第89回

マイカーローンで叶った私のモトグッツィ。48歳で初の大型二輪です。

埼玉県にお住まいのつよTさんは、マイカーローンを使って「モトグッツィ V7III Stone」を購入しました。大型二輪ながら扱いやすい上、今や少なくなった空冷エンジンの味わいも楽しめ、乗り込むほどに愛着が深まっているそうです。

オーナーさんデータ
埼玉県 つよTさん(仮名)
家族構成:
つよTさん(50歳・公務員)・母(83歳)・妻(51歳・看護師)・長男(16歳)・長女(12歳)
購入時の世帯年収:
1,300~1,400万円
購入したバイク:
「モトグッツィ V7III Stone」
購入価格:
109万円
利用ローン:
東京都職員信用組合「マイカーローン」
金利タイプ:
固定型
金利:
1.5%(2018年8月実行)
ローン借入金額:
約103万円
借入期間:
7年
毎月の返済額:
7,654円(ボーナス時31,754円)

高校卒業後すぐに原付免許、その後普通二輪免許を取得したというつよTさん。ずっとバイクライフを楽しんでいましたが、心のどこかで大型二輪に対するコンプレックスを抱いていたといいます。
つよT
タイミングを逃して大型二輪免許は取らず、普通二輪免許止まり。一度は大型バイクに乗りたいと思っていましたが、結婚して家庭を持つと、自分の楽しみのためだけに免許を取得したり、高額なバイクを購入したりするのはなかなか難しいものでした。
そのため、「大きなバイクに乗りたいけれど乗れない」というコンプレックスを、いつも心のどこかに抱えていました。
そんなつよTさんに転機が訪れたのは48歳の時。大型二輪免許を取得するチャンスが生まれ、新しいバイクの購入も決めました。選んだのは「モトグッツィV7III stone」です。
つよT
大型免許を取得しようとしたきっかけは、友人たちとツーリングに行く機会が増えたことです。友人たちが乗っていたのはBMWのアドベンチャーバイク、ハーレーのストリート750といった大型二輪。それに対し、私は400ccのバイクです。
排気量の差があるため、だいぶ無理しないと同じように走れないなと感じていたところ、思いがけない臨時収入があり、大型免許の取得費用ができました。
ずっと憧れていた大きいバイクに乗ってみて、自分のバイクライフをもう一度見直してみようと考え、思いきって大型バイクに挑戦することにしました。
そのとき48歳でしたが、18歳からバイクに乗っていたため、大型バイクへの恐怖心やためらいはありませんでした。とはいえ、100馬力オーバーのバイクを借りて乗ってみると、さすがに「事故を起こしたら命を落とすかもしれない」という危機感を抱きました。
それを踏まえていろいろ試乗し、外車の「トライアンフ」か「モトグッツィ」を候補に。少し迷いましたが、空冷Vツインであり、非日常感があるイメージの「モトグッツィV7III stone」に決めました。
初の二輪外車でしたが、最新型のバイクを購入することで、故障する心配が少なく、何かあっても保証期間内で直してもらえるというのも安心材料でした。
「モトグッツィV7III stone」は、つよTさんにとって「何もかもがピッタリ」なバイクだといいます。
つよT
まず、車重が209kgと大型二輪としては軽く、バイクを引っ張り出すのがおっくうになりません。770mmのシート高は脚付きが良く、シートも長時間乗っても疲れにくい。取り回しも楽で、Uターンするときも負担がありません。
身長166cmでまたがったときの写真。足つきの良さとコンパクトな車体がわかる

身長166cmでまたがったときの写真。足つきの良さとコンパクトな車体がわかる

見た目もプレーンでシンプル。ゴテゴテしすぎていない「THE バイク」というスタイリングも好き。25km/L前後という燃費の良さも嬉しいです。
また、機能面でも心をくすぐるものばかり。エンジンが空冷V型2気筒エンジンだったというのも決め手のひとつになりました。
最近のバイクは、エンジン回りに水を循環させて冷やす水冷エンジンが主流になっていて、性能面でも、空冷よりも水冷のほうが勝っています。
でも、走行風でエンジンを冷やす、昔ながらの空冷エンジンで走ると、なんともいえない味わい深さがあります。
空冷エンジンのエンジンフィンがよくわかるバックショット

