第944回

カードローンの申込み前に確認しておくことは?複数の借り入れには注意。

ボーナスがコロナ禍の影響で減額となり、生活費の補てんのために、カードローンを申込もうと考えています。これまでクレジットカード払いの延滞などの、金銭的なトラブルを起こしたことはありません。申込みするにあたって、何か確認することがあれば教えてください。(東京都・Tさん)
カードローンを利用するためには金融機関の審査に通る必要があります。審査の基準は金融機関によって異なりますが、基本的には、返済がきちんとできるかどうか、ということになります。安定した収入があり、クレジットカードなどの支払いで延滞がなければ審査は通りやすくなります。逆に、収入が不安定、過去に金融事故があった、複数の借り入れがあるなどの場合は、審査が厳しくなります。質問者の場合は、特に問題はないかもしれませんが、カードローンを申込む前に返済計画をきちんと立てておくことも大切です。
伊藤 加奈子
伊藤 加奈子

カードローンの審査内容を理解しておく

カードローンの審査では、主に次のようなことが確認されます。

(1)勤務先、雇用形態、勤続年数、年収など

毎月の返済が問題なくできるかどうかを確認するための項目です。継続して安定した収入があるか判断されます。

(2)既存の借入状況や借入総額

既存の借入状況を確認し返済可能かどうかが判断されます。安定した収入があっても、返済負担が重いと判断されれば、借り入れすることはできません。

(3)信用情報

住宅ローンやマイカーローンなどのローンの利用、クレジットカードの利用について、借入情報や支払いの延滞・遅延、金融事故などの情報が、信用情報機関に履歴として記録されます。カードローンを申込むと、金融機関は必ず信用情報をチェックします。

こうしたことをもとに、金融機関独自の審査によって、カードローン利用の可否が決まることは覚えておきましょう。

既存借り入れの整理をしておく

審査で最も重要視されるのは、信用情報です。住宅ローンやマイカーローン、クレジットカードなどの借入状況をデータベースで調査し、借入金額や返済の遅延がないかを確認します。過去に支払いの延滞や滞納、債務整理があると、5年~10年程度はその情報が履歴として残る可能性があり、新規の借り入れは難しくなります。

クレジットカードのリボ払いを複数利用している、キャッシングを繰り返している、他社のカードローンの契約が複数ある、というようなケースも少なくありません。こうしたことも契約可否の判断材料にされます。新規に申込みをする前に、できればクレジットカードのリボ払いは完済しておく、キャッシングの返済は済ませておく、すでに使っていないカードローンがあるなら解約する、というようなことをやっておくといいでしょう。

おまとめローンの利用も検討する

質問者のように、初めての利用で安定した収入があれば必要ありませんが、複数の借り入れがあり、新たにカードローンを申込みたいというケースでは、まず債務を1本化するおまとめローンの利用を検討してみてもいいでしょう。

キャッシングやリボ払い、複数のローンを抱えている場合、金利の高いカードローンの利用を増やすと生活はいつまでたっても安定しません。債務を1本化するおまとめローンであれば、返済計画が立てやすく、多重債務に陥ることを防げます。

カードローンは即日回答、即日融資が可能な場合もあり、気軽に利用を考えてしまう傾向にありますが、確実に返済できるのか、事前に返済計画を立てることが何よりも重要です。複数の借り入れがある場合は、審査に通りやすくするためでもありますが、申込みの前に、まずは債務を整理することを心がけてください。

【参考リンク】

担当:伊藤 加奈子 (執筆:2021年09月29日)