第73回

住宅ローンで叶った納得ずくの家。リノベーションで実現しました。

「本当に納得のいく立地と間取り」を実現するために、家を買うことを決意した大阪府にお住まいのFumiyoさん。住宅ローンを使って中古マンションをリノベーションすることを選び、大正解だったそうです。

オーナーさんデータ
大阪府 Fumiyoさん(ハンドルネーム)ご一家
家族構成:
夫(50歳・会社員)、妻・Fumiyoさん(45歳・主婦)、子2人
建設時の世帯年収:
1,000~1,200万円
購入した家:
築28年の中古マンション(4LDK→2LDK+ウォークスルークローゼット。89m2
購入価格:
3,280万円(物件2,580万円、リノベーション費用700万円)
利用ローン:
三井住友銀行「三井住友住宅ローン」
金利タイプ:
変動金利型
金利:
0.775%(2016年8月実行)
ローン借入金額:
3,000万円
借入期間:
35年
毎月の返済額:
約9万円

家を購入するにあたり、ベストな形を追求したところ、中古マンションのリノベーションに行き着いた、とFumiyoさんはいいます。
Fumiyo
夫が転勤族なので、結婚以来3~5年のペースで3〜4カ所の土地を転々としました。いずれの土地でも、割り当てられた社宅であったり、短期間で探した本意でない物件だったりしたため、自分たちが本当に納得のいく場所、間取りの物件に住むことへの憧れと強いこだわりが生まれました。
もともと利便性の高い都市部に住みたかったこともあり、家を購入すると決めた時、郊外の戸建てではなく都市部のマンションを希望していました。新築マンションは間取りや立地の選択肢が少ないため、理想を叶える手段としては中古マンションをリノベーションすることが最善だと考えました。
新築マンションに比べて、中古マンションは希望する立地を選びやすく、子育て世代にとって学校の通学区や子育て施設、通勤通学の便などを十分考慮できる利点があります。またリノベーションによって、間取りもある程度自由にできるので、個々のライフスタイルに合わせた住空間が実現できると考えました。
購入したのは、築28年のマンションの一室。この部屋を、好みに合わせてリノベーションしました。
Fumiyo
元々4LDKの物件だったのですが、一度スケルトン(骨組みだけの状態)にして、間取りを2LDK+ウォークスルークローゼット+土間と大きく変更しました。
ただ、すべての設備を新しくすると費用がかさむので、メリハリをつけました。ユニットバスや洗面台といった新しく入れ替えてあった設備は、そのまま使用しました。室内のドアも、半分は既存のものに塗装をし直して使用しています。
総額700万円のリノベーションによって、Fumiyoさん一家は、自分たちの理想を叶えた家を手に入れました。
Fumiyo
設備、デザイン共に、最もお金をかけてこだわったのは、キッチンです。大きなアイランドキッチンをLDKの中心に配しました。私が料理を作ること、食べることが好きなので、食を生活の中心にしたかったのです。
最も力を入れたというアイランドキッチン+オープンシェルフ。アイランドキッチンはサンワカンパニーの「エレバートex」をチョイス

最も力を入れたというアイランドキッチン+オープンシェルフ。
アイランドキッチンはサンワカンパニーの「エレバートex」をチョイス

ホームパーティーは以前から好きでしたが、広々としたキッチンとお気に入りのインテリアでまとめたリビングダイニングのお陰で、さらに人を呼びたくなる家になりました。
デンマークの「ハンス・J・ウェグナー」のデイベッドに、イギリスの「アーコール」のドロップリーフテーブル。リビングはアンティーク調にまとめた

デンマークの「ハンス・J・ウェグナー」のデイベッドに、イギリスの「アーコール」のドロップリーフテーブル。
リビングはアンティーク調にまとめた

グレーを基調にした寝室。アクセントの布は、韓国のパッチワーク「ポジャギ」

グレーを基調にした寝室。アクセントの布は、韓国のパッチワーク「ポジャギ」

小学生の2人の息子たちも、狭いながら、自分たちのスペースができて喜んでいます。
また、収納をウォークスルークローゼットにほぼ集約させたことで、これまであちこちに散らばっていた物の所在がクリアになり、探し物が減りました。季節ごとの衣替えの手間もなく、収納そのものが楽になりました。
玄関の土間はさまざまな収納に重宝している

玄関の土間はさまざまな収納に重宝している

玄関から見た廊下。<br>白いドアは既存のものを白く塗装することで費用を抑えた

玄関から見た廊下。白いドアは既存のものを白く塗装することで費用を抑えた

ローン借入額は3,000万円。三井住友銀行の「三井住友住宅ローン」を選びました。
Fumiyo
もともと三井住友銀行をよく利用していたので、住宅ローンも三井住友銀行にしました。マンション購入と同時にリノベーションもしたので、リノベーション費用も低金利の住宅ローンでまかなうことができ、助かりました。
結びに、中古マンションのリノベーションを検討している人へのメッセージを伺いました。
Fumiyo
リノベーションは、新築のようにすべてがお膳立てされているわけではないので、インテリアや間取りに興味や熱意がないと難しいと思っていました。しかし、最近はインテリアや家づくりの知識がなくてもオシャレにできるよう、リノベーション会社がある程度まで準備をしてくれるプランも増え、敷居は下がったと感じています。自分たちの希望にあった立地と広さで素敵なマンションを手に入れたいなら、中古マンションのリノベーションは検討する価値があると思います。
ライターからのコメント。

築28年のマンションの一室が、スタイリッシュに生まれ変わりましたね!
マンション購入後、しばらく経ってからリノベーションをすると、住宅ローンよりも比較的金利の高いリフォームローンしか借りられませんが、最初からリノベーションをする予定でマンションを買った場合は、住宅ローンでリノベーション費用も借りることが可能です。Fumiyoさんのように、リノベーション費用が高額になる場合は、返済総額が大きく変わるので、物件購入と同時にリノベーションもしたほうがベターです。

※今回ご協力いただいたFumiyoさんのインスタグラムのURLは https://www.instagram.com/fumiyo_moto

文/杉山直隆、企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン