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第77回NEW

残価設定ローンとは?メリット・デメリットや利用する際のポイントを解説

  • 残価設定ローンとは?
  • 残価設定ローンとマイカーローンの違い
  • 残価設定ローンを利用するメリット
  • 残価設定ローンを利用するデメリット
  • 残価設定ローンを利用する際のポイント
  • マイカーローンと比較|残価設定ローンを利用した際のシミュレーション
  • 残価設定ローンがおすすめの人・おすすめできない人
  • 残価設定ローンを利用する際の注意点
  • まとめ
  • マイカーローンの総合ランキング

時々耳にする残価設定ローン。車の購入を考えたときに、選択肢の一つとして検討したいと考えている人は少なくないでしょう。ところが、仕組みがよく分からず、結局、利用を諦めた。こんな話もよく聞きます。
残価設定ローンは、車両購入時に数年後の下取り価格をあらかじめ設定し、その残価を差し引いた金額のみを分割で支払うローンのことです。下取り価格分が引かれるため、毎月の返済負担を軽減できる可能性がありますが、一方、契約条件によっては思いがけない費用負担が生じることもあります。そのため、利用を検討するなら、その仕組みやメリット・デメリットを深く理解しておくことが大切です。
この記事では、残価設定ローンの仕組みから利用時のメリット・デメリット、賢く利用する方法まで、わかりやすく解説します。

残価設定ローンとは?

残価設定ローンは、月々の支払いを抑えながら車に乗れる購入方法のひとつです。まずは、その基本的な仕組みと、ローン終了時にどのような選択肢があるのかを詳しく見ていきましょう。

基本的な仕組み

残価設定ローンとは、車両購入時に「数年後の下取り価格(残価)」をあらかじめ設定し、車両本体価格からその残価を差し引いた金額のみを分割で支払うローンです。一般的に契約期間は3~5年で、期間中は残価を除いた金額を毎月分割で支払います。

ローン契約が終了した時点で車を返却すれば、残価の支払いは不要です。残価を一括支払いすれば、車を買い取ることもできます。

ローン終了時の選択肢

ローン契約の終了時には、3つの選択肢があります。

1つ目は、車を返却して契約を終了する方法です。車を返却したので残価の支払いは不要です。

2つ目は、残価を支払い、車を買い取って自分のものにする方法です。この場合は、残価を一括で支払う必要があります。

3つ目は、新たな残価設定ローンを組んで別の新車に乗り換える方法です。ディーラーも再契約を推奨するケースが多く、常に最新モデルに乗り続けたい人には向いているでしょう。

ただし、残価設定ローンには、返却時の注意点があります。契約時に定められた走行距離の上限を超過していたり、車に基準以上の損傷があったりすると、追加費用が発生することがあります。残価設定ローンの契約前には、これらの条件をしっかり確認しておきましょう。

残価設定ローンとマイカーローンの違い

残価設定ローンとマイカーローンは、車の購入をサポートする点は同じですが、仕組みと特性に大きな違いがあります。

マイカーローンは、車両代金の全額を分割で支払うため、月々の支払いが高額になりやすいというデメリットがあります。しかし、ローンを完済すれば車は完全に自分の所有物になります。

一方、残価設定ローンは、残価分を除いた金額を支払うため、月々の支払額を抑えられます。しかし、ローンが終了しても自分の所有物にはならず、「返却」か残価分を支払って「買い取る」のかを選択する必要があります。

契約の柔軟性や総支払額は、契約内容によって異なります。月々の支払い額と車の所有権のどちらを重視するのか、ご自身の目的や状況に合わせて適切な契約形態を選ぶことが重要です。

残価設定ローンを利用するメリット

残価設定ローンは、独自の仕組みから多くのメリットをもたらします。特に、月々の支払い負担を軽減したい方や、常に新しい車に乗りたいと考える方にとって、魅力的な選択肢になるかもしれません。ここでは、残価設定ローンを利用する際のメリットを紹介します。

月々の負担が軽くなる

残価設定ローンの最大のメリットは、月々の支払額を抑えられることでしょう。車両価格から残価を差し引いた金額を分割返済するため、支払い対象となる元金が少なくなります。

例えば、300万円の車の残価を100万円に設定した場合、支払対象は200万円です。家計に余裕を持たせながらワンランク上の車を選ぶことも可能になります。

残価が保証されているプランがある

車の購入時に設定した残価は、市場の変動に関係なく保証されるのが一般的です。たとえ中古車市場でその車の価値が大幅に下がったとしても、あらかじめ設定した残価には影響しません。

