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第1205回NEW

カードローンの金利はなぜ高い?

「カードローンは金利が高い」と耳にしますが、なぜ高いのでしょうか?住宅ローンなどとはどう違うのでしょうか。(会社員 20代 女性)
無担保で使途自由、少額から借りられるといった特徴を持つカードローンは、貸手側にとっては貸し倒れリスクが高くコストが割高なローンだからです。

カードローンは使途自由な無担保ローン

カードローンは、契約した限度額の範囲内で何度でも借り入れでき、約定返済以外でも随時返済したりすることができるローンです。使途自由・無担保で用意すべき書類は少なく、審査期間も短いので、素早い借り入れができることが魅力でしょう。

しかし、マイカーローンなどの目的別ローンなどに比べると、金利は高めに設定されています。

金利上限は、法律で決まっている

なお、「高め」と言っても、金利の上限は法律で決められています。貸金業者の金利を制限する法律である利息制限法では、表1のように、借入元本の区分に応じて、15~20%の上限金利が決められています。これは「上限」金利なので、実際のカードローン商品の金利は「2.300%~18.000%」といったように幅をもって設定されていて、適用される金利は商品・利用者ごとの審査によって異なります。

表1:利息制限法の上限金利
元本区分 上限金利(年利)
10万円未満 20%
10万円以上100万円未満 18%
100万円以上 15%

カードローンの金利が高い理由

カードローンの金利が高いのは、「無担保・使途自由」「必要書類が少なく、迅速な審査」「少額から借りられる」といった、利用者側からみたメリットは、貸す側から見ると貸し倒れのリスクやコストの高さに結び付くからです。

無担保

無担保のカードローンの場合、住宅を担保とする住宅ローン等とは異なり、返済が滞った場合に、金融機関が貸付金を回収できないリスクが高くなります。そのため、貸し倒れリスクを見込んで、金利が高めに設定されています。

申込資格のハードルが低い

たとえば住宅ローンを申込む場合は、年齢や収入金額の要件を満たすほかに、勤続年数や団体信用生命保険に加入できることなどの条件も課されます。貸手側は、「一定以上の収入がある会社員で勤続年数が長ければ無理なく返済が続けられるだろう」、「万一亡くなっても団体信用生命保険に加入していれば残債は保険金で返済される、それなら貸し倒れリスクは低い」と判断されます。その結果、「金利は低めにして借りやすくしてたくさん借りてもらおう」ということにもなるでしょう。

一方、カードローンの場合は、年齢要件はありますが「ご本人に安定した収入がある方。パート・アルバイトの方も可」というように、収入金額や勤続年数、などの要件はなく、幅広い方に申込資格があります。パートやアルバイトなどは、会社員などに比べると短期で退職・転職して収入が減ってしまい、返済が難しくなる可能性が高いと判断されます。そのため貸し倒れリスクを見込んで、金利が高めに設定されるというわけです。

少額の融資が中心

カードローンは、数万円から数十万円程度の少額の利用が一般的です。そのため、高額のローンに比べると利息額は限定的となります。金融機関にとっては、貸付額に対する審査や契約の管理コストの割合が高くなりやすいことも、金利が高めに設定される要因の一つとなります。

カードローンのなかには、利用限度額が小さいほど高い金利が適用される商品もあります。家計管理の上ではカードローンの利用は「足りないときにちょっとだけ」に抑えたほうがよいのですが、高額利用者に比べると適用される金利が高めになる場合があります。

少額借り入れを、早く返せば負担を抑えられる

このように金利が高めなカードローンですが、一時的な資金不足をしのぐには「素早く利用できる」カードローンは、心強い存在です。利用するなら、「なるべく低金利で」「少額を借り」「短期間に返済」すれば、金利負担を抑えることができます。

なるべく低金利な商品を選ぶ

カードローンの金利は「2.300%~18.000%」といったように、同じ商品であっても幅をもって設定されていて、利用者に適用される金利は審査によって決まります。利用者の収入等の状況や条件を満たしているかどうか(はじめて利用する、その他のローンを利用している等)等によっては、有利な金利が適用される場合もあります。あらかじめ商品ごとの条件欄を確かめて、有利な条件で利用できる商品を比較検討されるとよいでしょう。

少額を借りて早く返す

少額の借り入れを短期で返済した場合には、金利差があっても返済額の差はさほど大きくなりません。借入額が多く、返済期間が長く、金利が高いと、返済額負担は重くなります。

表2は、10万円・20万円を借り入れて、金利5%・15%、返済期間6カ月・12カ月の場合の、返済総額を比較したものです。

金利5%で10万円を借りて6カ月で返済した場合の返済総額は10.2万円ですが、金利が15%でその他の条件が同じ場合の返済総額は10.5万円とその差は3,000円です。しかし、12カ月で返済した場合の返済総額は金利5%の場合は10.3万円、15%の場合は10.9万円でその差は6,000円と、差が大きくなります。

また、20万円を借りて12カ月で返済した場合を比較すると、返済総額は5%の場合は20.6万円、15%の場合は21.7万円とその差は1.1万円と、金利差による負担の差が大きくなります。

カードローンを負担少なく利用するなら、借り入れは必要な金額にとどめ、短期での返済計画を立てたうえで、利用されるとよいでしょう。

表2:10万円・20万円を借り入れた場合の返済額
借入額 金利 返済期間 返済総額
10万円 5% 6カ月 10.2万円
12カ月 10.3万円
15% 6カ月 10.5万円
12カ月 10.9万円
20万円 5% 6カ月 20.3万円
12カ月 20.6万円
15% 6カ月 20.9万円
12カ月 21.7万円

イー・ローン カードローンのこだわり返済額シミュレーションにて筆者試算

https://www.eloan.co.jp/card/sim/payment/fine/

日常的に利用すると、返済負担がかさんで家計を圧迫するおそれがあります。多めに借りたりせずに必要な金額を借り入れ、早めの返済をこころがけましょう。

私が書きました

大林 香世 (おおばやし かよ)

ファイナンシャル・プランナー(CFPR)、一級ファイナンシャル・プランニング技能士、DCプランナー。

大学卒業後、教育系出版社に入社、教材・雑誌編集などを担当。その後、独立系FP会社を経て、2000年春より独立系FPとして、ライフプラン全般の相談業務や雑誌・HPのマネー系コラムの執筆などを行っている。

※執筆日:2026年10月23日

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