第1144回NEW
便利な後払いサービス、手数料はカードローンの利息と比べると?
- 最近、後払いで決済できるサービスが増えていて、給料日前など資金が少し足りないときに便利だと思うのですが、クレジットカード払いやカードローンと何が違うのでしょうか? もし利用するとしたら、どんなことに気を付けたらいいのでしょうか?(会社員・35歳)
- インターネット通販をはじめ、コンビニや実店舗でも後払いサービスを導入している企業が増えています。商品を受け取ったあとに請求書などにしたがって支払いを行います。資金不足の際に便利な半面、手数料などのコスト負担などを十分に理解しておくことが大切です。
後払いサービスとは? 利用時の注意点は?
後払いサービス(後払い決済、後払い決済サービスとも言う)とは、従来の現金払いやクレジットカード、デビットカードなどの即時決済とは異なり、商品やサービスを受け取ったあとに支払いを行う決済方法です。ネット通販の普及に伴い、最近では後払いサービスを選択する人が増加傾向にあります。後払いサービスにはメリットもありますが、デメリットもあり、その仕組みを理解して利用することが大事です。便利さの一方で、思わぬ費用がかかるケースをもありますので、コスト意識を持っておくようにしましょう。
商品やサービスを購入した際に、後払いを選択すると、商品やサービスを受け取ったあとに、指定された期日までにコンビニや銀行などで請求された金額を支払うことになります。銀行や郵便局での振り込みも可能です。また、最近、急増している決済アプリを使い、提携している携帯電話会社からの請求時に合算して支払うことも可能になっているなど、後払いサービスの内容が多様化しています。
メリット・デメリットを理解し、計画的な返済が可能かチェックする
後払いサービスのメリットとしては、支払い前に商品を確かめられるという点が挙げられます。ネット通販などでは、事前に現物を確認することができないために不安を感じることもあるでしょう。お金を払ったのに商品が届かないといった不安もあります。後払いサービスを利用すれば、商品を確認したあとに支払うことができるため、トラブルを回避しやすいと言えるでしょう。
また、セキュリティの観点からクレジットカードを使いたくない、クレジットカードの利用限度額を超えてしまったといった場合、クレジットカードがなくても後払いサービスは利用できます。一時的に手元資金が不足している場合にも、後払いサービスであれば、給料日や収入が入るタイミングに合わせて、支払いをすることができる点も利用しやすさの一つとなっています。
しかし、注意が必要なのは、気軽に利用できるために、無計画に後払いサービスを使い続ければ、後日、多額の請求がくることになり、支払いができなくなる可能性もあります。支払い期日を過ぎてしまうと遅延損害金や延滞料金が発生し、長期にわたって未払いが続くと、信用情報機関に延滞情報が登録され、今後の各種ローンやクレジットカードの審査に影響が及ぶことになります。後払いサービスの多くは、利用金額や利用回数に上限が設定されていますが、審査は簡易的なものであり、利用しやすい半面、自己管理をきちんとし、家計負担が重くならないように注意しましょう。
カードローンとの違いは?金利とサービス手数料で比較してみる
もうひとつ、後払いサービスで注意すべきなのは、サービス手数料や振込手数料がかかることです。サービス手数料は決済ごとに発生する場合があり、1回100円から数百円程度ですが、繰り返し何度も使っていれば、大きな負担となります。サービス手数料や振込手数料が大きければ、安く買えたと思っていても、結果的に割高になる可能性もある点にも注意しましょう。
一時的な資金不足で後払いサービスを利用するのであれば、カードローンを検討するのも一つの考え方です。カードローン取扱金融機関の審査に通れば、設定された利用限度額の範囲内で、いつでも借りることができます。
カードローンの金利は実質年利で表示され、金融機関によっては取り扱い手数料や保証料などの諸費用が含まれていることもあります。適用金利は審査によって決まりますが、1%程度から15%程度と幅があり、初めての利用の場合は、上限金利が適用されるケースもありますが、1カ月後、2カ月後に返済する予定であれば、それほど大きな金額にはなりません。
たとえば、10万円の買い物をするためにカードローンを利用し、店舗で現金で支払い、1カ月後にカードローンを返済するとします。
10万円×15%(実質年利上限)÷365日×30日=10万1232円となります。
後払いサービスを利用した際の手数料と振込手数料の合計額と比較してみてもいいでしょう。
後払いサービスもカードローンも返済しなければならないものですから、無理のない返済計画なのかを踏まえた利用を心がけるようにしましょう。
【参考リンク】
私が書きました
ファイナンシャル・プランナー。
大学卒業後、リクルート(現リクルートホールディングス)に入社。不動産、住宅、マネー情報誌の編集者、マーケティングプランナーを経て2003年独立。フリーランスで各種媒体のエディトリアルアドバイザーを務める。2013年沖縄移住後は、各種WEBサイトに不動産、ライフプラン、マネープランに関するコラムの執筆を中心に活動中。
※執筆日:2025年08月19日
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第5位
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第6位山梨中央銀行
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第8位
- 実質年率
- 0.900% ~ 14.500%
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第9位七十七銀行
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第10位アイフル
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- 3.000% ~ 18.000%
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