ただし、保証の有無や条件はローン会社やプランによって異なります。契約時には保証内容を確認しておきましょう。

最新の車に乗り換えやすい

残価設定ローンは、常に最新の車に乗りたい方にとって非常に適したローンです。新車が出てくるタイミングに合わせて残価設定ローンを組めば、ローン期間終了後に車を返却し、次の新車に乗り換えるというサイクルをスムーズに作りやすくなるからです。

また、メーカーやディーラー側は当然、再契約を推奨するため乗り換えがスムーズに進むようサポートしてくれる点もメリットでしょう。

残価設定ローンを利用するデメリット

多くのメリットがある一方で、マイカーローンにはないいくつかのデメリットも存在します。残価設定ローンを組んだ後に後悔することがないよう、事前に理解しておきましょう。

契約期間中は資産として扱いにくい

残価設定ローンでは、契約が終了するまで車の所有権が販売店やディーラーにあるのが一般的。ユーザーが持つのは、「使用権」のみとなります。

そのため、ユーザーは車の自由な売却や大幅な改造を施すことができません。購入した車を資産として所有したいかどうかは検討が必要なポイントといえます。

契約条件によっては割高になる

月々の支払いを抑えられる一方で、契約条件によっては総支払額が割高になる可能性があります。多くの場合、年間走行距離や車体の損傷に関する条件などが細かく設定されているからです。

契約時に定められた年間走行距離や車体の損傷などが基準を超えた場合は、想定以上の費用負担となることも少なくありません。

また、金利が通常のローンより高めに設定されているケースもあります。金利は残価分に対してもかかるため、それだけ利息負担が大きくなります。

中途解約に制限がある

残価設定ローンを途中で解約して車を手放したい場合、残価部分も含めて一括返済が必要です。その時、車の市場価格が残価を下回っていると、その差額の支払いを求められることもあります。

転勤や家族構成の変化など、中途解約が必要になる可能性があるライフスタイルの変化は、残価設定ローンを組む上でのリスクになります。

残価設定ローンを利用する際のポイント

残価設定ローンにはメリット、デメリットがあります。ここでは残高設定ローンを利用する際のポイントを解説します。

自分のカーライフに合った契約を選ぶ

残価設定ローンを利用する際にもっとも重要なポイントは、自分のカーライフに合った契約内容を選ぶことです。通勤やレジャーでの利用頻度、年間走行距離など具体的に検討し、それに合ったプランを選択しましょう。

また、長期間同じ車に乗り続けたいのか、定期的に乗り換えたいのかも明確にしておく必要があります。利用(利便性・最新車種重視)よりも所有(愛着・資産化)を重視するのであれば、残価設定ローンを利用しないという選択も考えられるでしょう。

信頼できる販売店・ディーラーを選ぶ

残価設定ローンを利用するためには、まず信頼できる販売店やディーラーを選ぶことが重要です。とくに契約終了時の査定基準やアフターサービスの内容が明確であるかどうかは、事前にしっかり確認しましょう。

メンテナンス体制や保証制度の充実度も選定基準となります。また、契約前に担当者が専門用語や複雑な条件を分かりやすく説明してくれるか、疑問点に丁寧に答えてくれるかも大切なポイントです。納得した上で契約を進めるためにも、真摯に対応してくれるディーラーを選びましょう。

ローン条件を事前に比較する

同じ車種であっても、ディーラーや信販会社ごとに金利、残価設定率、月々の支払額は異なります。また、走行距離制限や契約満了時の再ローン金利などにも違いがあるため、複数のローン条件を事前に比較検討することが重要です。

選択肢は多いわけではありませんが、契約前にこれらの条件を比較することで、自分に合ったプランを選びやすくなります。

マイカーローンと比較|残価設定ローンを利用した際のシミュレーション

実際に残価設定ローンとマイカーローンを利用した場合、毎月の費用感はどれくらい違うのでしょうか。具体的なシミュレーションで比較してみましょう。

  • 車両価格 200万円
  • 契約期間 5年間
  • 残価 60万円
マイカーローン 残価設定ローン
適用金利 4.0% 5.0%
毎月の支払額 約37,000円 約29,000円

このように、残価設定ローンは月々の支払い負担を抑えたい方にとって魅力的な選択肢です。一方で、マイカーローンは最終的に車の所有権が自分に移るため、総支払額や将来的な車の取り扱いに対する考え方によって、どちらが適しているかが異なります。

