されています。

    各種手続きはスマホでかんたん!最短即日で口座開設が可能!
    情報更新日:2025年11月4日
    詳細はこちらから公式サイトで無料口座開設
  • ソニー銀行
    詳細はこちらから公式サイトで無料口座開設
    夜間でも土日祝日でも月4回まで提携ATM引き出し無料!
    普通預金金利(年率)
    適用条件など
    0.20%
    ソニー銀行は個人向けの資産運用を専門としたネット銀行です。外貨関連のサービスに定評があり、豊富な預金・投資商品を取りそろえています。

    口座開設は申込書、印鑑不要で約10分で完了できます!

    ATMはコンビニATMの他、イオン銀行、ゆうちょ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行のATMが利用可能!
    しかも、預け入れは無料、引き出しもカードローンの借り入れと合わせて月4回まで無料!夜間や土日祝日でも変わりません。
    情報更新日:2025年11月4日
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  • 表示している金利は、年率かつ税引前の表記です。
  • 金利には適用条件がある場合があります。詳しくは各金融機関サイトをご覧ください。
  • 最新の情報は各金融機関サイトをご覧ください。

普通預金とその他の預金の違い

次に、普通預金と定期預金、外貨預金との違いを説明しましょう。

  • 定期預金との違い

    定期預金は普通預金と同様に元本が保証され、前述の通り預金保護の対象でもあるため、リスクを避けた資産管理方法として共通しています。預け入れ期間の制限がなく、いつでも自由に預け入れや引き出しが可能な普通預金と違って、定期預金は、1年、3年などと、預け入れ期間(満期)を事前に決めます。そして、原則満期までは引き出すことができません。満期を迎える前に中途解約すると、ペナルティとして中途解約利率(満期まで預け入れる場合の利率よりも低い金利)が適用されます。金利タイプは、固定金利が一般的ですが、なかには変動金利の定期預金もあります。

    一般的に、定期預金のほうが、普通預金より金利が高く設定されるため、効率的にお金を増やすことができます。また、預け入れ期間(満期)が長いほど、高い金利が適用される傾向があります。

    定期預金は、すぐには使わないお金の貯蓄や、安全確実に、計画的に資金を準備する手段としての活用が適しています。用途例としては、必要な時期や金額が明確な子供の教育資金や自動車の購入資金、レジャー・旅行資金、住宅取得時の自己資金等があります。

  • 外貨預金との違い

    これまで解説してきた普通預金が、日本円で預け入れや引き出しを行うものであるのに対して、外貨預金は、米ドルやユーロなどの外国通貨で預け入れ、引き出しを行い、利息も外貨で支払われます。日本円で外貨預金をする場合は、日本円を外貨に交換した後に預け入れます。外貨預金を日本円で引き出す場合も、外貨から日本円に交換する必要があります。日本円から外貨、外貨から日本円に交換する際には、金融機関に為替手数料を支払う必要があります。外貨預金にも、円預金と同じように、普通預金や定期預金があります。

    外貨預金の魅力のひとつは、日本よりも金利の高い国の外貨預金に預け入れれば、より多くの利息を受け取ることが期待できることです。ただし、日本円と外貨の交換レートが変動する為替変動リスクがあります。預け入れた後に円安になると為替差益を得ることができますが、円高になると為替差損を被ります。また、外貨預金は、日本円建ての預金とは異なり、預金保険制度の対象外となるため、預け入れた金融機関が万が一破綻した場合の保証がありません。外貨預金を利用する際には、為替変動リスクや破綻リスクを理解、把握した上で、慎重に判断することが重要です。

普通預金の利息の計算方法を理解しておこう

普通預金の利息は、どのようにして計算されるのでしょうか。

普通預金の利息は、以下の計算式で日々算出されます。

1日当たりの利息=預入残高×金利÷365

例えば、金利が年0.2%の普通預金に100万円を預け入れた場合、1日当たりの利息は、100万円×0.002÷365=5.48円となります。普通預金の利息は、一般的に半年ごとに年2回支払われるため、金利と残高が変化しなかった場合、半年間(182日間)の利息計算は次の通りになります。

5.48円×182日=997.36円

利息は1円未満を切り捨てるため、997円となります。この利息に対して20.315%の税金が源泉徴収されます。利息977円にかかる税金は、997円×0.20315=202.54円ですので、実際に支払われる税引き後の利息額は、997円−202円=795円になります。

なお、銀行によっては利息の計算方法や支払い頻度等が異なる場合があるため、詳細はそれぞれの金融機関の公式サイトや窓口で確認してください。

普通預金を利用する際に金利以外で注意すべきポイント

金利水準以外で、どの金融機関の普通預金を選ぶかを決める際のポイントをみてみましょう。

  • 使いやすさと手数料

    普通預金は日常生活でのお金の出し入れに活用するのが一般的です。そのため、どの金融機関の普通預金を選ぶかを検討する際には、自宅や職場の近くに利用できるATMが設置されているか、また、インターネットバンキングのサービスが使いやすいかなど、利便性がポイントになります。

