第629回

クレジットカードのキャッシングとカードローンの違いは?

現金が足りなくなると、クレジットカードのキャッシングを利用することがあります。同じようにお金を借りる方法としてカードローンがあると聞きました。夏にかけてイベント事が多くなり、もし、現金が足りなくなったときは、どちらを使えばいいか教えてください。(D・Sさん 29歳 会社員)
夏にかけて、レジャーや帰省中のプチ旅行などのイベントが多くなりますね。 その際、現金が足りなくなることもあるでしょう。そんなとき、使途目的に縛られずにお金を借りられるのがキャッシングやカードローンです。両者はどう違うか、どう使えばいいのかを考えてみましょう。

キャッシングとカードローンの違いは?

キャッシングとは、一般的にクレジットカードに付帯しているキャッシング機能を使って、ATMやCDからお金を借りることを指します。借入限度額は数万円から数十万円と少ないことが多い小口融資です。返済方法は、翌月一括払いや残高スライドリボルビング払いで金利は高めなのが一般的です。

一方のカードローンは、主に銀行やノンバンクが発行するカードを使って、ATMやCDで引き出す、または指定の金融機関の口座振込でお金を借りることを指します。あらかじめ審査結果に応じた借入限度額の範囲内で原則何度でも借りられます。借入限度額は十数万円から数百万円と高額な場合が多いです。返済方法は、残高スライドリボルビング払いか毎月の分割払いが多く、金利はキャッシングに比べてやや低いのが一般的です。

キャッシングとカードローンの大きな違いは、返済方法と金利です。キャッシングは翌月一括払いや残高スライドリボルビング払いで金利は高め、カードローンは分割払いや残高スライドリボルビング払いで金利は低めということです。キャッシングは、クレジットカードが発行された時点からいつでも利用できるので、急場のときはつい利用してしまいがちという方もいると思いますが、金利が高めなこと、返済は一括払いが多いことを考えると、それだけに頼るのは避けたいものです。カードローンを利用した方が金利負担が軽減される場合もあるので、自分に合った借り方を見つけましょう。

自分に合った借り方とは?

まず、自分が持っているクレジットカードのキャッシングの返済方法と金利を確認してください。最近は、キャッシングでも金利が低かったりするクレジットカードがあります。金利が低く、一括払いであれば、キャッシングでもいいでしょう。ただ、翌月一括払いでも、以後の生活に支障がないことが前提です。

複数枚のクレジットカードを持っている場合は、一括払いでより金利が低いクレジットカードのキャッシングを利用しましょう。

もし、キャッシングの金利(実質年率)が15%以上と高く、残高スライドリボルビング払いしかない場合は、カードローンのカードを作っておくのも手です。中には、翌月一括払いができ、金利も低いカードがあるからです。選ぶ際のポイントは、年会費や手数料などの維持費が無料のカードを選択するとよいでしょう。使うかどうかわからないけれど、急にお金が必要になったときの備えとして事前にカードの発行をする場合は、特に維持費をかけないようにするためです。

いずれにしても、キャッシングやカードローンは、一時的な借り入れにとどまるようやりくりをしましょう。

私が書きました

小川 千尋 (おがわ ちひろ)

ファイナンシャル・プランナー。

1994年ファイナンシャル・プランナー資格取得。資格取得後、以前から携わっていた出版物の編集・執筆の経験を活かし、独立系ファイナンシャル・プランナーとして、マネー誌や一般誌、新聞、ウエブサイトなどのマネー記事の編集・執筆・監修などの執筆関連業務および個人のライフプランなどの相談業務、セミナー講師として活動。

※執筆日:2015年06月30日