第245回

クレジットカードの賢いポイント獲得術!

デパート系クレジットカードなど複数枚のクレジットカードを持っています。ポイントを貯めるのが楽しみで、できるだけ買い物はクレジットカードで済ませるようにしているのですが、いつも気がつくとポイントの有効期限間近・・・・上手にポイントを貯める方法や使う方法はありませんか?(N.Yさん OL)
ポイントを上手に貯めるコツは、まず目標を立てること。自分がポイントを貯めて何と交換したいのか明確にすれば、カードの選び方や使い方も決まってくるはずです。

広がるポイントの貯め方&使い方

クレジットカードのメリットには、「現金不要」「持っていることがステータスになる」などさまざまなものがありますが、そのうちの大きな魅力は「ポイント」が貯められる点。
貯まったポイントを商品やサービスなどと交換できるというのは、なんだかちょっとトクした気分にさせられるものです。

最近では、ポイントの貯め方も、特定日(各カード会社指定の日や誕生日など)や特定のお店で買い物すればポイントが倍増する、来店するだけでポイントが付く、交通機関や金融機関の利用、公共料金の支払いや住まい探しなどでも利用できるなどさまざま。

貯めたポイントについても、マイルへの交換や、電子マネーへのチャージ、現金還元など商品・サービス以外のものへ交換・移行できるようになり、ポイントの貯め方や使い方は多様化しています。

ポイントを上手に貯めるコツは?

では、そんなポイントを上手に貯めるコツを見てみましょう。
第一に、自分でどれくらいポイントを貯めたいか目標を決めること。目標が決まれば、自分のニーズに合ったクレジットカードのも選びやすくなります。
例えば、出張や旅行が多い人は「ANAカード」「JALカード」など (参考:ALLカード比較「エアライン」)、デパートでの買い物が多い人は 「セゾンカード」など、スーパー・コンビニでの買い物が多い人は 「ローソンCSカード」「アイワイカード」などがあります(参考: ALLカード比較「ショッピング」)。 これらは、ポイントがつく以外にも割引などの特典も受けられてダブルでおトクです。
いずれにせよ、今やちょっとしたお店でもクレジットカードが気軽に作れる時代。ただし、防犯面も含め、ポイントを効果的に貯めるためには、クレジットカードはたくさん作るよりも目的に応じて数枚に絞って集中的に使った方が効率的にポイントは貯められます。

第二に、それぞれのクレジットカードのHPのショッピングモールを経由する方法。やり方は簡単で、自分の保有するクレジットカードのHPを通るだけ。これであればいつでもポイントは何倍にもなります。
例えば、JCBカードのショッピングモール「OkiDokiランド」経由でポイントは2倍以上、 三井住友カードの「ポイントUPモール」でも、ポイントが2~20倍になります。

第三に、電子マネーとクレジットカードを組み合わせて使う方法も効果的です。
エディやワオンなどの電子マネーへのチャージ(入金)分もポイントになりますので、クレジットカードでチャージした分で買い物をすればさらにポイントが付く仕組みです。

「使用期限」にも要注意!

ただし、多くのクレジットカードの場合、ポイントには有効期限(2~3年程度)があり、有効期限を過ぎるとせっかく貯めたポイントは消滅してしまいます。
ゆっくりと自分のペースでポイントを貯めたい人は、セゾンカードの「永久不滅ポイント」や シティカードの「ニューシティポイント」などのようにポイントの有効期限がないクレジットカードがお勧めですが、有効期限のあるクレジットカードを持っている場合には有効期限はこまめにチェックしましょう。

その際には、期限切れ間近のポイントなどは「Gポイント」などのようなポイントサイトにまとめておくのも良いでしょう。
Gポイントはローソン、NTTドコモなどのポイントに切り替えられる上、イーバンク銀行を使えば、手数料を差し引いた1ポイント=0.8円の交換レートで、1,000ポイントから現金化も可能です。

ただし、ぐるぐるとポイントを使い回すために、移行したり交換したりすると目減りしてしまう場合があるので、交換率等は事前に確認しておいた方がよさそうです。

私が書きました

黒田 尚子 (くろだ なおこ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP)、第2種情報処理技術者、初級システムアドミニストレータ。

92年大学卒業後、日本総合研究所に入社。約5年3ヶ月間、システム開発に携る。退社後、98年ファイナンシャル・プランナーとして独立。 まったくの異業種からの転職のため、できるだけ幅広いテーマを手掛けるようにしている。雑誌・インターネットなどの連載を持つほか、セミナー講師、講演、相談業務などを行う。モットーは「夢をカタチに」。現在、夫1人&猫1匹と暮らす。

※執筆日:2007年12月08日