第82回NEW
他社借り入れがあってもカードローンは借りられる? 審査基準と通過のポイントを解説
- 他社借り入れがあっても借り入れは可能
- 他社から借り入れる前に知っておきたい借り入れの基本
- 複数社から借り入れるときの注意点
- 他社借り入れがあるときにローン審査に通過するためのポイント
- 【借入件数別】検討すべき借入申込先
- 審査に通過できなかった場合の対処法
- 他社借り入れに関するよくある質問
- まとめ
- カードローンの総合ランキング
「すでに他社からの借り入れがあるけれど、別の金融機関で新たに借り入れることはできるのかな?」
そんな疑問を持つ人は少なくないでしょう。
結論からいうと、他社借り入れがあっても借りられるカードローンは存在します。ただし審査基準は金融機関ごとに異なりますので、より自分に合った金融機関を選択することが重要です。
本記事では、他社から借り入れる際の注意点や、審査のポイント、審査に通らなかった場合の対処法などを解説します。
他社借り入れがあっても借り入れは可能
申込者に「十分な返済能力がある」と判断されれば、カードローンを扱っている会社の多くで、複数の借り入れがある状態でも審査を通過でき、融資を受けられます。
日本信用情報機構(JICC)が公表している調査によれば、借入残高がある人のうち、約4割が複数の借り入れをしているという結果が出ています。
この結果は、「1社から借りているからといって、即座に2社目が断られるわけではない」という事実を裏付けています。
もちろん、借入件数が増えるほど審査のハードルが上がることは否定できません。しかし、これまで滞りなく返済を続けており、年収に対する借入額のバランスが適正であれば、2件目、3件目のカードローンを契約できるチャンスは十分にあるのです。
他社から借り入れる前に知っておきたい借り入れの基本
他社借り入れには、いくつかのルールがあります。ここでは、他社借り入れに関する基本的な知識を解説します。
借り入れの合計額は年収の3分の1まで
日本の貸金業法では、過度な借り入れや貸しすぎを防ぐためのルール「総量規制」によって、年収の3分の1を超える貸し付けが禁止されています。
従って、追加の借り入れをする場合は、総量規制を受けない範囲内で借り入れることになります。たとえ親族などが保証人になったとしても、年収の3分の1という上限を超える借り入れはできません。
なお、総量規制は「貸金業者」を対象とした法律なので、銀行や信用金庫などの貸し出しは対象外ですが、各金融機関は、独自のルールで自主規制をしています。
他社借り入れに含まれるもの・含まれないもの
一口に他社借り入れと言っても、審査時に申告が必要な「他社借り入れ」に、含まれるものと含まれないものがあります。
申告に必要な「他社借り入れ」に含まれる代表的なものは、消費者金融からの借り入れや銀行カードローンの借り入れ、信販会社のカードローン、クレジットカードのキャッシング枠での利用分、そして資金使途が自由なフリーローンなどです。
一方で、他社借り入れに含まれないものには、公的機関からの融資や奨学金、クレジットカードのショッピング枠(買い物での利用分)、住宅ローンやマイカーローンといった「目的別ローン」などがあります。
銀行カードローンは他社借り入れがあると審査が厳しい
返済能力に見合わない貸し付けを防ぐため、どの金融機関も厳格に審査を行なっています。審査基準は金融機関によって異なりますが、その詳細は公表されていません。
一般に銀行のカードローンは審査が厳しいとされており、他社借り入れがある人は、審査に落ちる可能性が高いと言われています。
そこで、借り入れの状況や、希望する借入金額に合った借入先を選ぶことが大切になるわけです。
複数社から借り入れるときの注意点
ここでは、複数社から借り入れる時の注意すべきポイントについて解説します。
返済スケジュール管理が複雑になる
金融機関によって借入金の返済日は異なるので、借入先が増えれば、お金の管理が難しくなります。また、返済手数料もかかるので、借りている件数が多いほど手数料負担も増えていきます。返済日をうっかり忘れて遅延すると、信用情報に影響が出ます。借入先は、管理できる範囲内に収めることが大切です。
