第52回

マイカーローンで叶った私のトライク。2年間で6万kmを走破。

愛知県在住の日比野さんは、マイカーローンで三輪オートバイ・トライクを購入。いまは休日のロングツーリングに夢中だそうです。

オーナーさんデータ
愛知県 日比野隆明さん
家族構成:
ご本人(35歳・会社員)、妻(41歳・パート)、子2人
購入時の世帯年収:
750~850万円
購入したトライク:
KBスタイル「スカイウェイブトライク」
購入価格:
140万円
利用ローン:
豊田信用金庫「マイカーローン」
金利タイプ:
変動型
金利:
1.98%(2015年4月実行)
ローン借入金額:
140万円
借入期間:
7年
毎月の返済額:
15,310円

トライクは、いわゆる三輪オートバイ。法律上は車と同じカテゴリーになり、普通自動車免許で乗ることができます。多くのトライクは二輪のバイクをバイク店などが改造して販売しています。日比野さんがトライクに興味を持ったのは、今から2年前の2015年のことでした。
日比野
もともと20代前半まではバイクに乗っていて、ネイキッド、レーサー、アメリカンなど一通り経験しました。結婚を機に手放して10年ほど遠ざかっていたのですが、ある日職場の上司とバイク談義になり、そこでトライクの話題が出ました。調べてみると家の近所に「KBスタイル」というトライク専門店があることがわかり、すぐに実物を見に行きました。後輪の二つがごつく、フェンダーも大きくて、外観がとても格好良かったのです。それでビビッときて、3日後には1台目となるトライクを契約しました。
初めに買ったのはスズキの250ccスクーター・スカイウェイブが元になった後輪が二つあるタイプで、カウルを格好良く変えたり、LEDで派手に装飾したり、ハンドルの交換をしたり、ショップの社長さんといろいろ相談しながらカスタマイズしました。
初めて購入したスカイウェイブトライク。スズキの250ccスクーター・スカイウェイブをトライク専門店で改造したもの

初めて購入したスカイウェイブトライク。スズキの250ccスクーター・スカイウェイブをトライク専門店で改造したもの

スカイウェイブトライクを購入してわずか1年、日比野さんは外国製のトライクに買い換えました。今度は排気量1330ccのリバース型トライク(前が二輪)で、ますます走りが楽しくなったそうです。
日比野
スカイウェイブを買って、トライクの魅力にはまりました。トライクはヘルメット着用が義務ではないので、安全に配慮すれば全身で風を感じる走りが楽しめます。またバイクよりも安定感があり疲れにくいですね。だから休日になると、名古屋から高知までカツオのたたきを食べにいったり、神奈川までラーメンを食べにいったり、遠くまでツーリングに行くようになりました。
走行距離が増えてくると、250ccのスクーターを元にした車両ではどうしてもエンジンなどに負荷がかかり、メンテナンスに費用がかかるようになってきます。そこで大きな排気量の車両に乗り換えることを考えるようになりました。
ショップの社長さんの勧めもあって選んだのは、スノーモービルや水上バイクを作っているBRP社(ボンバルディア・レクレーショナルプロダクツ)のカンナムスパイダーRT-Sです。改造車ではなく専用設計されたリバース型トライクになったことで、安定性とカーブでのキレがさらに向上し、ますますツーリングが楽しくなりました。深夜に仕事が終わった後でも寝る間も惜しんで走りに行っているので、2年間で6万km以上走りました。
日比野さんのカンナムスパイダー。全長約266cm・全幅約157cmで軽自動車並みの大きさがあるが、バックギアがついているので取り回しはバイクより楽な面も

日比野さんのカンナムスパイダー。全長約266cm・全幅約157cmで軽自動車並みの大きさがあるが、バックギアがついているので取り回しはバイクより楽な面も

トライクの購入を機に、日比野さんはブログを始めました。ツーリングの様子を写真付きで書いていくうちに、全国にトライク仲間の輪が広がっていったそうです。
日比野
レジャー業界で働いている私は日曜になかなか休みが取れないので、普段は一人で走りにいくことが多いですね。でも1台目のトライクを買った時からブログを始めていて、旅先で撮った写真などを載せているうちに、全国に新しい友人ができました。昨年、3泊4日で北海道に行ってきましたが、ネットを通じて知り合ったトライク仲間の自宅に泊まらせてもらいました。事業をやっている方でしたが、トライクという共通の趣味がなかったらお会いできなかったでしょう。北海道は景色もいいし、食べ物も美味しいし、泊まるところも一泊500円で温泉付きのライダーハウスなどがあるので、今度は1週間くらいかけて走りに行きたいですね。
カンナムスパイダーRT-Sの特徴的な大型カウルには前後左右の各所に収納が備えられている。電動フロントスクリーンやオートクルーズ、純正ナビ、オーディオ機器など装備も充実

カンナムスパイダーRT-Sの特徴的な大型カウルには前後左右の各所に収納が備えられている。電動フロントスクリーンやオートクルーズ、純正ナビ、オーディオ機器など装備も充実

ローンは1台目購入の際だけ利用し、借入額は140万円。豊田信用金庫のマイカーローンを利用しました。
日比野
1台目を購入した時は、さすがに「家の貯金を使わせて」と妻に頼めなかったので、全額ローンで買い小遣いでコツコツ払うことにしました。選んだのは豊田信用金庫。住宅ローンや給与振込、クレジットカードなどでお世話になっていたことで、マイカーローンの優遇が受けられると聞いたからです。金利は、通常の2.68%よりも低い1.98%で借りられました。返済期間を長く取ることで、毎月の返済額は15,000円程度に。小遣いの範囲内で抑えられました。
2台目の購入にかかった費用は、カスタム代も含め275万円。1台目のローンの支払いが終わっていなかったので、なんとか家族を説得して貯金で支払いました。こちらは妻にコツコツ返済しています(笑)。返済額は増えましたが、1台目でローンを使ったことで、2台目は現金で購入できました。
時間さえあれば、ツーリングへ。購入店のショップツーリングに参加して、同好の士と交流を深めることも

時間さえあれば、ツーリングへ。購入店のショップツーリングに参加して、同好の士と交流を深めることも

最後に、トライクの購入を検討している人へのメッセージを伺いました。
日比野
一番大切なのは信頼できるショップを見つけることです。多くのトライクは二輪を改造しているため、不具合が出ることもありますから、気軽に相談できるお店を選んだほうがいいですね。わからないことはなんでも聞いてみて、素人相手でも丁寧に答えてくれるお店であれば大丈夫でしょう。また、購入に際して、保証を付けてくれるかどうかも、ポイント。車体価格が妙に安すぎるショップは注意が必要です。
ライターからのコメント。

日比野さんは、住宅ローンの借り入れ、給与振込口座の指定、クレジットカードの申し込みなど、すべて同じ金融機関でまとめて行ったことで優遇金利でマイカーローンを利用することができました。複数の用途で利用することで優遇が受けられる金融機関は、日比野さんが利用した豊田信用金庫以外にも、たくさんあります。金融サービスを利用するときは、「なるべく同じ金融機関を選ぶ」という視点も持っておくと、のちのち大きなメリットを得られるかもしれません。

※今回ご協力いただいた日比野さんのブログ「トライクで、まったりと」のURLは、https://blogs.yahoo.co.jp/point7771981

文/コスガ聡一、企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン