第85回

住宅ローンで叶ったスキップフロアの家。子どもたちは大興奮、親も笑顔に。

大阪府にお住まいのピッグさんは、住宅ローンを使って、中2階のあるスキップフロアの家を建てました。家の中に隠れ家があるようで、子どもたちは大喜び。親にとっても、子どもたちの様子を把握できたり、自分たちの時間が持ちやすくなったりと、大きなメリットがあるそうです。

オーナーさんデータ
大阪府 ピッグさんご一家(仮名)
家族構成:
夫(31歳・会社員)・ピッグさん(31歳・専業主婦)・長女(6歳)・長男(3歳)・次男(1歳)
建設時の世帯年収:
約520万円
購入した住宅:
アイデザインホーム「MOMIJI SKIP」
延床面積と間取り:
40.3坪、5LDK+WIC+スキップ下
購入価格:
約5,100万円
利用ローン:
優良住宅ローン【フラット35】S
金利タイプ:
固定型
金利:
1.17%。当初10年は0.92%(2019年12月実行)
ローン借入金額:
4,500万円
借入期間:
35年
毎月の返済額:
12.5万円

長女が生まれてからマイホームづくりを考えるようになったというピッグさんご一家。いろいろな工務店やハウスメーカーを見て回るうちに、中2階のあるスキップフロアの家に一目惚れしたそうです。
ピッグ
スキップフロアを気に入った一番の理由はまず、家のなかに隠れ家があるような雰囲気にワクワクしたことです。それに、小さな子どもがいる我が家にとって、理想的な作りだと思いました。
というのも、私たち一家は家族全員で一緒に寝ているのですが、子どもを寝かしつけた後も大人は起きています。私や夫は、子どもを寝かしつけた後、リビングでテレビを見たり、家計簿をつけたり、在宅ワークをしたりと、バタバタから解放された時を過ごせるわけですが、私たちがいる場所と寝室が離れていると、子どもたちの様子がわかりません。かといって距離が近すぎると、物音や話し声で目を覚ましてしまうこともあります。
中2階を寝室にすれば、リビングから眠る子どもの気配をすぐに感じ取ることができ、大人たちも自分たちの時間を過ごせます。まさに私たち夫婦の求める条件にピッタリでした。
スキップフロアに憧れを抱いていたものの、ハウスメーカー探しは難航したそうです。
ピッグ
一生に一度のマイホームなので、「妥協せず、希望の家を建てよう」と考えていた私たちにとって、中2階は外せないポイントでした。
ところが、家の耐久性や性能を重視する工務店ではスキップフロアの家が作れなかったり、別のところでは予算を大幅に上回ってしまったりするなど、なかなか思うとおりのメーカーを見つけられませんでした。
そんななか、アイデザインホームに出会いました。価格が安かったにも関わらず、デザイン住宅を売りにし、性能面でも信頼できそうに感じました。特に、中2階などスキップフロアを得意としていたことに惹かれました。さらに、条件に合った土地をご紹介いただいたことも決め手になりました。
こうして、念願のスキップフロアのある家が完成しました。
ピッグ
1階にリビングとキッチン、中2階に和室、2階に子ども部屋、という間取りにしました。リビングから地続きになっている中2階の下のスペースは、おもちゃをたくさん置いたキッズルームになっています。
リビングは19.5帖。5帖弱のキッズルームと、ガラス張りの中2階が加わることで、全体的に広々と感じられます。
リビングから見た中2階の和室と、中2階下のキッズルーム

リビングから見た中2階の和室と、中2階下のキッズルーム

中2階下のキッズルーム。床を20cm掘り下げて、天井高を160cmにすることで、圧迫感を減らしている

中2階下のキッズルーム。床を20cm掘り下げて、天井高を160cmにすることで、圧迫感を減らしている

フレッシュない草の香りが漂う、中2階の和室。子どもが小さい現在は家族全員の寝室として使用している。窓を高めの位置にすることで、外から室内が見えず、光が差し込みやすくなった

フレッシュない草の香りが漂う、中2階の和室。子どもが小さい現在は家族全員の寝室として使用している。
窓を高めの位置にすることで、外から室内が見えず、光が差し込みやすくなった

2階の子ども部屋。室内うんていをDIYして、アスレチックルームとして活用

2階の子ども部屋。室内うんていをDIYして、アスレチックルームとして活用

この家に引っ越してきて誰よりも喜んだのは、3人の子どもたち。遊び場がたくさんあることに毎日大興奮だそうです。
ピッグ
スキップ下のキッズルームでおもちゃを出して遊び、中2階の和室からリビングを見渡しながら遊び、2階の子供部屋で思いきり体を動かしながら遊ぶ。かくれんぼや宝探しゲームもやりがいがあって、階段を上り下りすることで、思い切り身体を動かせる。これまでと比べて、遊びの幅が格段に広がったことが、嬉しくて仕方ないようです。
子どもたちが一番気に入っているのは、LDKの中にあるリビング階段。我が家のアクセントでもあり、子どもの遊び場でもあり、1階・中2階・2階、と家全体を繋いでくれる要でもあります。この階段を中心に、子どもたちの笑い声の絶えない日々を過ごしています。
リビング階段は「ウッドワン」を使用。中2階に上がるまでの6段分はデザイン階段にしている。スキップ下の様子が見通せるよう、三連ガラスを入れた

リビング階段は「ウッドワン」を使用。中2階に上がるまでの6段分はデザイン階段にしている。
スキップ下の様子が見通せるよう、三連ガラスを入れた

リビングやキッチンからは1階のキッズルームや中2階の和室がよく見えますし、逆からもリビングやキッチンの様子がよく分かります。子どもたちは安心感を抱くことができ、親の私たちは楽しそうな子どもたちの笑顔を見られる喜びがあります。
費用を抑えるために、自分たちでDIYもしたそうです。
ピッグ
リビングのテレビ後方の壁には、LIXILの「エコカラット」を貼りました。これは、室内の空気を整えてくれるという壁材です。フリマアプリで新品を購入したため、定価よりずっと安く手に入れられました。インターネットではよく「エコカラットにした場合、業者に頼むと5m2で25~30万円かかる」と書かれているのですが、我が家は約3万円でできました。手間はかかりますが、愛着がわきます。
テレビの後ろに貼ったエコカラットは、「ラフクォーツ」という種類を使用。いいアクセントになっている

テレビの後ろに貼ったエコカラットは、「ラフクォーツ」という種類を使用。いいアクセントになっている

ダイニングのペンダントライトは「GIG little」。シェードカーテンの雰囲気が合っているのがお気に入り

ダイニングのペンダントライトは「GIG little」。
シェードカーテンの雰囲気が合っているのがお気に入り

玄関は5帖ほどの広さ。土間をL字型にしたことで開放感が生まれた

玄関は5帖ほどの広さ。土間をL字型にしたことで開放感が生まれた

ローン借入額は4,500万円。ローンは優良住宅ローンの【フラット35】Sにしました。
ピッグ
ネット銀行などの審査も受けましたが、審査が通らなかったり、通っても金利が高かったりして、なかなかうまくいきませんでした。原因ははっきりとはわからないのですが、夫が転職して1年も経っていなかったことや、物件の借入額が大きかったことが関係していたのかもしれません。
しかも、私たちは土地を先に購入したため、「つなぎ融資」も一緒に受ける必要がありました。住宅ローンは家が完成した後から融資が実行されるので、事前に土地を購入した場合は、利用できません。そのため、別の融資を受ける必要もあったのです。
その条件でも借りることができたのが、優良住宅ローンの【フラット35】S。しかも最初の10年間は他の金融機関の変動金利よりも金利が低かったのです。そのため、融資手数料なども細かく計算したうえで、安心かつ有利なこちらにお願いすることにしました。
結びに、ピッグさんのように、ステップフロアの注文住宅を建てたいと考えている方へのアドバイスを伺いました。
ピッグ
注文住宅はこだわればこだわるほど資金も必要ですが、間取りの工夫やハウスメーカーをうまく選んだことで、予算内で親子ともども満足のいく家づくりができました。限られた予算で理想の家を建てるには、どんな家を建てたいのか、妥協したくないところと妥協してもよいところを明確にすることが大切だと思います。
ライターからのコメント。

中2階のあるお家は、大人でもワクワクしますね。お子さんたちが大喜びなのもうなずけます。
住宅ローンは、土地建物に抵当権を設定するため、家の完成後に融資が実行されるのが一般的です。そのため、前もって土地だけ購入した場合は、土地を取得するための費用や着工金などに住宅ローンを利用することができません。
それらの費用をまかなうには「つなぎ融資」が必要です。もし利用する場合は、住宅ローンと同じ金融機関で借りるのが一般的ですが、つなぎ融資に対応していない金融機関もあり、その場合は別のローンを利用することになります。トータルでどの金融機関を利用するのが良いのか、十分に吟味しましょう。

※今回ご協力いただいたピッグさんのブログ☆限りある資金で素敵なマイホームを☆~アイデザインホームで中2階のあるお家~」のURLは https://ameblo.jp/greengreenpig/

ライター紹介

齋田 多恵 の写真

齋田 多恵 (さいだ たえ)

東京生まれ。成蹊大学文学部日本文学科卒業。
法律事務所で社会人生活をスタートした後、女性向けエンタメ系サイトのライター兼ディレクター、モバイルゲームの運営、女性向けモバイルゲームのシナリオディレクター、シナリオライターを経験。
妊娠、出産を機に2016年からフリーライターとして活動開始。

企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン