第18回

フリーローンの審査とは?審査基準と落ちたときの対処法について解説!

趣味や旅行、高額な医療費の支払いなど、お金が必要となることは何かと多いものです。そんなときに、お金の使い道が自由なフリーローンは非常に便利です。申込む前にさまざまなポイントを押さえておきましょう。
フリーローンの審査のポイントや審査の期間と手続きの流れ、審査に落ちた場合の対処方法を事前に知っておけば、安心してローンの申込みができます。どこで借りるのが一番良いのか、事前の金融機関の商品リサーチも重要です。フリーローンを検討している人は、ぜひご覧になってください。

フリーローンの審査の基本事項

フリーローンでお金を借りるには、当然申込みをした金融機関の審査があります。「どのような審査があるのか」「申込み条件にはどのようなものがあるのか」と不安に思う人のためにも、最初に基本事項を確認してみましょう。

フリーローンの審査とは

フリーローンは、「審査が厳しい」といわれることがあります。しかし、一般的に各金融機関は、審査内容や基準を公表することはありません。それでは、なぜ審査が厳しいといわれているのでしょうか。

例えば、教育ローンや住宅ローンのような目的ローンは「家族や子供のために必要な資金」です。目的が明確かつ、ライフサイクルのなかで必要になる資金でもあるため、金融機関も積極的に取り組み、低金利の商品となっています。しかし、フリーローンは資金使途に目的を定めておらず(事業性資金は除く)趣味のように娯楽費に利用する傾向にあるので、審査も厳しくなっているという見方もできるでしょう。

また、審査結果に応じて決める金融機関が多いですが、フリーローンの金利は6%~12%前後が一般的となります。金利が15%~18%程度のクレジットカードと比較すると金利面ではメリットが大きいといえます。

フリーローンの審査申込み条件

目安は満20歳以上満69歳以下

申込み年齢は金融機関によって多少前後しますが、満20歳以上満69歳以下が目安です。申込み年齢を満60歳未満とする金融機関もありますが、満75歳未満とする金融機関もあり、幅があります。そのため、申込時には年齢条件の下調べが必要です。

安定した収入がある人

多くの金融機関が「安定した収入がある方」「継続した収入がある方」を申込み条件にしています。なかには「年金受給者を除く」といった申込み条件の金融機関もあります。年収200万円以上と厳しい条件がある場合や給与所得者に限定するフリーローンもあるので、注意が必要です。

フリーローンの審査基準や審査に落ちた場合の対処法について

フリーローンにかぎらず、審査をするうえで重要なポイントは「間違いなく返済できるかどうか」です。一般的な審査の基準となる項目をあげてみましょう。

フリーローンの審査基準

正社員・契約社員として数年以上働いている

勤続年数を制限しない金融機関が多いものの、「安定した収入」「継続した収入」を条件とする金融機関が多いことを考えると、勤続年数は長ければ長いほど有利です。なかには「申込金額が300万円を超える場合には、勤続年数もしくは営業年数が3年以上、かつ年収が500万円以上」というように厳しい条件の銀行もあります。「勤続年数1年以上」を条件とすることは珍しいことではなく、実際には勤続年数を重要視しているといえるでしょう。

同様に、パートやアルバイトよりも正社員や契約社員として働いている方が転職リスクも少なく、「安定した収入」という点で有利です。一般的な目安ではありますが、同じ会社に1年以上の勤務歴はあったほうが良いでしょう。

他社から借り入れをしていない

年収に対する年間返済額の割合を返済負担率といい、返済負担率が高いと「返済能力が低い」と判断されることになります。たとえ年収が高くても、借入残高が多すぎれば返済負担率は高くなるため「返済能力は低い」と判断されるのです。

申込時に他社から借り入れをしておらず、安定した収入や一定の勤続年数があれば、金融機関からの評価は高くなるため、審査が通る可能性が高くなります。他社からの借入残高がある、いわゆる多重債務者と判断されてしまうと、返済負担率が高くなるため融資を断られる可能性が高くなります。