    ATM手数料等のコストの確認も重要です。金融機関によりますが、預け入れている金融機関のATMが近くにある場合でも、利用する曜日や時間帯等によっては手数料がかかります。コンビニやゆうちょ銀行など、提携するATMを使う場合も手数料がかかります。普通預金は金利水準が低く、資産を増やしにくいだけに、日常のお金の出し入れのたびに手数料がかかると、それだけ預金残高が減ってしまいます。できるだけ手数料等のコストをかけない工夫ができることもポイントになります。

  • サービス内容

    金融機関はそれぞれ、普通預金に関連したさまざまなサービスを提供しています。例えば、給与受け取りや年金受け取り口座に指定すると、普通預金金利を優遇するサービス、証券口座との連携による金利優遇、また、一定の条件を満たすとATM手数料や振込手数料が無料になるサービス、ポイントプログラムやキャッシュバック特典の提供などがあります。キャッシュカードなしでスマートフォンを使ってコンビニのATMから現金を引き出せるサービスを提供している金融機関もあります。これらのサービスは、普通預金の利用目的や、自分の利用スタイルに合わせて選択するようにしましょう。

  • サポート体制・セキュリティ体制の充実度

    各種手続きやサービスに関して、不明な点があるときや困ったことが起こったときのサポート体制も大切なポイントです。一般的な問い合わせ窓口は、店舗の他に、公式サイトや電話、メール、チャット、AI自動応答システム(チャットボット)などがあり、それぞれ対応可能な時間帯等が異なります。ネット銀行の場合は、店舗がないだけに、公式サイトや電話、メールなどの対応力が評価のポイントになります。各金融機関の公式サイトを見て、サポート体制の充実度を確認するようにしましょう。

    また、近年は、金融犯罪が多発しているため、セキュリティ体制も重要です。預金の不正払い戻し被害防止の取り組みとして、偽造が困難なICキャッシュカードの発行、生体認証が利用できるATMの設置、インターネットバンキングサービスにおいてワンタイムパスワードなどを導入する金融機関が増えています。

普通預金選びは総合的な判断が大切

普通預金は、預け入れ期間(満期)が決まっている定期預金と比べると金利水準は低い傾向があります。また、外貨預金のように為替変動リスクもないため、収益性を期待することもできません。

しかし、金融機関によっては、魅力的な金利を提示して、普通預金口座の獲得を積極的に行っているところもあります。なぜなら、普通預金口座の獲得をきっかけに、定期預金や外貨預金、住宅ローン、クレジットカード、投資信託、生命保険など、他の金融商品の購入などにつなげ、顧客との取引の幅を広げることができるからです。普通預金を選ぶときには、金利水準、出入金や振込の利便性、手数料などのコスト、サポート体制、セキュリティ体制などを総合的に検討するようにしましょう。

なお、1つの金融機関だけに絞る必要はありません。複数の金融機関の普通預金口座を保有する方法もあります。たとえば、給与振込口座、クレジットカードや水道光熱費等の引き落とし口座、家賃の支払いや住宅ローン返済のための口座、緊急予備資金のための口座、投資資金を貯めておく口座など、目的や用途別に専用口座を作れば、資金移動をする手間はかかるものの、家計の管理がしやすくなる場合があります。それぞれの口座について、金利や利便性などを踏まえて選んでもよいでしょう。

お金が貯まるまで我慢せず、ローンで「今」手に入れる選択も

何か大きな買い物をするために銀行の普通預金での貯蓄計画をお考えの場合には、ローンという選択肢も検討してはいかがでしょうか?

ローンは利用した額・期間に応じて利息を支払いますが、必要な時に必要なお金を用立てられるというメリットがあります。お金を惜しんでチャンスを逃さないためにも、計画的な返済を前提としたローンの利用も検討しましょう。

ローンには目的や借り方にあったさまざまな種類の商品があります。自分に必要なローンを知りたいなら、ぜひイー・ローンで自分に合ったローンを探してみましょう。

私が書きました

中村 宏 の写真

中村 宏 (なかむら ひろし)

ファイナンシャル・プランナー。FPオフィス・ワーク・ワークス 代表。

教育出版社勤務後、2003年にファイナンシャルプランナーとして独立。「お客様のお金の不安を解消する」をモットーに、1,500件を超える個人相談、セミナー講師、雑誌取材、執筆・寄稿等を中心に活動。無料メルマガ「生活マネー ミニ講座」を配信中。著作 「自分のお金の育て方」(祥伝社)、「老後に破産する人、しない人」(KADOKAWA中経出版)。