空冷エンジンのエンジンフィンがよくわかるバックショット

音楽に例えると、音質のいいCDよりも、レコードの音のほうが温かみを感じられるのと似ているかもしれません。デジタル的な水冷エンジンよりも、アナログな味わいを残す空冷エンジンにより一層魅力を感じられるのです。
空冷の、速すぎもせず遅すぎもしないパワー感が、私の感性にマッチしてくれます。
最近はあまり見かけない、縦置きエンジンなのも気に入っています。
モトグッツィを手に入れてから、土日は必ずどこかに出かけるようになったといいます。
つよT
以前はツーリングというと遠出するものというイメージでしたが、モトグッツィを手に入れてからは近所の散策ツーリングも楽しんでいます。軽い車体と適度なパワーが使いやすいので、気軽に出かけられるのが嬉しいです。
埼玉の鎌北湖にて。遠出しなくても、探すと意外にいろいろな見どころがあることに気づく

埼玉の鎌北湖にて。遠出しなくても、探すと意外にいろいろな見どころがあることに気づく

あまり人とかぶらない車種なので、好きな人とは深いつながりができます。ブログで知り合った人と一緒にツーリングに行くなど、交友範囲も広がりました。
何よりも、このモトグッツィは自分にとって最後のバイクだと思っています。念願だった大型バイクに乗ることを諦めなくて、本当に良かったです。
2019年5月のSSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)の一コマ。友人と石川県の千里浜を目指している途中の白馬をバックに

2019年5月のSSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)の一コマ。
友人と石川県の千里浜を目指している途中の白馬をバックに

ローン借入金額は103万円。ローンは東京都職員信用組合の「マイカーローン」を選びました。
つよT
東京都職員信用組合は、東京都と特別区の職員を対象とした信用組合です。定期的に発行される職員向けの冊子にいつも掲載されているので、金利を比べて銀行などのローンと使い分けをしている人が多いようです。
金利が安く、給料天引きができるのが魅力だったので、このローンを選びました。
結びに、つよTさんのようにモトグッツィのような大型二輪の購入を考えている人へのメッセージをいただきました。
つよT
バイクは「体力を使う遊び」であるため、歳をとればとるほど大きなものを扱うのがしんどくなるだろうと思っていました。そのため、頭金や原資はなかったものの、少しでも早く購入しようと、無理のない範囲でローンを組みました。
当時すでに48歳だったので、迷っていたら、その分バイクを楽しむ時間が減ってしまっただろうなと感じています。今、モトグッツィに乗ってみて、あのとき思い切って購入してよかったと思います。
もし大型バイクを検討されている方がいたら、早めに手に入れたほうが楽しむ時間も増えるのではないかと思います。
ライターからのコメント。

ずっと「大型バイクに乗りたいけれど乗れない」という気持ちがあったとのことですが、チャンスが訪れた際、すぐに免許を取得し、バイクを購入したお話が印象的でした。少しでも早く手に入れると、その分長く楽しめるのですね。無理をしない範囲でローンを利用するのは大正解だと思いました。
つよTさんの利用された東京都職員信用組合のように、特定の団体に所属する職員向けのローンもあります。利用できる場合には、選択肢の一つとして比べてみることをおすすめします。

※今回ご協力いただいたつよTさんのブログ「モトグッチV7III Stoneとの日々」のURLは https://ameblo.jp/tsuyotaka0729/

ライター紹介

齋田 多恵 の写真

齋田 多恵 (さいだ たえ)

東京生まれ。成蹊大学文学部日本文学科卒業。
法律事務所で社会人生活をスタートした後、女性向けエンタメ系サイトのライター兼ディレクター、モバイルゲームの運営、女性向けモバイルゲームのシナリオディレクター、シナリオライターを経験。
妊娠、出産を機に2016年からフリーライターとして活動開始。

企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン