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実際どうなの、その“ちょい上” ワンランクアップしてみました。

実際どうなの、その“ちょい上” ワンランクアップしてみました。

飛行機にビジネスクラスがあるように、うな重に上があるように、ザクにシャア専用があるように――。世のあらゆるモノやサービスには「ちょい上」クラスがあるもの。その価値を知っている者と知らない者とでは、何だか人生の豊かさが変わってきそうな気がします。あまたある「ちょい上」たるものの使い心地はいかがなものか?節約してでも、ボーナスをはたいても体験すべきか?検証すべく、庶民派かつ恐妻家ライターのモモセが気になるワンランクアップ商品を体験取材。背伸びしない目線で語る、お気軽体験ルポコーナーでございます。

第21回
ホワイトデーは男子も手作り!男一匹、お菓子教室に潜入してみた。(前編) (2014年02月10日)

ちょい上した人
ライター・モモセ

1971年生まれ。ビジネス誌、マネー誌を中心に活躍。デキるビジネスマンへの仕事術取材。賢い投資法や節約術など相当数取材している。のに、なぜかデキない、カネない、家での権威がないという、ナイナイづくしの庶民派ライター。好きなロックバンドは男闘呼組。

パティシエ・マダムとクッキー作り!

バレンタインデーの季節である。

この時期は毎年のように、ツライ思い出が蘇る。
小学校の頃から、好きな女の子からチョコをもらったことなど一度たりともないからだ。
苦い。チョコなのに苦い。

今はそんな悩みはない。時々やさしい嫁さんが、チョコをくれるからだ。
みゆき(嫁さんの名)、ありがとう。息子のついでとはいえ、ありがとう。

しかし、問題はホワイトデーである。
嫁さんが要求してくるお返しプレゼントは、年々、高額になるばかり。
「どこそこのバッグが欲しい」「18金のネックレスがいいなあ」…。
納得できない。大切なのはモノより気持ちではないか!

そこで今回は手作りをテーマにした。
冷たくされても怒られてもゆるがない本当の愛を、手作りのプレゼントで示したい――。
これぞ“ちょい上”のお返しと言えるだろう。

とはいえ、お菓子作りは未経験である。
どうしよう……と悩んだ結果、辿り着いたのが横浜の閑静な住宅街であった。

「先生、よろしくお願いします!」
甘党の編集者Hとお邪魔したのは、お菓子教室『アロンジー』。こちらのおしゃれマダムなオーナー・パティシエ、村田雅子さんが今回の先生であります。

■お菓子工房『Allons-y!!(アロンジー)』
最寄り駅は東急田園都市線江田駅。詳しくはこちら:http://www.allons-y.jp

『アロンジー』は「お菓子工房」の看板を掲げた一軒家。
というか、お菓子工房兼お菓子教室になっているのだ。
中に通され、お菓子作りの工房へと案内されると、そこにはさまざまな道具が並んでいた。

それにしても、こんなオシャレな空間でお菓子教室とは羨ましいというかカッコいい。
いま流行りの「サロネーゼ」ってヤツですか?

「いえいえ。私はパティシエとしての経験が30年あり、自宅で教室を始めたのは15年ほど前なんです」(村田先生・以下同)

聞けば、村田先生はお菓子の専門学校卒業後、フランス菓子店に就職。厳しい師匠のもとで修行を積み、その後いくつかのお店を渡り歩いてきたという。

お子さんが生まれてからもお菓子作りへの情熱は冷めず、子育てと両立できるということで自宅での教室をスタート。そして各種器具を揃え、ウエディングやバースデーなどのパーティーケーキもオーダーを受けて創作するようになったそうだ。

「例えばこんな感じ…って。なに、この芸術品! 」
ちなみにこちらが先生の作品。もちろんすべてケーキです。完成度が高すぎて、食べるのがもったいないです。その華やかさと美味しさが口コミで広がり、多くの芸能人・著名人から注文が相次いでいるそうです。

「初めてスポンジケーキを作ったのは高校3年生の時。最初はうまくいかず、くやしいから何度も挑戦したらうまくできて、それを食べた家族が褒めてくれたんです。で、調子に乗って12月に自宅でクリスマスケーキ作りに挑戦。同級生や同級生のママからオーダーを取って30個売りました(笑)。これが今の私の原点ですね」

なるほどねえ。ところで、ユニークなのは、先生がこちらで「男性向け」と銘打った教室も実施していることだ。なぜに?