残価設定ローンがおすすめの人・おすすめできない人

残価設定ローンは、その仕組みから、合う人と合わない人がいます。ここでは、残価設定ローンがおすすめの人と、そうでない人について解説します。

残価設定ローンがおすすめの人

残価設定ローンは、毎月の支出を抑えながら、新車に乗りたい人には非常におすすめです。車両価格から残価を差し引いた金額を分割返済するため、月々の支払額を抑えられます。家計に無理なく新車に乗りたいと考える方にとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。

常に最新の車に乗り換えたいと考える人にも適しています。契約期間が終了すれば、車を返却するだけで残価の支払いは不要となり、そのまま新しい車に乗り換えるサイクルが作りやすくなります。常に最新の車に乗り換えたいと考える人にとっては、理想的な購入方法といえるでしょう。

加えて、走行距離や車の扱いに気をつけることができるかどうかも重要なポイントです。契約条件である走行距離制限や、車体の傷に関する規約を守れる自信があれば、返却時の追加精算のリスクを減らすことができます。

残価設定ローンをおすすめできない人

一方で、残価設定ローンがおすすめできない人もいます。まずは、長期間同じ車に乗って資産化したい人。契約期間中は車の所有権が販売店やディーラーにあるため、自分の資産にはなりません。最終的に残価を支払って買い取る選択肢もありますが、最初から車の所有を目的とするのであれば、残価設定ローンは不向きです。

走行距離が多く、車の使用頻度が高い人も注意が必要です。残価設定ローンには年間走行距離の制限や車体の傷に関する規約などが設けられていることが多く、制限を超過すると追加費用が発生する可能性があります。仕事で長距離移動が多い方や、頻繁にレジャーで遠出する方には、この制限が思わぬリスクになるかもしれません。

転勤や生活変化などで車を途中で手放す可能性がある人も、残価設定ローンは避けた方が無難です。中途解約には残価部分も含めて一括精算が必要となり、市場価格が残価を下回っている場合は差額の支払いが発生するリスクがあるためです。

残価設定ローンを利用する際の注意点

残価設定ローンを利用する際、トラブルが発生することもあります。ここでは残高設定ローンを利用する際の注意点を解説します。

契約内容と条件を細かく確認する

最も重要なのが、契約内容と条件を細かく確認することです。特に、走行距離の上限、事故やキズに関する査定基準、車両の状態に関する特約など、細かい条件を理解しておく必要があります。内容を理解せずに契約すると、想定外の費用が発生する恐れがあるからです。利用前に販売員やディーラーに細かい点まで確認しておくことが重要です。

車の使い方に注意する

契約期間中は、車の使い方に注意が必要です。返却時の査定で減点されると、追加精算を求められる可能性があるからです。例えば、荷物の積載やアウトドア用途など車体に負担がかかる使い方や、喫煙やペット同乗など車内の汚れ・匂いが残る使い方は、マイナス評価につながることがあります。

返却時の精算リスクに備える

残価が保証されているプランもありますが、全ての残価設定ローンで保証されているわけではありません。保証されていないプランでは、返却時に市場価格が残価を下回ると差額負担が生じる可能性があります。また、車両の損傷や走行距離超過による追加費用が生じる可能性もあります。このような返却時の精算リスクに備えておくことは重要です。

まとめ

残価設定ローンは、月々の支払い額を抑えつつ新車に乗れる便利な仕組みです。特に、定期的に新しい車に乗り換えたい人や、初期費用を抑えたい人にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。

一方で、契約条件や返済時の精算リスクなど、注意すべき点も沢山あります。利用する際には、こうした点も理解しておく必要があります。

その上で、複数のプランを比較し、信頼できる販売店と相談しながら慎重に検討を進めることが大切です。メリットとデメリットを正しく理解し、自分のカーライフに最適な選択をしてください。残価設定ローンに加えて、マイカーローンの利用を検討したい方は、ぜひこちらのページをご覧ください。

マイカーローンの総合ランキング

  1. 実質年率
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    10万円 ~ 2000万円
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    10万円 ~ 1000万円
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    1.480% ~ 3.800%
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    借入可能額
    10万円 ~ 1000万円
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    1.350% ~ 2.750%
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    10万円 ~ 1000万円
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  10. 10
    実質年率
    0.950% ~ 2.750%
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    変動金利
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文/手塚 裕之