審査が不利になる可能性がある
カードローンの審査では、主に申込者の返済能力が確認されます。他社借り入れが多い場合は、返済負担がそれだけ大きくなるので、審査に通過しづらくなる可能性があります。
収入証明書の提出を求められる場合がある
他社からの借り入れがある状態での申込みでは、返済能力をより正確に把握する目的で、収入証明書の提出を求められる可能性があります。
通常、少額の新規借り入れであれば本人確認書類だけで済むこともありますが、借入金額が「1社から50万円超」、または「他社分と合わせて100万円超」に該当する場合は、収入証明書の提出を求められます。
収入証明書には、源泉徴収票、直近の給与明細書、納税通知書、確定申告書などがあります。申込みに必要な書類は、多くの場合、金融機関のサイトなどで公表されているので、事前に用意しておくのがおすすめです。
金利が高くなる可能性がある
複数社から細かく借り入れることは、金利の面でも不利に働く場合があります。
なぜなら、「利息制限法」が適用されるためです。利息制限法は、借入額に応じた上限金利を年15.0%〜20.0%の間で定めています。
たとえば、1社からまとめて100万円を借りる場合は、上限金利が低く抑えられることが多いですが、10万円ずつ10社から借りる場合、それぞれの契約において法定上限の年18.0%や20.0%といった高い金利が適用される可能性が高くなります。
その結果、借りている総額が全く同じであっても、複数社から借りているケースの方が、1社のみにまとめている場合よりも利息の支払総額が膨らんでしまうことがあるのです。
各社の適用金利をしっかりと比較し、利息負担を最小限に抑えるためには、安易に件数を増やすべきか、あるいは今の借入先で完結させるべきかを冷静に判断してください。
他社借り入れがあるときにローン審査に通過するためのポイント
審査で不利に働く「他社借り入れ」。ここでは、他社借り入れがあるときにローン審査に通過するためのポイントを解説します。
借入状況を正直に申告する
申込時に、現在の借入金額を申告しますが、その際は、必ず正確な金額を申告しましょう。金融機関は審査時に信用情報機関へ照会を行うため、他社の利用状況などを隠すことはできません。万が一、虚偽の申告が発覚した場合、その時点で審査が通らないだけではなく、将来の借り入れにも不利になる可能性があります。
また、申込時の単純な記載ミスでも虚偽申告と判断される可能性もあるため、申込ボタンを押す前に、現在のローン残高を会員ページなどで再確認。内容に誤りがないか、などをしっかりと確認したうえで申込みましょう。借入状況がわからない場合は、借入先へ問い合わせたり信用情報を照会したりすれば確認できます。
借入希望額は最低限に設定する
借入件数や借入希望額が大きい場合、高い返済能力が求められるので、審査を通過するのは難しくなります。それに対して借入希望額を最小限に留めれば、審査に通りやすいとされています。借入件数や借入額を圧縮できるので、現在借り入れ中のローンは可能な限り返済しておくことをおすすめします。
同時申込みは避ける
ローンの申込情報は信用情報に記録され、各金融機関の審査時の参考になります。複数の金融機関に同時に申込むと、その情報は各金融機関にわかるようになっています。結果「返済できない可能性が高い」と判断されて、審査に落ちてしまう可能性が高まります。同じ理由で、審査に落ちた場合、立て続けにほかの金融機関に申込むこともおすすめしません。
返済シミュレーションで返済可能かチェックしておく
無理なく返済できそうかどうか、申込前に、返済シミュレーションでチェックしておきましょう。多くの金融機関やローン比較サイトでは、返済シミュレーションサービスを無料で提供しています。
イー・ローンでも、希望額や金利、返済期間を入力するだけで毎月の返済額を試算できるツールを用意しています。
たとえば「カードローンのかんたん返済額シミュレーション」を利用した場合。
「借入希望額=30万円」
「返済期間=12ヶ月」
「金利=15%」
「ボーナス返済=0円」
などとスライダーで設定するだけで、
「返済総額=324,924円(元金300,000円・利息24,924円)」
