第1170回NEW

物価高時代の「つなぎ資金」としてのカードローン活用術

物価高で支出が増えたと思っていたら、冠婚葬祭が重なり、さらに自宅のトイレが故障。いよいよやりくりが大変になってきました。収入の範囲内での生活を心がけてきましたが、当面のピンチを乗り切るためにカードローンの利用を考えています。無理のない利用方法を教えてください。(40代 会社員)
現在の家計の状況を把握して、無理のない返済額・期間で返済計画を立てた上でカードローンを利用されるとよいでしょう。カードローンで一息ついたら、物価高で膨らんだ支出を見直し、家計を立て直しましょう。
カードとスマホを持つ女性

物価高が家計を圧迫。急な出費も重なって

物価上昇が続いています。賃上げのニュースも目にしますが、物価高による支出増に収入増が追い付いていないと感じている方も多いのではないでしょうか。物価高で支出が増え、さらに住宅設備の故障など避けられない出費があっては家計も苦しくなりますね。

利用を検討されているカードローンは、使い道が自由で、融資限度額内であれば繰り返し利用できるローンです。銀行や信用金庫、労働金庫、消費者金融などが提供しています。審査期間が「最短即日」等と短く、WEB上で手続きが完了する商品もあり、必要なときに素早く利用できるのが大きなメリットです。

借りやすいからこそ、家計をチェックし計画的に

ただし、借りやすいからこそ借りすぎに注意して、計画的に利用することが大切です。

ローンを利用すると、物価高で厳しい家計の支出に「ローン返済」が加わります。

まずは最近の家計の状況(収入・支出、貯蓄額、その他のローンの返済額等)を洗い出しましょう。家計簿をつけていなくても、銀行等の通帳で、給与の振り込み額、公共料金や保険料などの口座引き落とし額、生活費などの現金引き出し額は確認できます。クレジットカードの利用明細や、電子マネー等の利用履歴もスマホやパソコンで確認しておきましょう。

返済できる金額から借入可能額を検討する

家計の状況が把握できたら、収入から支出を差し引いて、残る金額の中から、ローン返済に回せる金額を計算します。イー・ローンの「カードローンのかんたん借入可能額シミュレーション」では、毎月返済額と期間、金利、ボーナス返済額から、借入可能額を試算することができるので、無理なく返済できる借入額を検討されるとよいでしょう。

表1のように、返済期間が同じなら、毎月返済額が多いほど多くの借り入れが可能になります。

表1:借入可能額の試算例

毎月返済額(円) 返済期間(月) 金利 借入可能額(円)
10,000 12 15% 110,793
20,000 12 15% 221,586
30,000 12 15% 332,379

イー・ローンの「カードローンのかんたん借入可能額シミュレーション」にて筆者試算

なお、カードローンは手数料無料で臨時返済ができるので、家計にゆとりができたら多めに返済する、まとめて返済するといった方法も選べます。

ほかの条件が同じなら、短期間で返済したほうが、利息負担を少なく抑えることができます。

物価上昇に合わせて家計も見直して

家計のピンチを乗り切る手段としてカードローンは有効ですが、あくまで一時的な解決方法です。目の前のピンチをローンで乗り切ったら、返済しつつ、家計の見直しも行いましょう。

以前と同じようなお金の使い方をしていても、物価上昇により支出額は増えています。あらためて支出の内容を見直す必要があるでしょう。「無駄遣い」「なくても困らない」と思える支出はないでしょうか。公共料金や通信料金、生命保険などはプランの見直しで大きな節約効果が生まれる場合があります。

「収入の範囲内」で生活できるように、物価上昇に合わせて家計を見直していきましょう。

私が書きました

大林 香世 の写真

大林 香世 (おおばやし かよ)

ファイナンシャル・プランナー(CFPR)、一級ファイナンシャル・プランニング技能士、DCプランナー。

大学卒業後、教育系出版社に入社、教材・雑誌編集などを担当。その後、独立系FP会社を経て、2000年春より独立系FPとして、ライフプラン全般の相談業務や雑誌・HPのマネー系コラムの執筆などを行っている。

※執筆日:2026年02月25日