延滞履歴・破産等の有無

金融機関は個人信用情報機関(CIC、JICC、KSC)に申込み情報や契約内容、支払い状況等を登録します。個人信用情報機関に延滞履歴や破産等の金融事故情報が登録されていれば、審査に通ることはありません。事故情報があると5年~10年間は記録が残っている可能性があります。

フリーローンをおまとめローンとして利用する場合、金融機関によってはおまとめ対象ローンの返済履行状況が確認できる通帳等の提出が必要です。延滞していた実績があれば、やはり融資は断られてしまいます。

フリーローンの審査に通りにくいケース

審査に落ちてしまう人に見られる共通点として、審査に通りにくいケースを紹介します。

  • 最低条件(年齢・収入面)を満たしていない場合
    金融機関のホームページで商品概要を確認する必要があります。商品概要に記載されている条件は最低条件であり、この条件を満たしていない場合は審査の土台にすら乗ることができません。金融機関によって条件は異なるので、申込みをする際には商品リサーチが必須です。
  • 申込みに虚偽の内容があった場合
    虚偽の内容が発覚すれば、当然審査に通ることはありません。仮に審査が通って融資を受けたとしても、発覚すれば一括で返済することを求められます。カードローンを含め、個人ローンのほとんどが事業資金の利用を認めていないので注意が必要です。
     また、虚偽の申込みを行ってしまうと、申込みをした金融機関からの信用は完全に失われてしまうため、2度と借り入れをすることはできないでしょう。場合によっては、詐欺罪で訴えられることにもなりかねないので、虚偽の申込みは厳禁です。
  • 延滞履歴、自己破産歴があり5年~10年以上経過していない場合
    延滞履歴や自己破産といった債務整理を行っていると借り入れの審査に大きく影響します。なぜなら、金融事故として個人信用情報機関へ登録されるからです。延滞情報は5年程度、自己破産の場合は10年程度経過しないと個人信用情報機関に金融事故情報が残ります。そのため、事故情報が登録されている期間に借り入れ申込みをするとフリーローンの審査は通りません。
     5年~10年以上経って事故情報が抹消されたとしても、借り入れをしていた金融機関には過去の延滞の実績が記録されています。記載されている金融事故の内容や債務整理の内容で異なるため、一概に「何年経てば」とか「どれくらい延滞したら」という確実な情報はありません。しかし、過去に延滞した履歴がある金融機関やその金融機関のグループ会社で融資を受けることは困難です。そのため、返済を滞納することのないようにして、日頃から自分自身の信用を高めておくことが、何よりも審査を通りやすくするコツといえます。

フリーローンの審査に落ちたときの対処法

審査が通らなかったときの対処法も検討してみましょう。申込みの条件を変えることで審査に通ることもあります。

借入希望額の見直し

金融機関の条件は満たしていても、収入が少ないことが原因で審査に通らない場合があります。また、他の金融機関の借入残高が多いため、その点での借入残高に新たな申込金額を合計すると借入残高が高額となってしまうことも原因の一つです。そのようなときは、借入希望額を減らすことを検討しましょう。収入が低い場合、申込金額が大きいほど審査は通りにくくなります。借入金額の減額を条件に融資を承認する金融機関があることを考慮すると、借入希望額を少なくすることで審査が通る可能性も出てくるのです。

有担保型の検討

不動産を担保として提供することで、審査が通りやすくなる可能性があります。金融機関は、担保があれば貸し倒れリスクが低下するため、貸出金の回収が図れると考え融資を承諾することもあるのです。ノンバンクの不動産担保融資なら、収入よりも不動産の価値を重視した審査をすることが多くあります。銀行系のフリーローンで審査が通らないようなら、ノンバンク系の不動産担保ローンを申込むのも一つの方法です。

