第514回

固定?変動?住宅ローンの金利に迷ったときは?

家を買うための頭金が予定通り貯まったので、そろそろ購入に踏み切ろうと考えています。住宅ローン選びを始めたのですが、金利タイプで悩んでいます。固定金利がいいとは思うのですが、変動金利は年1%を下回っているので、本格的に金利が上がり出すまでの利息がもったいないような気もします。どう考えればいいでしょう?(Oさん 35歳 会社員)
住宅ローンの金利タイプは、大きく、変動金利型(以下、変動型)と固定金利型(以下、固定型)に分けられます。現状の変動型の低金利は魅力ですが、将来、金利が上昇したときのリスクを考慮しなければなりません。固定型の金利は下降傾向にありますが、変動型に比べれば高い状態です。今後、金利が上昇するならば固定型を選ぶのが無難ですが、Oさんのように本格的に上がり出すまでの利息負担がもったいないと考えるなら、10年固定金利選択型を選択肢に入れてもいいでしょう。
小川 千尋
小川 千尋

住宅ローンの金利を左右する各種指標の動向は?

まず、住宅ローン金利の決まり方をおさらいしておきましょう。変動型と固定型では、金利決定の指標が異なります。変動型は、銀行間の借入金利である「無担保コール翌日物」の利回りに連動しています。これは日本銀行による金融市場調節の操作目標となっていることから「政策金利」と呼ばれています。一方の固定型(10年以上の固定金利選択型も含む)は、「新発10年物国債」の利回りに連動しています。

【参考リンク】

変動型住宅ローンの金利は横ばいが続く?

次に、変動型住宅ローンの金利動向を見てみましょう。これは、昨年末に誕生した安倍政権の経済対策に対する期待と、新体制になった日本銀行が推し進める金融政策の影響を考慮する必要があります。変動型の指標となる「無担保コール翌日物」の利回りはここ数年、最低水準で推移しており、3月28日には0.061%まで下がりました。しかし、ここまで下がると、下がった分がそのまま変動型の住宅ローン金利に反映されるわけではないようです。ここ数ヶ月間、変動型の住宅ローン金利は変化しておりませんので、(断定できませんが)当面は現状維持されるのではないか?といった1つの見方はあると思います。

担当:小川 千尋 (執筆:2013年04月05日)