「毎月返済額=27,077円(元金23,327円)」
と瞬時に返済額を算出、さらに詳しい条件でシミュレーションすることも可能です。
また、各金融機関の公式サイトにある、年齢や年収、他社借入額を入れるだけで即座に審査の可否を判断してくれる「お借り入れ診断」などの簡易診断を利用するのも、審査落ちのリスクを減らすための有効な手段となります。
【借入件数別】検討すべき借入申込先
現在の他社借入件数によって、選ぶべき金融機関の種類は変わります。ここでは借入件数別に、利用しやすい借入申込先を紹介します。
借入件数1件なら銀行・信用金庫
現在借り入れをしている金融機関が1社のみで、遅滞なく返済ができているならまずは銀行や信用金庫のカードローンを検討してみましょう。
銀行や信用金庫は消費者金融よりも金利が低い傾向があるので、金利負担を抑えられます。また、カードローンの他にもフリーローンや目的別ローンなど、種類が豊富なので、より有利な条件で借り入れられる可能性もあります。ただし、即日融資は行っていないケースが多く、急ぎの借り入れには向きません。
借入件数2~4件なら大手消費者金融
すでに2社以上の借り入れがあったり、「今日明日中に資金が必要」という急ぎだったりするケースであれば、大手消費者金融が有力な候補となります。
大手消費者金融は、AIを用いたスコアリングシステムによってスピーディかつ画一的な審査を行うため、他社借り入れがあっても、返済能力の範囲内であれば柔軟に審査を通過できる傾向があります。
またスマートフォンひとつで申込みから借り入れ、返済まで完結する利便性の高さも大きな魅力です。
借入件数5社以上ならおまとめローン
借入先が5社以上に及ぶような多重債務の状態であれば、「おまとめローン」の利用を最優先に考えましょう。
「おまとめローン」とは、複数の金融機関からの借り入れをひとつの返済先にまとめられるローンのこと。ローンをまとめることで返済額や返済日の管理がしやすくなります。また、現在の平均金利よりも低い金利で借り直すことができれば、毎月の返済負担や利息総額を減らせる可能性があります。
ただし、おまとめローンは追加の借り入れには対応していないので、借り入れが必要になったら、新規申込・審査が必要になります。
審査に通過できなかった場合の対処法
万が一審査に落ちてしまったら、どうすればいいのでしょうか。ここでは、審査に通過できなかった場合の対処法を解説します。
信用情報を確認する
まずは、信用情報機関に情報開示請求を行ない、情報を確認してみましょう。審査に落ちる原因の多くは、自分でも気がついていない「信用情報の傷」にあるからです。
数日間の支払遅延や携帯電話料金の分割払いの滞納など、信用情報機関に登録された小さな延滞が理由となり、審査に通過できないケースは少なくありません。
審査落ちの原因がわからないようなら、信用情報機関に情報開示請求を行い、自分のデータを直接確認してみることをおすすめします。もし遅延情報が残ってしまっているなら、無理に新しいローンを探すのは控え、まずは支出を徹底的に見直すか、ローン以外の資金調達手段を考えるのが現実的です。
申込内容を見直す
意外と多いのが、申込内容の不備やミスによる審査落ちです。年収の桁を間違えていたり、他社借入額を実際より極端に少なく書いてしまったりした場合、それが原因で審査に通らなかった可能性があります。
改めて自分の提出した内容を振り返り、事実と相違がないか確認しましょう。もし借入希望額を高めに設定していたのであれば、次回はそれを半分以下に下げるなどの工夫も必要です。ただし、一度落ちた履歴は半年間残るため、再申込みは一定期間を空けてから行いましょう。
借り入れ中のローンの利用限度額を増額する
利用中のカードローンを遅延なく返済している実績があるなら、カードローンの増額申請という方法もあります。新規で1から信頼を築く他社よりも、既存の借入先の方が「この人なら枠を広げても大丈夫だ」と判断してくれる可能性があります。
ローン以外で資金を確保する
