第435回

車は環境を考えて選ぶ時代に!マイカーローンも自分で賢く選ぼう!!

子どもが生まれるのを機にマイカーを購入予定です。最近は環境にやさしい車がふえているようなので、子どもの将来も考えてエコカーを選びたいと思っています。ただし、予算に少し不安がありますのでマイカーローンについても教えてください。(Nさん 28歳 会社員)
電気自動車やハイブリッドカーなどの次世代自動車の購入には、政府が優遇制度を設けており、マイカーローンを利用しての購入も対象になっています。自動車ディーラー経由のものだけでなく、銀行等のマイカーローンもありますので、使いみちやタイミングを考え、ご自身に合ったものを利用しましょう。

環境だけでなく、お財布にもやさしい次世代自動車

世界初の量産型ハイブリッドカー「プリウス」が、1997年に誕生してから15年弱で国内累計販売台数が100万台を突破したというニュースが流れました。「プリウス」と言えば、アカデミー賞授賞式の会場に俳優のディカプリオが自ら運転して登場したことで脚光を浴びたので、クルマに疎い女性でも記憶にある方が多いのでは?

電気自動車やハイブリットカーなどの次世代自動車は、エネルギー効率やCO2の排出量に優れた性能を持つということで注目を集めています。環境にやさしいだけでなく、低燃費、つまり消費燃料量が少ないため燃費が良いという点で、お財布にもやさしいということから利用者が増えています。そのため、自動車メーカー各社でも、ガソリン車からハイブリッドカーに全面的に改良したクルマを発売するなど選択肢が拡がっています。

初期コスト・利用コストを軽減するための制度あり

このように環境問題にも関連するため注目されている次世代自動車ですが、初期コストが高い点や充電インフラの整備など、普及するにはまだまだ課題もある様子。そのため、政府がコストを軽減するための優遇制度を設けています。

自動車の車両に関しては、ベース車両の価格との価格差の1/2以内、電気を充電するための充電設備は本体価格の1/2以内(車両・充電設備ともに上限あり)を補助するといった制度があります。また、自動車税や自動車取得税、自動車重量税などの税金を軽減したり免税となっているものも。そのほかにも、公共機関の有料駐車場の駐車料金の割引、高速道路の利用料金の割引などもあります。

制度は地域ごとに異なりますので、自動車ディーラーやお住まいの自治体に確認するなどして、どんな制度が使えるのか調べてみましょう。制度を利用するために必要な資料や申請する時期などを確認しておくと、いざ購入するとい段階になっても慌てずに済みます。

効率的に比較できる「ローン比較リスト」を利用してマイカーローンを選ぶ

マイカー購入時に資金が不足する場合、マイカーローンを利用する人が多いものです。最近では、「残価設定ローン」を勧めてくるディーラーもあるようですね。以前は自動車ディーラーを経由して信販会社のローン(立替払い契約)を組むことが一般的でしたが、最近では銀行等の金融機関が扱う低金利のマイカーローンが増えてきたため、ローンの利用を検討する際は、ウェブサイトのローン情報についても比較したうえで利用したいものです。

イー・ローンに掲載されている自動車ローン(新車購入ローン)の中で、実質年率の下限が3%を下回るものは、今年(2011年)の9月時点で36商品あります。ちなみに、2010年9月は25商品、2009年9月は15商品でしたから、年々、銀行等の自動車ローン金利が低下傾向であることがうかがえます。

【参考リンク】

ウェブ上で簡単に情報を調べられるようになったとはいえ、ひとつひとつを調べるのは手間もかかってちょっと大変。そんなときに利用して欲しいのが、「ローン比較リスト」の機能と「ランキング」です。「ローン比較リスト」を利用することで、最大5つまで気になる商品を一覧形式で比較することができます。データは保存しておくことができるので、時間をかけて比較したいときにも便利です。「ランキング」ではマイカーローンのトレンドを知ることができます。こういった機能やサービスを活用して簡単に比較・検討することができますので、マイカー購入の際には活用してみましょう。

私が書きました

中森 順子 (なかもり じゅんこ)

ファイナンシャル・プランナー。

プログラマー・SEを経験後、結婚を機に税理士事務所へ転職。企業の税務・社会保障・融資のサポートなど幅広く経験。個人のお金に関する相談が増えたことから、FP資格を取得。10年勤務後、個人の家計サポートに集中すべく、2003年に独立。住宅購入や資産運用、保険見直しなど、自分自身の経験も交え、執筆・セミナー・相談と幅広く活動中。家計診断は500件以上の実績あり。

※執筆日:2011年09月14日