第8回

カードローンとは?メリットやクレジットカードのキャッシングとの違いについてわかりやすく解説!

けがや病気、冠婚葬祭などの急な出費で頭を悩やまされた経験はありませんか?そんなとき、生活に必要なあらゆる場面で活躍するのがカードローンです。なかには、お金を借りることに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、重要なのは「賢く利用すること」です。借入方法や返済方法を正しく理解して、しっかりとした返済計画を立てていれば決して怖いものではありません。
今回は、カードローンとクレジットカードのキャッシングの違い、カードローンのメリット、デメリットを解説の上、便利な利用方法も紹介します。

カードローンとは

最初にカードローンの特徴を正しく理解することから始めましょう。

  • カードローンの特徴
    カードローンの最大の特徴は、無担保無保証人で必要なときに必要な金額だけスピーディーに借りられることです。クレジットカードとは違いショッピングに直接は利用できませんが、一般的にクレジットカードのキャッシングやリボ払いよりも利率は低い傾向で気軽に利用することができます。
  • カードローンの種類
    カードローンは、銀行や信用金庫、信販会社、クレジット会社、消費者金融など多くの金融機関で取り扱っています。大きく分けると以下の3種類に分けることができます。
    • 銀行系カードローン
      都市銀行・地方銀行・信用金庫などで取り扱っているカードローンです。カードローンの中でも金利が一般的に低くなっているのが特徴。
    • 信販会社のカードローン
      主に、クレジットカードを発行している金融会社で取り扱っています。買い物に利用するクレジットカードのイメージが強いですが、カードローンも多くの会社が取り扱っています。会員特典が充実したもの、低金利で融資枠の大きい商品もあります。
    • 消費者金融系カードローン
      消費者金融会社のカードローンは、審査スピードの早さが特徴的です。また、一般的には「銀行系カードローンよりも金利が高め」といわれますが、最近では金利も比較的低くなってきており、銀行と遜色ない金利の会社が増えています。
  • カードローンの仕組み
    カードローンは、借り入れの中でも申込みを行いやすく、各種手続きがWeb上で簡単にできることも特徴の一つです。また、一度契約しておけば都度借り入れ申込み手続きをする必要がなく、利用限度額の範囲内なら何度でも借り入れをすることが可能です。さらに、お金の使い道にかかわらず、即日融資も可能な為、急な出費に対応できる自由度が高い商品といえるでしょう。

借り入れ方法も簡単です。契約後発行されるローンカードを使い、提携ATMから現金を引き出す方法と、インターネットや電話による申込みで指定口座にお金を振り込んでもらう方法の2種類があります。現金が必要なとき、口座の残高が不足するときなど、利用目的に合わせた借り入れ方法を選択することが可能です。

カードローンとクレジットカードのキャッシングの違い

カードローンとクレジットカードのキャッシングの違いについて整理してみます。

  カードローン クレジットカード(キャッシング) クレジットカード(リボ払い)
特徴 借り入れ専用のサービス クレジットカードの付帯サービス クレジットカードの付帯サービス
返済方法 残高スライドリボルビング返済方式(※1)が一般的 各社毎月一定の締切日を設け、利用した元金と手数料の合計を翌月一括して返済 月々一定額(元金と利息の合計)を返済
金利・利息(※2) クレジットカードに比べて金利が低い 
利息は利用残高の日割り計算
15%~18%程度で高め
利息は利用日翌日から返済日までの日数で計算
15%~18%程度で高め
利息は前回支払日の翌日から翌月返済日までの日数で計算
担保・保証人の有無 なし なし なし
年会費などの諸費用 なし(借り入れをしない限り利息も発生せず、費用がかからない) 会社によっては年会費がある 会社によっては年会費がある

※1:「残高スライドリボルビング返済方式」とは、利用残高に応じた額を毎月返済する方法です。例えば、利用残高が30万円以下なら返済額は月7,000円、利用残高が30万円超50万円以下なら返済額は月1万円というように、利用残高に応じて返済額が変動する返済方法のことをいいます。
※2:金利とは、利率(%)で表す割合、利息とは元金に対する利率で計算した金額(円)を表します。

カードローンのメリット、デメリット

カードローンのメリットとは

カードローンの最大のメリットは、なんといっても利便性の高さにあります。具体的にみていきましょう。

  • 利用目的が自由
    使いみちが自由で目的を問わないというのが特徴です。しかし、事業用資金には使えないので注意しましょう。
  • 限度額以内なら何度でも借り入れできる
    「目的別ローン」や「フリーローン」は一度融資を受けたら後は返済をするだけとなり、再度融資を受けるときにはもう一度審査を受けなければなりません。急な出費や予想以上に費用がかかってしまったときは、即時融資可能なカードローンが便利です。
  • 手続きが簡単
    カードローンの申込み方法は、窓口・PC・スマートフォン・ローン契約機・郵送などさまざま。最近では、PCやスマートフォンなど、WEBからの申込みで完結する契約が可能になっており、24時間好きなタイミングでインターネット経由での申込みが可能です。
  • コンビニATMで手軽に利用が可能(手数料も無料が多い)
    PC・スマートフォンを利用して指定口座への「振込融資」で借り入れる方法と、現金が必要なときにローンカードを利用して提携ATMで融資を受ける方法があります。提携金融機関のATMであれば利用手数料を無料としているところもあるので、カードローンを契約する金融機関に迷ったときは、ATM利用手数料のコスト面も検討材料の一つにしてはいかがでしょうか。
  • 選べる返済方法
    返済は、「約定返済」「随時返済」「一括返済」といった3つの方法があります。「約定返済」とは、月々決められた日に決められた金額を返済する方法をいい、最もポピュラーな返済方法です。

