有担保ローン編

借入条件として担保の提供が必要なローンを有担保ローンといいます。
代表的なものとしては住宅ローンが挙げられます。担保というのは、借入金の返済ができなくなった場合に備えて、あらかじめ借りた金額と同程度の物を提供し、債務の弁済を確保するものです。住宅ローンでは融資対象物件を担保とし、抵当権を設定します。万一、返済ができなくなった場合には、金融機関が担保物件を競売し、その代価から優先的に債権を回収します。
このため、有担保ローンの審査は、収入や年齢のみならず、担保についても融資額に見合う価値があることや第一順位の抵当権を設定することなどの基準も満たす必要があります。

他に教育ローンやフリーローンでも有担保ローンを取扱っている金融機関もありますし、資金使途の制限の少ない不動産担保ローンを取扱っている金融機関もあります。担保提供を行うため、無担保ローンと比べると融資限度額が大きい、金利が低い、長期返済が可能という特徴がありますので、担保提供が可能であれば有担保ローンを利用した方が有利な条件での借入ができる可能性が高いといえます。

●フリーローン 無担保ローンと有担保ローンの比較例(A銀行の場合)

 
無担保型
有担保型
融資限度額
500万円
5,000万円
最長返済期間
10年
25年
金利(変動金利)
4.000~13.500%(固定)
2.900~3.900%(変動)