第340回

自動車関連の支出を見直そう!

家計を見直そうと思っていますが、車がないと生活できないので、自動車関連の支出は見直さなくてもいいですよね? (Kさん 男性 30代)
車が必需品の家庭にとっては、自動車関連の支出は必要経費と言えます。だからこそ、自動車関連の支出を聖域視しないで、見直してみることをおすすめします。この支出を5%でも10%でも節約できれば、家計見直しの効果を少しでも高めることができます。

まずは、自動車関連の支出を把握することが大切!

自動車にかかる支出は、ガソリン代、駐車場代(戸建てで駐車場付きの場合は不要)、 メンテナンス・アクセサリー費用、車検費用、税金、自動車保険の保険料、自動車ローン(ローンを借りた場合のみ)があり、費目だけでもたくさんあります。 これらは、毎月、年1回、2・3年の車検時など、支出時期がバラついているため、家計費に占める支出割合を把握しにくいもの。 ぜひ一度、自動車関連の支出だけを抜き出して、毎月の支出に置き直した場合の割合を計算してみてください。 「えっ、こんなにかかっていたの?」と、感じる人が多いと思います。

自動車関連の支出の中身と金額を把握できたら、削れるところはどれかを探って削っていきましょう。 その中でも、意外と支出が多い項目はガソリン代ではないでしょうか。

ガソリン代節約のためにエコカーに買い替えるのも一つ

ガソリン代は、民主党の公約の1つである「暫定税率」が廃止されれば(2010度実施予定)、その分は下がります。 しかし、使用量を減らしておくに越したことはありません。そのために、燃費のよいエコカーに買い替えるのも1つの方法です。 エコカーへの買い替えは、長い目で見て、ガソリン代の節約になるだけでなく、環境への負荷も減らせます。 今なら、エコカー減税(環境対応車減税)が適用され、税金が安くなります。また、発売後13年超の車をエコカーに買い替えると補助金ももらえます。

買い替えにあたって自動車ローンを利用する場合は、イー・ローンの検索サイトを活用しましょう。 借入期間や金利タイプなどの条件を絞り込んで検索すれば、効率よく自動車ローンを比較できます。 たとえば、金融機関へ行く手間がないという方は、イー・ローンの検索条件の中で「来店不要」の項目にチェックを入れて比較してみましょう。

来店不要の自動車ローン(新車)一覧
来店不要の自動車ローン(中古車)

他にも、自分の居住地や、金利タイプなどでも絞り込み検索ができますので、いろいろ試してみましょう。

自動車保険も見直してみよう

また、家計診断をしていく中で、見直し余地があるとよく言われるのは、「保険の見直し」で、 これは自動車保険についてもあてはまります。ですから、自動車保険料についても安くできないか調べてみましょう。 運転者の年齢や補償の内容、使用目的、免許証の色、年間走行距離など、保険料が安くなる条件は同じでも、 保険会社によって保険料は微妙に異なります。更新を控えている方は、ぜひ一度自分の自動車保険と比較してみることをお勧めします。

自動車保険は、各社サイト上で簡単にシミュレーションができるようになっています。 インターネットを使って契約をすると、割引になる自動車保険(例えば、SBI損害保険はインターネット割引と証券不発行割引両方の適用で6,000円割引される)もありますので、 ご自身で一度サイトへアクセスしてみると良いでしょう。

景気は持ち直してきたとはいえ、雇用や消費の状況を見る限りは、まだまだ厳しい日々が続くことが予想されます。 「自動車は必要経費だから」という理由でそのままにしておかずに、「どこかにムダがあるはず」という目線で見てみると、 見直し可能な項目をたくさん発見できるはずです。みなさんも次のお休みの日などにインターネットなどを活用して、 ちょっとだけ時間をかけてみてはいかがでしょうか。

私が書きました

小川 千尋 (おがわ ちひろ)

ファイナンシャル・プランナー。

1994年ファイナンシャル・プランナー資格取得。資格取得後、以前から携わっていた出版物の編集・執筆の経験を活かし、独立系ファイナンシャル・プランナーとして、マネー誌や一般誌、新聞、ウエブサイトなどのマネー記事の編集・執筆・監修などの執筆関連業務および個人のライフプランなどの相談業務、セミナー講師として活動。

※執筆日:2009年10月29日