「随時返済」とは、手元資金に余裕ができたときに臨時に追加で返済をする方法をいいます。事前に所定の申込みをすることで、返済日に希望した金額を追加で返済する方法、ローンカードを利用して提携ATMから随時返済を行う方法、ローン会社が指定した返済専用の口座へ振り込みをする方法の3つがあります。

「一括返済」とは、まとまった資金ができたときに一括して返済をする方法のことをいい、返済方法は「随時返済」と同じです。

カードローンのデメリットとは

カードローンはメリットばかりではありません。気をつけたいポイントも知っておいたほうがよいでしょう。

  • 返済期間が長くなるほど利息がかかる
    カードローンの返済方法には3つあることは説明しました。ほとんどは毎月一定額の返済を行う「約定返済」ですので、利用した金額が多くなるほど返済期間が長期化することが考えられます。返済期間が長くなれば、それだけ利息を多く支払うことになるため、余裕ができたときには「随時返済」を行い、カードローン利用残高を減らして利息の負担を抑えることも検討しましょう。
  • 他のローンの審査に影響する
    カードローンを利用すると、住宅ローンや教育ローン、マイカーローンなど新たなローンを組もうとしたときに、審査に影響が出る可能性があります。金融機関でローンを利用すると、個人信用情報機関(CIC,JICC,KSCなど)へ、借り入れ申込み情報や契約内容、支払状況などが登録されます。

金融機関はこの信用情報機関に照会を行い、融資の審査を行うことが一般的です。そのため、カードローンの契約金額が多すぎると返済負担が重いと判断され、他のローンの審査が下りない可能性があります。

住宅ローンをはじめ他のローンを検討している人は注意しておきましょう。

手軽に使えるカードローンの便利な利用方法とは

カードローンは、必要なときに必要なだけ一時的にお金を借りてボーナスでまとめて返済するなど、利息負担を最小限に抑えて賢く使えば非常に便利です。車の故障や突発的な病気・けがによる医療費、リフォームや教育資金でローンを組んだが思った以上に費用がかかってしまったときにも活用できます。

最近では、自分への投資として語学留学や資格取得など自分自身のスキルアップに使う方も多いのではないでしょうか。また、口座の残高が足りなくて引き落としができないときは 「口座振り込みによる借り入れ」、現金が必要なときには「ローンカードを利用してコンビニATMで借り入れ」など、借り入れ方法を必要に応じて使い分けるとうまく活用できるでしょう。

カードローンの利便性や柔軟性をフルに活かして、無理なく計画的に自分に合った利用方法で賢く使うのが一番です。

シミュレーションでわかりやすく解説!

カードローンは、金利が高ければ利息の負担は大きくなることはもちろん、返済期間の長さも大きく影響します。ここでは、イメージしやすいようにシミュレーションしてみましょう。

シミュレーション

カードローンでは、利用限度額が大きくなるほど金利を低くする金融機関が多い傾向です。なぜなら、利用金額の元金に応じて利息制限法第1条で上限金利が決まっているからです。例えば、10万円未満は上限20%、10万円~100万円未満が上限18%、100万円以上は上限15%となっています。ここでは、仮に以下の条件で1ヵ月間お金を借りたものとして計算してみましょう。

  1. 利用限度額  10万円~100万円未満  金利年12%
  2. 利用限度額 100万円~200万円未満  金利年10%
  3. 利用限度額 200万円~300万円未満  金利年8%

1ヵ月の利息の計算は1年365日、1ヵ月を30日とすると「借入金額×金利(年)×30÷365」で計算することになります。

(1)利用限度額10万円~100万円未満(金利年12%)・(2)利用限度額100万円~200万円未満(金利年10%)・(3)利用限度額200万円~300万円未満(金利年8%)の契約でそれぞれに同じ50万円を借りた場合
借入残高 金利(%) 1ヵ月の利息(円) 計算式
(1)50万円 12% 4,931円 50万円×12%×30日÷365日
(2)50万円 10% 4,109円 50万円×10%×30日÷365日
(3)50万円  8% 3,287円 50万円× 8%×30日÷365日

同じ借入金額でも、金利が異なることで支払利息にこれだけの差が出ます。利用限度額の大きい契約をすることで金利が下がる商品ならば、同じ金額を借りたとしても支払利息に大きな差が出ることが理解できたのではないでしょうか。

カードローンを契約する場合は、金融機関選びも大切です。金利の低い金融機関でカードローンを組むことができれば、利息負担を減らすことができるため、より賢く活用することができるでしょう。

オススメなカードローンとは

カードローンの選び方「イー・ローン」

日本最大級のローンデータベース「イー・ローン」の【カードローン総合ランキング】では、銀行・信用金庫など金融機関の種類ごとや、お住まいの地域ごとのさまざまなランキングを見ることができます。商品内容や申込み条件もランキングごとに確認できるため、スムーズにおすすめのカードローンを調べることができるでしょう。

「どのカードローンが良いのかわからない」と迷うときには、ぜひ一度ご覧になってください。

ライター紹介
加治 直樹
氏名
加治 直樹(かじ・なおき)
保有資格
1級FP技能士、社会保険労務士
主なキャリア
銀行に20年以上勤務し、融資及び営業の責任者として不動産融資から住宅ローンの審査、資産運用や年金相談まで幅広く相談業務の経験あり。在籍中に1級ファイナンシャル・プランニング技能士及び特定社会保険労務士を取得し、退職後、かじ社会保険労務士事務所として独立。現在は労働基準監督署で企業の労務相談や個人の労働相談を受けつつ、セミナー講師など幅広く活動中。中小企業の決算書の財務内容のアドバイス、資金調達における銀行対応までできるコンサルタントを目指す。法人個人を問わず対応可能で、会社と従業員双方にとって良い職場をつくり、ともに成長したいと考える。

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