第1173回NEW
マイカーローンは自動車保険料などの固定費上昇を考慮して計画的に!
- マイカーローンの利用を前提に新車の購入を検討しています。最近は自動車保険料が値上がりしていると聞きますが、ローン返済と合わせてどのような資金計画を立てておけば安心でしょうか?(会社員 27歳)
- 自動車保険料などの固定費の上昇は、マイカーローンの返済を抱える世帯にとって無視できないリスクです。今後のカーライフを安定させるためには、維持費の上昇を織り込んだ「ゆとりのある資金計画」が不可欠です。
自動車保険料上昇の理由
自動車保険料の上昇が止まりません。大手損保各社は2025年に続き2026年1月にも保険料の改定を実施しており、その上げ幅は過去最大級となっています。この背景には、次のような要因があります。
- 修理費の高騰
近年の自動車の高性能化により部品価格が上昇しています。さらに世界的な物価上昇の影響を受け、部品価格のほか光熱費なども上昇しています。高性能な部品の修理には高度な技術が必要になり、人件費も高くなります。これらの要因により修理費が高騰しています。自動車の性能は今後さらに高度化することが見込まれます。また、人手不足や円安による物価上昇の収束にはまだ時間がかかると見られています。これらの要因から、修理費の高騰は今後も続くと予想されます。 - 自然災害の頻発
台風や豪雨、大雪や雹などの自然災害が頻発化、激甚化し、保険金支払額が増加しています。自然災害は地球規模で増加しており、保険料の値上げは避けられない状況です。
ローン金利も上昇中
保険料だけでなく、マイカーローンの金利にも注意が必要です。2024年のマイナス金利政策解除以降、マイカーローンの金利は上昇傾向にあります。これからローンを組む方はもちろん、現在返済中の方も、金利上昇や保険料アップが重なった際に「月々の支払いが数千円増えても大丈夫か」を意識したやりくりが不可欠です。
固定費の上昇を考慮した資金計画を
これからマイカーを購入する人も、すでに購入し、マイカーローンを返済中の人も、固定費の上昇を考慮した資金計画を立てることが重要です。
マイカーの購入に際しては、車両価格だけでなく、自動車保険料の指標となる型式別料率クラス、燃費、税制優遇にも注目しましょう。また、将来の保険料アップやガソリン代、メンテナンス費の上昇に備えて、プラスアルファで車の維持費を見積もっておきましょう。
また、保険の加入や更新の際には、補償内容や条件を精査しメリハリをつけましょう。例えば、長期契約にする、運転者の限定や年齢条件を見直す、車両保険の免責金額(自己負担額)を上げるなどにより保険料を抑えられる場合があります。個人賠償責任特約や弁護士費用特約などが火災保険や家族の保険と重複していないかなども確認してみるといいでしょう。
物価や金利動向が不透明な時代です。「今払える金額」ではなく、「コストが上がっても払い続けられる金額」という視点で予算を考えてみてください。堅実な資金計画で、予期せぬ出費に振り回されない、安定したカーライフを送りましょう。
- 【参考リンク】
私が書きました
ファイナンシャル・プランナー(CFP(R))、一級ファイナンシャル・プランニング技能士。
大学在学中にFP資格を取得。証券会社、銀行、独立系FP会社を経て独立。忙しくても無理なく実践できるメリハリ家計を提案するママFP。 ライフプラン全般の相談業務や家計簿診断、ライフプランセミナー講師、FP資格取得講座の講師として活動中。 学校での金銭教育にも注力している。
※執筆日:2026年03月16日
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