第978回

ビジネスチャンスを逃さない!資金調達にビジネスローン

新たな顧客獲得のため、新サービスと店舗改装を考えており、借り入れも必要になりそうです。ビジネスローンの特徴を教えてください。(石川県 Kさん)
ビジネスローンとは、銀行やビジネスローン専業会社などが提供している、運転資金や設備投資、納税資金などの事業性資金に利用できるローンのことです。審査の柔軟性が高く、審査回答までの期間が短いといった特徴があります。

「事業性資金」に利用できるのが「ビジネスローン」

「ビジネスローン」は、事業性資金(運転資金、設備投資、納税資金等)を資金使途として利用できるローンで、銀行やビジネスローン専業会社、消費者金融などが提供しています。

一般的に公的融資や銀行融資よりも金利は高めですが、申込条件や必要書類が少なく、審査期間が短く、審査の柔軟性が高いので利用しやすいのが特徴です。

審査基準は金融機関によって異なりますが、過去の業績が不振だった場合などでも、現在の事業内容や事業計画等を評価して融資が実行される場合もあります。

ビジネスローンの借入形式には、1回の借り入れごとに契約書を交わして借りる証書貸付タイプと、契約した限度額の範囲内で何度でも借り入れできるカードローンタイプがあります。

素早く借りられる無担保タイプのビジネスローン

ビジネスローンにも、担保なしで利用できる無担保タイプと不動産などを担保とする有担保タイプがあります。有担保タイプなら担保の価値次第で高額資金を低金利で借り入れることも可能ですが、担保についての審査も必要なため、借り入れできるまでの期間は比較的長くなります。

ビジネスチャンスを逃さない資金調達を重視するなら、無担保タイプのビジネスローンの方が適しているでしょう。無担保タイプのビジネスローンには、申込みから借り入れまでが最短即日の商品もあります。申込時の必要書類が本人確認書類のみのローンを選べば、申込前の準備の手間や時間もかかりません。

申込み前に、期間・手続き・書類を確認

ただし、「ビジネスローン」に分類されている事業資金として利用できるローンであっても、借入条件や必要書類などは異なるので注意が必要です。申込時の必要書類は、「本人確認書類があればOK」というローンもあれば、確定申告書等の所得証明書類や事業について確認できる資料が必要なローンもあります。契約時には申込時に提出(提示)したもの以外の書類の提出(提示)が求められる場合もあります。

また、ローン商品の条件に示されている「期間」が、審査回答までの期間なのか、申込みから融資実行までにかかる期間なのかにも注意しましょう。「審査期間は1日」でも、契約手続き後「資金が振り込まれるまでは1~2週間」という商品もあります。

ビジネスローンの申込みから融資実行までの流れの例
仮審査申込(本人確認書類等の必要書類の提出)

審査結果の通知

正式申込・契約(追加で必要な書類があれば提出)

融資実行(申込者の口座への入金等)

ビジネスローンを申込む前に、申込みから審査、融資実行までの方法や期間、申込時・契約時に必要な書類などを確認しておきましょう。

新サービスや改装の計画を立てつつ、ニーズに合ったローン商品を選び、早めに必要書類等も準備してスムーズな資金調達に備えてください。

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大林 香世 (おおばやし かよ)

ファイナンシャル・プランナー(CFPR)、一級ファイナンシャル・プランニング技能士、DCプランナー。

大学卒業後、教育系出版社に入社、教材・雑誌編集などを担当。その後、独立系FP会社を経て、2000年春より独立系FPとして、ライフプラン全般の相談業務や雑誌・HPのマネー系コラムの執筆などを行っている。

※執筆日:2022年05月31日