第213回

事業用資金は、どこで借りたら良い?

事業用の資金を借入れしたいと思っています。銀行やノンバンクなど多くの選択肢がありそうですが、保証人がいないと利用できないものもあり、どうやって探したら良いか困っています。何か効率的な方法はありませんか?
「資金調達ガイド」を利用すれば、条件別に検索することが可能です。

事業用資金も要件がさまざま

一言で「事業用資金」と言っても、その資金の用途が制限されているものもあります。また、個人事業主でも利用できるか、保証人が必要か、担保が必要かなどの要件によっても、利用できるものとできないものがあります。

「資金調達ガイド」では、条件別に検索が可能

借入れ要件は、各金融機関ごとの商品の説明にも書かれていますが、一つ一つを確認していくのは大変な作業ですね。
このような場合は、「資金調達ガイド」というサイトを利用するのも一助となります。
このサイトでは、特徴別、対象者別で借入れができる商品の一覧が見られるほか、借入金額、借入期間、所在地、借入れの対象者(個人事業主、法人代表 起業・開業を検討 など)、担保の有無、保証人の有無などを指定することにより、さらに細かく絞り込んだ検索が可能です。検索結果の一覧には、審査までの日数や来店の要・不要も出てきますので、借入れを急いでいる場合なども参考になります。
また、サイト内には自営業者や個人事業主でも利用できる小口のビジネスローンを集めたスモールビジネスローン特集などもあります。

金利面では公的融資が有利

公的な融資でも事業用資金を借入れすることも可能です。国民生活金融公庫の中小企業向けの普通貸付は、基準利率で2.5~2.9%(使いみちや返済期間によって異なる利率が適用される)と、金利面においては、民間融資よりも公的融資は有利になっています。また、各都道府県等でも運転資金や設備資金の融資を行っている場合があり、金利は低めになっています。

公的融資を利用するには、書類の準備や審査にかかる時間なども多くかかる傾向にあります。いつまでに、資金が必要かによっても、選べる商品が異なってくるようです。時間に余裕がある場合には、金利面でなるべく有利なものを、時間に制限がある場合には、スピーディな融資が可能なものを、状況に応じて使い分けしていきましょう。

私が書きました

高田 晶子 の写真

高田 晶子 (たかだ あきこ)

ファイナンシャル・プランナー。金融デザイン株式会社 取締役。

大学卒業後、信託銀行に就職。その後イベント会社、不動産コンサルティング会社を経て、1996年FPとして独立。2010年より現職。個人のお客様の声を直接聞いてきたからこそ作れるコンテンツ作成しながら、50代と60代からのセカンドキャリアを応援するサービス「50カラ」を展開中。

※執筆日:2007年05月07日