第1185回NEW
はじめてのカードローン。これだけは注意しよう
- 今年度から社会人になり、急な出費が増えてきました。そこでカードローンの利用を考えていますが、お金を借りることに不安もあります。初めて使うときに注意すべきポイントを教えてください。(会社員 23歳 男性)
- 現在のカードローンは、スマホで申込みから審査、契約、借り入れまで完結でき、とても便利になっています。ただし、一歩間違えると将来にまで及ぶ大きなリスクもあります。安心・安全に利用するためには、「信頼できる金融機関を選ぶ」、「延滞(返済の遅れ)をしない」、「無理なく返済できるかを検討した上で借りる」という3つのポイントを押さえることが大切です。
信頼できる金融機関を賢く選ぶ!
カードローンを利用する際にいちばん大切なのは、「どこから借りるか」ということです。カードローンは、主に銀行、消費者金融、信販・クレジットカード会社が取り扱っており、これらは国の法律に基づいて、金融庁や財務局、都道府県などに登録・認可されています。法令に則り運営されている金融機関だからこそ、私たちは安全にお金を借りることができるのです。
とはいえ、たくさんの金融機関の中から自分に合ったものを選ぶのは大変です。そんなときに活用できるのが「イー・ローン」などのローン比較サイトです。信頼性の高い情報サイトでは、金利(実質年率)や審査にかかる時間、毎月の最低返済額などがわかりやすく整理されているため、自分に合ったサービスを簡単に比較・検討することができます。
一方で、絶対に避けたいのが、インターネットやSNSなどを通じてヤミ金(違法業者)や詐欺グループの誘いに引っかかることです。彼らは当然、公的な登録を行っていません。「審査なしで誰でも貸します」「簡単な作業で返済不要」などといった言葉は、すべて違法だと考えて間違いありません。これらに関わってしまうと、法外な利息を要求されたり、犯罪に加担させられたりする深刻なリスクがあります。
ゼッタイに延滞をしない!
借り入れ後に避けるべきことは、延滞(返済の遅れ)です。お金を借りたり返したりした履歴は、信用情報機関にすべて記録されます。もし返済日を過ぎて延滞が発生すると、その事実が記録されてしまいます。これが俗に「ブラックリストに載る」といわれる状態です(※実際にブラックリストという名簿が存在するわけではなく、信用情報に延滞情報が登録されることを指します)。
延滞をすると、現在利用しているカードローンが使えなくなるだけでなく、将来、新たにクレジットカードを作ることができなくなったり、スマートフォンの機種代金の分割払いができなくなったりします。さらに、将来、住宅ローンや自動車ローンの審査に通らず、借り入れができないなどの事態を招くおそれもあります。いったん延滞の事実が記録されると、完済後も数年間は消えません。「返済日は絶対厳守」と肝に銘じておきましょう。
無理なく返済できるかを検討した上で借りる!
延滞を未然に防ぎ、カードローンをうまく使いこなすためには、「いくら借りられるか」ではなく、借りる前に「毎月いくらなら無理なく返せるか」を具体的にイメージすることが大切です。カードローンは利用限度額の範囲内であれば何度でも自由にお金を引き出せるため、自分の銀行口座の残高が増えたように錯覚しがちですが、利息を上乗せして必ず返さなければならない「借金」であることを忘れてはいけません。
申込む前に、まずは毎月の収支を書き出してみましょう。手取り収入から家賃や光熱費、食費、通信費などの支出を差し引いて、手元にいくら残るかを把握します。その上で、たとえば、「毎月1万円なら生活を圧迫せずに返せる」といった具体的な計画を立てるのがおすすめです。多くの金融機関の情報サイトには、毎月の返済額や完済までの期間を試算できる「返済シミュレーション」機能が無料で提供されています。これらを使って利息を含めた総返済額を確認し、無理のない計画を立ててから借りるようにしましょう。
- 【参考リンク】
私が書きました
ファイナンシャル・プランナー。FPオフィス・ワーク・ワークス 代表。
教育出版社勤務後、2003年にファイナンシャルプランナーとして独立。「お客様のお金の不安を解消する」をモットーに、1,500件を超える個人相談、セミナー講師、雑誌取材、執筆・寄稿等を中心に活動。無料メルマガ「生活マネー ミニ講座」を配信中。著作 「自分のお金の育て方」(祥伝社)、「老後に破産する人、しない人」(KADOKAWA中経出版)。
※執筆日:2026年05月31日
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