第207回

低利が魅力。銀行のカードローン

少しまとまった金額を、カードローンで借入れしたいと思います。金額が多くなるほど、金利が気になるのですが、比較的低利で借入れできるカードローンはどのようなものがありますか?
銀行のカードローンは、ノンバンクと比較すると、一般的に金利が低くなっています。

銀行のカードローンも、審査は即日、来店も不要

カードローンと言うと、ノンバンクのイメージが強いですが、銀行本体でもカードローンを取り扱っているところが多くあります。
ノンバンクと比較すると、一般的に金利は低め、そして、借入限度額も大きくなっています。
銀行のカードローンの例としては、次のようなものがあります。

銀行名 ソニー銀行 三井住友銀行 みずほ銀行
商品名 ソニーバンク カードローン 三井住友銀行カードローン みずほオリコカードローン
【プラチナプラン】
借入可能額
10 - 300万円
10 - 300万円
200 - 500万円
金利例
借入限度額によって異なる
限度額50万円の場合
・・・年利11.5%
限度額300万円の場合
・・・年利6.5%
契約極度額によって異なる
極度額100万円以下
・・・年利12.0%
極度額200万円超
・・・年利8.0%
一律 7.6%
金利優遇
カードローンの利用率によって金利優遇あり
-
みずほ銀行で住宅ローン借入中の場合
年2%の優遇
主な借入要件
20歳以上64歳以下
前年年収50万円以上
20歳以上65歳以下
安定した収入のある人
20歳以上60歳以下
年収500万円以上
保証
銀行指定の保証会社の保証を受けられること
銀行指定の保証会社の保証を受けられること
銀行指定の保証会社の保証を受けられること
審査回答
即日
即日
即日
来店
不要
不要
不要

上記の3つは、いずれも審査回答は即日、来店も不要となっています。
ノンバンクでも、銀行と同程度の、比較的低い金利で提供しているところもありますが、そのような場合には、審査回答に2日程度を要する場合が多くなっています。
30分程度や、即日回答が来るようなものは、金利は低くても9%台。なるべく早く、ある程度まとまった金額を借入れしたいという場合には、銀行のカードローンは、回答も早く金利面でも有利といえます。

まとまった借入れには、年収証明が必要

上記例のように、銀行カードローンの金利は、その人それぞれに設定される借入限度額(極度額)によって、変わるのが一般的です。つまり、返済能力が高いと銀行が判断した人は、金利も低くなるということです。
なお、通常100万円以上の限度額を希望する場合には、年収証明等が必要となります。源泉徴収票や住民税課税決定通知書の原本を準備して申込みましょう。

銀行カードローンは、金利が低めとはいえ、返済は毎月定額払いのいわゆるリボ払いで、借入残高により、銀行指定の金額となっているため、毎月払いだけで返済していくと支払い利息は大きくなりがちです。
随時、臨時返済(繰上返済)もできるので、なるべく早く返済し、総返済額を少なく抑えるよう注意しましょう。

私が書きました

高田 晶子 (たかだ あきこ)

ファイナンシャル・プランナー(CFPR)、一級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引主任者。

1985年東京女子大学卒業後、信託銀行入社。不動産業務に従事。その後、不動産コンサルティング会社を経て1996年に独立、(有)ケー・アンド・エム コンサルティングの設立に参画。目白大学エクステンション講座をはじめ各種セミナー講師や、相談業務、マネーコラム執筆等を中心に活動。

※執筆日:2007年03月14日