現金を工面する方法は、新たなローン契約だけではありません。例えば、すでに持っているクレジットカードのキャッシング枠の利用や、不用品をフリマアプリで売却して現金化するといった方法があります。また、即日払いの単発バイトなどの副業で収入を増やすのもひとつの手です。順調に資金を確保でき、現在、借りているローンを返済できれば、審査に通る可能性は高まります。
どうしても足りない場合、家族や友人に相談して借りることも選択肢に入りますが、信頼関係を壊さないよう、必ず借用書を作成し、返済期限を明記した上で誠実に対応することが求められます。
公的制度の利用を検討する
新たな借り入れが難しく、日々の生活すら危うい状況であれば、迷わず公的制度の活用を検討してください。
国や自治体が提供する「生活福祉資金貸付制度」や「総合支援資金」などは、低所得者や生活に困窮している方を対象に、非常に低い金利(または無利子)で融資を行っています。また、借金の返済がどうしても困難な多重債務の状態にあるなら、消費者ホットラインや「法テラス」などの専門機関に相談し、弁護士等の力を借りて任意整理や自己破産といった債務整理を検討することもあります。
【注意!】審査の甘さを売りにした闇金業者を絶対に利用しない
闇金業者は絶対に利用しないように気を付けましょう。
貸金業の登録をせずに営業を行なったり、法外な金利で貸し付けたりする闇金業者は違法です。「審査が甘い」「誰でも借りられる」などと謳っている業者も要注意です。個人間融資など、トラブルに巻き込まれる可能性の高い融資方法にも手を出してはいけません。より借金が増えたり、犯罪に巻き込まれたりする可能性があるため注意してください。
他社借り入れに関するよくある質問
他社借り入れに関連するよくある疑問と回答を紹介します。
借入状況は申告しなくても金融機関に把握されますか?
個人の借入状況や過去の支払履歴はすべて信用情報機関に記録されており、ローン審査の際には必ずその情報が参照されます。
したがって、申込書に他社借り入れのことを書かなかったとしても、審査の過程ですべて把握されると考えて間違いないでしょう。むしろ、申告漏れがあることで信用を失い、審査に落ちやすくなる可能性があります。申込みの際には、必ず正確な数字を正直に伝えましょう。
審査が甘いカードローンはありますか?
すべての正規の金融機関は、法律に基づいた適正な審査を行う義務があるため、誰にとっても「審査が甘い」といえるカードローンは存在しません。
ただし、銀行に比べれば大手消費者金融の方が、独自の基準で幅広い層への融資を検討してくれる傾向はあります。他社借り入れがある場合には大手消費者金融のローンから検討し、自分の返済能力の範囲内で申込むのが現実的です。
審査に落ちた原因を教えてもらえますか?
原則としてすべての金融機関は、具体的な審査基準や審査落ちの理由を公表しません。
審査に落ちてしまった場合は、支払履歴の見直しや、他社借入額が総量規制に引っかかっているかの確認を行ない、要因を自己分析する必要があります。その上で、状況を改善してから再挑戦するか、別の手段を検討するようにしましょう。
まとめ
他社借り入れがあっても、返済能力が認められれば複数のカードローンを併用することは可能です。しかし、借入件数や金額が増えるほど審査の難易度が上がり、毎月の管理や利息の負担が重くなることは理解しなければなりません。
まずは可能な限り借入残高を減らし、借入先の数を最小限に抑えてから申込むのがおすすめです。もし借入額が増えすぎてしまったなら、おまとめローンを利用して借り入れ分を整理するといった対策も有効です。
ご自身のライフプランに合った賢い借り方を選択し、無理のない返済計画を立てたうえで2社目以降の借り入れを検討しましょう。
おまとめローンについてさらに知りたい方は、ぜひこちらのページもご覧ください。
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また、このランキングはサービス選択時の参考情報を提供することを目的としており、ローン商品の商品性の優劣を示したり、イー・ローンとして特定の金融機関、ローン商品を推奨したりするものではございません。
文/手塚 裕之
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