第156回

自動車ローンいくらなら返済できる?

この春、新車を購入しようと計画しています。でも、頭金が少ないので、どのくらいローンが組めるかによって購入する車を決めようと思っています。どのように計画したらいいのでしょうか?
自動車ローンは、「いくらなら返済できるか」を考えて計画しましょう

予算を「100万円まで」、「150万円まで」と大枠で決めておく人は多いと思いますが、何台も試乗したり、高額な車を見てしまうと、「予算をオーバーしてもいいかな」という気持ちになってしまいがちです。そこで、あらかじめ毎月の返済計画を立ててから車選びを始めると、誘惑にも負けることなく、また値引き交渉にも説得力が増すことでしょう。

あなたは毎月いくら返済できる?

自動車ローンは商品ごとに「借入可能額」が設定されており、年収や勤続年数など各社の基準で審査をして決定します。でも、人によって家賃や食費などの毎月の生活費、住宅購入や、子供の教育費などこれから必要となる資金が異なるので、自分は「いくらなら返済していけるか」を考えることが大切です。また、車を購入すると駐車場代や自動車保険代、ガソリン代など毎月の経費も増えるので、その点も考慮する必要があるでしょう。

それらを計算して、払っていける毎月の返済額と、何年で返済するかを考えます。返済期間は車検期間が1つの目安。新車購入時なら3年~5年です。

返済期間3年(36回払い)の場合、毎月の返済額は次のようになります。

<毎月の返済額から試算した借入可能額>
  3% 4% 5%
2万円
687,729
677,415
667,314
3万円
1,031,594
1,016,123
1,000,971
4万円
1,375,459
1,354,831
1,334,628

(単位:円。元利均等返済、ボーナス返済なしの場合)

例えば、毎月の返済額が2万円、金利3%なら「約69万円まで借りても大丈夫」と目安ができます。この機会に家計を見直して、金利3%で毎月3万円が払えるようになれば、約103万円まで借りられる額が増えます。

ボーナス併用払いにしたい場合はこちらで試算できます

>>一般ローンシミュレーション(借入可能額)

車選びと同様にローンも比較して選ぼう

車は時間をかけて何台も比較して選ぶのに対し、ローンは販売店から提示されたものをそのまま利用する人も多いものです。でも、自動車ローンには様々な商品があり、各社で特徴も異なるので、よく比較して少しでも有利なものを選ぶことが大切です。

まず、金利。金利が低いほど利息を節約できますので、固定金利か変動金利か、優遇金利が利用できるかなどを比較します。

また、審査の回答がでるまでの期間や、来店が不要かどうかなどの利便性も比較しましょう。

>>自動車ローンはこちら

私が書きました

上野 やすみ の写真

上野 やすみ (うえの やすみ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP)、キャリアカウンセラー(CDA)。

大学卒業後、クレジットカード及びキャッシングの企画販促業務を経て2000年にFPとして独立。ライフプラン全般の相談業務やコラム執筆のほか、女性のためのキャリア&マネー講座を展開。自分らしく生きるための「仕事やお金」のプランニングを支援している。産経新聞、日刊ゲンダイなどでマネーコラム連載中。

※執筆日:2006年03月02日