第805回

計画的に使えば安心!立替にも便利なカードローン

年始に、離れて暮らす家族や親戚と旅行することになりました。 幹事役をまかされたので、旅行費用をまとめて旅行社に支払い、旅行時に親族から費用を集める予定です。 自費での立て替えは難しいので、クレジットカードを利用するか、カードローンを利用してみるか、迷っています。(佐賀県 S)
費用を一時的に立替えるために利用するなら、手数料のかからないクレジットカードの一回払い、もしくは、金利の低いカードローンの臨時返済の活用などを検討されるとよいでしょう。

一時的なまとまった支出に、計画的に備える

年末年始は、忘年会や新年会、帰省に旅行と支出の多い時期ですね。 幹事役となって一時的にまとまった費用を立替える必要がある場合、自己資金でまかなえればよいのですが、それが難しい場合には早めに対策を考えておきたいものです。 「立替え」ならば、将来の決まった時期に立替費用が精算されるはずなので、資金計画は立てやすいですね。

Sさんが考えておられるように、商品の購入や旅行社等への払込み費用を立替えるなら、クレジットカードの利用も考えられます。 クレジットカードは一般に1回払いや2回払い、ボーナス一括払いであれば手数料がかかりません。 クレジットカードの利用料の口座引き落としの時期までに、立替費用を精算し口座に入金できるのであれば、お手持ちのクレジットカードを1回払いなどで手数料負担なく利用されるとよいでしょう。

しかし、すでにクレジットカードをショッピング等で利用していて利用限度額の関係から、立替費用をクレジットカードで支払うのが難しい場合もありますよね。 また、口座引き落としの時期までに立替費用が精算できるかはっきりしない場合には、クレジットカードの利用はリスク大。 利用代金の口座引き落としができず、延滞すれば遅延損害金も発生し、カードが利用できなくなる可能性もあります。 返済できる予定がはっきりしていない場合には、無理にクレジットカードの1回払い等にこだわらず、カードローンを検討されるのもよいでしょう。

カードローンなら、いつでも返済できる

カードローンをあらかじめ契約しておくと、発行されたカードによって契約した一定の限度額の範囲内でCDやATMなどから自由に繰り返し借りることができます。 基本的には契約どおりに毎月返済していくことになりますが、いつでも臨時返済が可能です。 金利は2018年12月現在で1%台~18%程度。 借入期間が長いほど金利負担は重くなるので、低金利で借り入れ、立替費用が精算された時点でカードローンを一括返済すれば、利息負担をより減らすことができます。

またカードローンには、初回限定などの条件つきで「30日間無利息」等の無利息期間が設けられている商品もあります。 無利息期間内に、立替費用が精算できれば、カードローンを利用した場合でも利息負担はゼロ、ということになりますね。 金融機関との取引実績等によって金利優遇などが受けられる商品もあるので、チェックされるとよいでしょう。

旅行の資金計画がはっきりしてきたら、立替える金額や立替費用の精算時期等の条件を洗い出して、有利に利用できるカードローンを比較検討されるとよいでしょう。 イー・ローンのホームページでは、同じ種類のローン商品を5つまで、表にまとめて同じ項目同士を比較検討することができます。 早めに資金計画を立てて、お金の心配なく、親族との旅行を楽しんでください。

【参考リンク】

私が書きました

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大林 香世 (おおばやし かよ)

ファイナンシャル・プランナー(CFPR)、一級ファイナンシャル・プランニング技能士、DCプランナー。

大学卒業後、教育系出版社に入社、教材・雑誌編集などを担当。その後、独立系FP会社を経て、2000年春より独立系FPとして、ライフプラン全般の相談業務や雑誌・HPのマネー系コラムの執筆などを行っている。

※執筆日:2018年12月04日