「お菓子作りは女性より男性のほうが向いているからです」と村田先生。
意外なお答え。どういうことなのでしょうか?

「男性は物事を理論的に考えます。説明を受けて納得したうえで次に進むので、きちんとしたものが出来上がるんです」

一方、女性は理論より感覚を優先する。想像だけで次の工程に進めるので失敗してもくじけないという特徴があるという。

「だから、子育てができるんでしょうね」

「ほほう。言われてみれば納得です」
余談ですが、お菓子作りのためにエプロンをつけている私が、アメリカ中西部の大工さんにしか見えません。どういうことなのでしょうか。

「また、お菓子作りは理科の実験に似ていて、男性にとっては楽しいんです。いろんな材料を混ぜて、焼いたり冷やしたりすると、どんどん形が変わっていく。不思議なその変化は材料の性質によるものなのですが、実験しているみたいで好奇心をそそられるのでしょう。お菓子作りにハマる男性は意外と多いですよ」

なるほど。なんだか深いなあ。

ではいよいよ、ご指導お願いします! で、今日は何を教えていただけるのですか?
「アイシングクッキーです。カラフルで可愛いクッキーですから、モモセさんの奥さまに喜ばれると思いますよ。これが見本です」

「やだ…。かわいい…」
これがアイシングケーキであります。こんな可愛くできるのか不安ですが…。ちなみにアイシングとは、粉砂糖と卵白を混ぜて色素を加えたペースト状のものだそうです。

もっとも、アイシングクッキーの作り方はいたって簡単だった。
クッキーを焼き、その表面にアイシングでデコレーションしていくだけでOKだという。 これならできそう。

「まずは、クッキーの型を選んで図柄を決めましょう」

「クッキーの型がこんなにたくさん」
確かにカワイイデザインが多いですが、メタリックな型はちょっと男心をくすぐりますね。

うーんと悩んでチョイスしたのは、ハート、うさぎ、リンゴの型。

「では、次はデコレーションでクッキーにどんな図柄を描くか、事前に紙に描いてみましょう」

選んだ型をなぞって、画用紙にクッキーと同じカタチを描く。ここにアイシングでデコレーションする図柄を描いて、見本とするわけだ。

「内側をなぞっております」

またしても、う~む、と悩む。
ホワイトデーらしいものにしたいが、絵心がまるでない私。
いったい何をどう描けばいいのやら……。

しかし、こんなときは小細工せず。ストレートにいくのがいいだろう。
絵心はないが、嫁さんへの恋心は、かすかに残っている!

「LOVE みゆき」……。
冷静になって見てみると、どうかしていた。

「ベタっすねえ」と編集者Hには苦笑されたが、先生は「いいですね。うらやましい」とやさしいお言葉。うう、ありがとうございます…。「LOVE 雅子」も作りましょうか?

「結構です!(きっぱりと)。今日は時間を短縮するために、クッキーの生地は仕込んでおきましたよ」

「わ、なんかもう美味しそう」
クッキーの生地は、バター、砂糖、卵、粉の4つを混ぜ合わせたものです。

「この生地を、めん棒を使って外側からやさしく叩いて広げていってください。均等にしてね…こんな感じで」

「くるくる、くるくる…」
手際よく、お手本を見せてくれる先生。おお、さすがパティシエ!

めん棒を両手に持って上から重心をかけて伸ばしていく。実にシンプルな動きである。これは楽勝だろう。先生、では、さっそくやらせてください。

「くるくる、くるくる、くるくる……」
あれ、のばしているのが「そば」に見えてくるのは何故でしょうか?

「ちょっとストップ! 生地が凸凹していますね。均等に伸ばさないと、オーブンで焼いた時にムラができてしまうんです。ちょっとした小道具を使いましょう」

そう言って先生が取り出したのは4ミリ角の角材2本。この角材を左右に配置して、めん棒で生地を伸ばせば均等になるのである。

「おお、これなら生地がきれいに均等に! 」
ナイスな知恵です。もちろん、ソバ打ちにも応用できますよ。

こうしてクッキーの生地は完成。いざやってみると簡単そうで難しい――。
はたしてこの先、うまくいくのか!?
(次回へ続く)