フリーローンの審査の流れと必要書類

審査から契約までの一般的な流れと必要書類について見ていきます。最近では、WEB審査により来店不要で契約までできる金融機関も増えています。WEBによる申込み方法を確認してみましょう。

  1. WEB審査(仮審査)
    申込み方法は非常に簡単です。個人情報の同意画面で同意して、氏名・生年月日・電話番号・eメールアドレス・返済口座の番号と申込み画面の指示通りに入力するだけです。
  2. 仮審査結果の通知
    審査結果の通知もeメールアドレスに送られてきます。
  3. 本審査(正式な審査)
    必要書類もアップロードでの提出が可能です。
      必要書類
    • 運転免許証、パスポート等の本人確認書類
    • 収入証明書(源泉徴収票・住民税課税通知書・確定申告書・課税証明書等)
    • 資金の使い道が確認できる資料(見積書・パンフレット・請求書・納付書等)
  4. 審査結果の通知・契約・融資実行
    契約もWEBで完結します。

オススメなフリーローンとは?フリーローンの選び方

「返済口座を給与受取口座にする」「自宅から近い金融機関で申込む」「勤務先に近い金融機関で申込む」というように、フリーローンの選び方はさまざまです。参考までに以下のような基準で選んでみてはいかがでしょうか。

  1. 金利はどうか
  2. 借入限度額はいくらか
  3. WEBで完結するか
  4. 審査は即日完了か

WEBで申込みから必要書類の提出、契約まで完了できる金融機関が増えています。来店不要で自宅にいながら取引ができるため、最近では自宅から近い金融機関を選ぶ必要性が薄れてきています。コンビニATMの普及により現金が必要なときも銀行の窓口に行く必要はありません。

ネットですべて手続きができる、低金利、融資限度額が大きいなど、フリーローンは金融機関によって内容が異なるので、まずは自分に合った金融機関を探しましょう。

まとめ

フリーローンは審査が厳しいといわれるものの、カードローンに比べて低金利なところに魅力があります。もちろん、最低限の審査基準を満たす必要があり、虚偽の内容や過去の延滞履歴や破産歴があれば、融資を受けるのは困難です。

最低限の条件はクリアしているものの、万が一審査に落ちてしまった場合には「借入希望額の見直し(減額)」を検討しましょう。場合によっては不動産担保を提供することで審査が通りやすくなる有担保型のフリーローンを利用するのも一つの方法です。

各金融機関ともに、申込み方法は大変便利で簡単になっています。今や、来店不要でWEBで契約まで完了するフリーローンはあたり前の時代。自宅にいながらネットで取引ができ、コンビニATMも普及したことから、取引金融機関が自宅や勤務先に近い必要性もあまりありません。

しかし、自分に合ったローンを探すにしても、数多いすべてのフリーローンをチェックするのは大変でしょう。日本最大級のローンポータルサイト「イー・ローン」では、フリーローンのランキングを発表しています。総合ランキング、実質年率ランキング、アクセス数ランキング、申込数ランキング、4つの観点からランキングを確認することが可能です。

ライター紹介
加治 直樹(かじ・なおき)
氏名
加治 直樹(かじ・なおき)
保有資格
1級FP技能士、社会保険労務士
主なキャリア

銀行に20年以上勤務し、融資及び営業の責任者として不動産融資から住宅ローンの審査、資産運用や年金相談まで幅広く相談業務の経験あり。在籍中に1級ファイナンシャル・プランニング技能士及び特定社会保険労務士を取得し、退職後、かじ社会保険労務士事務所として独立。現在は労働基準監督署で企業の労務相談や個人の労働相談を受けつつ、セミナー講師など幅広く活動中。中小企業の決算書の財務内容のアドバイス、資金調達における銀行対応までできるコンサルタントを目指す。法人個人を問わず対応可能で、会社と従業員双方にとって良い職場をつくり、ともに成長したいと考える。