第55回

住宅ローンで叶ったログハウス。10年越しの夢を実現しました。

秋田県在住のかえるさんは、住宅ローンを利用して、10年以上前から憧れていた念願のログハウスを購入。かえるさんはもちろんのこと、ご家族も木に包まれる生活を楽しまれているそうです。

オーナーさんデータ
秋田県 かえるさん(ハンドルネーム)ご一家
家族構成:
夫(28歳・会社員)、妻・かえるさん(37歳・専業主婦)、子2人
購入時の世帯年収:
450万円
購入した住居:
BESS「カントリーログハウス・クミンII」(ウォームテイスト)
延床面積:
100.05m2、4LDK+ロフト+納戸
購入価格:
2,400万円
自己資金:
0円
利用ローン:
東北労働金庫「住宅ローン」 
金利タイプ:
固定金利選択型(2年)
金利:
0.7%(2年間。3年目以降は未確定。2016年8月実行) 
ローン借入金額:
2,800万円
借入期間:
35年
毎月の返済額:
75,000円

ログハウスとの出会いは10年以上前。住宅展示場で一目惚れしたそうです。
かえる
以前から展示場の前を通るたびにログハウスの存在が気になっていたんです。そこで、中を見学させてもらったら、虜に。「家を建てるなら、ログハウス以外は考えられない。無理なら家は建てなくていい」と思うほど、入れ込んでしまいました。
その後、しばらくは育児などでバタバタしていたのですが、昨年、ようやく生活が落ち着いたのを機に、主人にログハウスへの思いを吐露。住宅展示場に連れて行きました。すると主人も「ログハウスで薪ストーブを焚くような生活をしたい!」と乗り気に。父から相続した土地に、ログハウスを建てることになったのです。
モデルは、老舗メーカーであるBESSの「クミンII」に決定。2016年8月に念願のログハウスが完成しました。
かえる
「クミン」は2種類あるのですが、モノトーンで洗練された「クールテイスト」ではなく、温かみのある「ウォームテイスト」を選びました。これぞログハウス!という感じのものを建てたかったんですね。
いかにもログハウスらしい雰囲気が漂う「ウォームテイスト」

いかにもログハウスらしい雰囲気が漂う「ウォームテイスト」

いくつかあるラインナップのうち、クミンは延床面積が100m2程度のやや小型なタイプ。1階にLDKと寝室があり、2階に2つの洋室とロフトがあるという間取りです。
欲を言えばもう少し広くて部屋が多いタイプが良かったのですが、間取りを自由に変えられると聞き、好みの間取りに変えることにしました。エクセルで簡単な変更案を描き、建築士さんと相談。1階に寝室、2階に収納部屋を新設するなどして、理想に近づけることができました。建築の素人である私たちの無理難題も快く聞いてもらい、建築士さんには大変感謝しています。
デッキが広く、外でBBQも思いのまま

デッキが広く、外でBBQも思いのまま

憧れていたログハウスに住んでみて1年。その生活は、想像以上に素晴らしかったそうです。
かえる
私にとってログハウスは「夢のお家」でしたが、実際に住んだ後もワクワクする日々を過ごせています。
住んでみて実感したのは、一日中木のぬくもりに包まれているからか、すごく落ち着けることです。肌触りといい、香りといい、木ならではの味わいがあります。下の子がまだ3歳なので、物などを落として床に傷がつくこともあるのですが、「これで味が出るな」と思えるようになり、細かいことを気にしなくなりました。子供たちものびのびと生活できているようです(笑)。
木の肌触りと香りを味わいながら、暮らせる

木の肌触りと香りを味わいながら、暮らせる

リビングは吹き抜けになっていて、開放感がある

リビングは吹き抜けになっていて、開放感がある

さらに、ログハウスといえば「薪ストーブ」ですが、ここまで良いものだとは思いませんでした。たった1台で家中をじんわりと温めてくれて、床も床暖房をしているかのようにポカポカ。これまで住んでいた家では冬場は必ずスリッパを履いていたのですが、この家に住んでからは一度も履いていません。それに、薪ストーブの火を眺めていると何だかすごく癒されるんですよね。薪をこまめに投入することが必要なので手間はかかりますが、その手間も楽しく感じるほどです。
薪ストーブは、ダッチウエストの「エンライト スモール」をチョイス。スモールサイズでも十分な性能

薪ストーブは、ダッチウエストの「エンライト スモール」をチョイス。スモールサイズでも十分な性能

ログハウスは、普通に建てると一般的な戸建住宅よりも建築費用が高くつきます。そこで、施主支給をしたり、DIYをしたり、できる限り費用を抑える努力をしました。ただ、それはそれで楽しく、夫はログハウスに住むまで日曜大工などしたことがなかったのに、今ではすっかりハマってしまいました。小屋や棚などさまざまなものを自作してくれています。
奥のキッチンカウンターは自作。木で少しずつ作り足していくのもログハウスの醍醐味

奥のキッチンカウンターは自作。木で少しずつ作り足していくのもログハウスの醍醐味

造作でつくった洗面台。思い通りのデザインが実現できた上、標準装備品より安くついたそうだ

造作でつくった洗面台。思い通りのデザインが実現できた上、標準装備品より安くついたそうだ

ローン借入額は2,800万円。東北労働金庫の住宅ローンを選びました。
かえる
建築費用をすべて借りることができ、できるだけ金利が低い、そんな好条件の住宅ローンを借りられればと3つの金融機関にかけあ いましたが、いずれも建築費用の一部しか借りることができないとの回答で悩んでいました。
そこで、ハウスメーカーの営業の方に相談すると、フルローンが可能な金融機関を探してくれました。それが東北労働金庫でした。当初2年間は固定金利で、その後は変動金利に変わるタイプの住宅ローンですが、その2年間は金利が0.7%。毎月返済額が抑えられて、とても助かりました。
最後に、ログハウスを建てたいと検討している人へのメッセージを伺いました。
かえる
ログハウスの機能面に不安を感じる人もいるかもしれませんが、私は1年住んでみて、何の問題も感じていません。外の温度が氷点下になる冬も、家の中で寒さを感じることはありませんでした。読者の方にも、ログハウスに住む喜びをぜひ味わっていただきたいです。
また、これはログハウスに限ったことではありませんが、家は大きければ良いというものでもないと思いました。私は、当初の理想より小さな家に住みましたが、生活動線もコンパクトにまとまっていますし掃除がラクで、とても住み心地がいいです。結果的に今の家で良かったと感じています。
ライターからのコメント。

かえるさんは、住宅ローンを探す際に当初3つの金融機関から希望通りの条件では借りられないとの回答でしたが、妥協することなく探し続けることで最終的には希望通りの条件で住宅ローンを借りられました。読者の方も、時間の許す限り探し続けて希望の条件に近い住宅ローンを見つけてください。

※今回ご協力いただいたかえるさんのブログ「むっちりかえるののほほんブログ」のURLは、 http://mckaeru.jp/

文/杉山直隆、企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン