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実際どうなの、その“ちょい上” ワンランクアップしてみました。

実際どうなの、その“ちょい上” ワンランクアップしてみました。

飛行機にビジネスクラスがあるように、うな重に上があるように、ザクにシャア専用があるように――。世のあらゆるモノやサービスには「ちょい上」クラスがあるもの。その価値を知っている者と知らない者とでは、何だか人生の豊かさが変わってきそうな気がします。あまたある「ちょい上」たるものの使い心地はいかがなものか?節約してでも、ボーナスをはたいても体験すべきか?検証すべく、庶民派かつ恐妻家ライターのモモセが気になるワンランクアップ商品を体験取材。背伸びしない目線で語る、お気軽体験ルポコーナーでございます。

第17回
ちょい上の味が楽しめるビール工場見学って、どんな感じ? (前編)。 (2013年11月05日)

ちょい上した人
ライター・モモセ

1971年生まれ。ビジネス誌、マネー誌を中心に活躍。デキるビジネスマンへの仕事術取材。賢い投資法や節約術など相当数取材している。のに、なぜかデキない、カネない、家での権威がないという、ナイナイづくしの庶民派ライター。好きなロックバンドは男闘呼組。

「ビールができるまで」を知りたい! (とくに味)

最近、「大人の工場見学」がブームになっているようだ。

調べてみると、自動車や飛行機、食品や飲料、お菓子など、あらゆる工場で大人向けの見学会がある。

うむ。世界に誇る日本のものづくりの現場を覗けるのは、大いに知的好奇心を満たせるはず。プロの職場を垣間見ることは、自らの仕事に対する情熱も高め、大いに刺激になりそうだ。

なんというか、向上心が“ちょい上”になるに違いない。

というわけで、今回の取材は「大人の工場見学でどうだろう? 」と、編集者Hに提案してみた。

「なるほど。モモセさんらしくない真面目な提案ですね。“ちょい上”な工場見学があればいいんですけど…」と、いつものようにひと言多く答える編集者H。

しかしHよ。私に抜かりはない。ココであるよ、ココ!

「おいしさを笑顔に…。キリンビールさんの工場ですよ!」
どどん! 神奈川県横浜市のキリンビール横浜工場内にある『キリン横浜ビアビレッジ』であります。いつもお世話になっております。「ブルワリーツアー」と称して、無料で工場見学を実施中。京急本線生麦駅より徒歩約10分。

■キリン横浜ビアビレッジ
横浜市鶴見区生麦1-17-1 キリンビール(株) 横浜工場内
TEL:045-503-8250 ※工場見学ブルワリーツアー
http://www.kirin.co.jp/bvyokohama

「……単にビールを飲みたいだけじゃないですか? 」

核心をつく編集者Hを尻目に、「こんにちは」と出迎えてくれたキリンビール横浜工場広報担当の三田栄子さんにお話を伺うことにする。

キリンビールは全国に9つの工場があり、全工場で工場見学を実施しているそうだ。

「この横浜工場では、ビールの製造工程をガイドがご案内します。弊社のビールをお客様に深く知っていただき、より楽しんでもらいたいというのが私たちの願いです」(三田さん)

工場を訪れた日は平日にも関わらず、大勢の人でごったがえしていた。バスツアーの団体客や外国人の姿も多く見かけた。

「年間で約17万人のお客様がご来場されます」と三田さん。
やはり工場見学がブームということもあって、今年は来客数が急増しているようです。

人気の秘密はもうひとつあった。

「ご来場されるお客様が何より楽しみにされているのが、工場でできたてのビールを無料で3杯まで試飲できることなんです。ビールは鮮度が命。普段飲まれているビールとはひと味もふた味も違っておいしいですよ」(三田さん)

おお。まさに“ちょい上なビール“を味わえるというわけか。
しかも工場見学のみならず、試飲まで無料とは感激である。

「ビール! ビール! ちょい上ビール! 」と、はしゃぐ私。1児の父であります。

ということで、いざブルワリーツアーのスタート。

エスカレーターで2階に上がると……。
おお、のっけから壁の液体がシュワシュワしている!

「これですよ。これ」
黄金色にライトアップされた液体がシュワシュワと音を立てています。

「これはビールをイメージしたオブジェなんです。まずは気分を盛り上げていただこうと思いまして」と教えてくれたのは、ブルワリーツアーのガイドを務めてくれる蒲谷さん。

「ガイドの蒲谷さんです」
制服の黄色いTシャツは、キリンビールがスポンサーになっているサッカー日本代表のユニフォーム。工場の売店で販売していたが、即完売してしまったらしいです。いいですなあ。

まずツアーの最初を飾るのは、ビールの原料の説明である。

ビールの原料は3つ。「麦芽」と「ホップ」、そして「水」である。

あ、そういえば、何となくは知っているけど、麦芽もホップも実物はみたことないなあ。とくにホップって、なんだ?

「こちらが実物の麦芽とホップですよ」
と蒲谷さんに教えていただきました。

ホップとはそもそもアサ科のつる性多年草という植物。ビール特有の苦味や香り、さらに泡を生み出してくれるのだという。

「いわばビールの魂ですね。ホップの花の中には、ルプリンと呼ばれる粒子が存在します。このルプリンがビール独特の苦味や香りの素になっているんですよ」(蒲谷さん)

「みなさん、ホップはこちらです」
ホップを割ってみてニオイを嗅ぐと……。おお、確かにビールっぽい香りが鼻腔をくすぐりましたよ。ちなみにキリンでは銘柄ごとにホップの配合を変えているそうです。

一方の麦芽は、発芽した大麦の種子のこと。麦茶などには六条大麦を使うが、ビールでは粒が大きくて均一な二条大麦が使われるそうだ。

「こちらが麦芽です」
ちなみにこの麦芽、英語で「モルト」といいます。

麦芽を手にとると、今度は「ちょっとかじってみてください」と蒲谷さん。
言われるままに口に含んでかじってみると……。今度はほのかな甘みを感じた。

「その甘みがビール作りのポイントになるのです。麦芽はそのまま食べられますよ」

味わってみると、意外にも……うまい!

ビールのつまみになるのではないか?
ビールのアテに麦芽。
チャーハンをおかずにして白米を食べるような、ハイブリッド感が味わえそうだ。

それにしても、だ。

蒲谷さん、何だか独特の香りが通路の向こう側からするのですが……。

「いやん。出た! 大きなお釜! 」
まさしくビール工場な画じゃないですか。

その先にあった広いスペースには無数の巨大な仕込み釜が!

ビールの製造工程のメインステージである「仕込み」をするスペースだった。

「ここにはビールを製造する釜が9つあります。横幅は最大で直径12メートル。釜の高さは最大で7mになります。」(蒲谷さん)

そんな大きな釜でビールを作っているのか。聞けば、一回の仕込み量は350ml缶だと約37万本。

「1日1缶ずつ飲むとしたら、全部飲み切るまでに1014年かかる計算です」(蒲谷さん)

「飲めるのか……俺に! 」
いや。そこまで飲まなくていいんですけどね。それにしてもそれだけ膨大な数のキリンビール愛飲者がいるという証でもありますね。

ちなみにここの釜では、まず麦芽を煮込んでおかゆのようにした「麦汁」をつくり、そこにホップを加えて煮沸。ビール特有の香りや苦味を作り出すのだという。

麦汁を冷やした後、酵母を加えて低温で「発酵」させる。すると、麦汁の糖分がアルコールと炭酸ガスに分解され、約1週間で「若ビール」と呼ばれるビールが誕生する。

これを低温で1~2ヶ月じっくり「貯蔵」する。この間に、風味と香りがバランスよく熟成される。これを「ろ過」して初めて、透き通った琥珀色のビールが完成する、というわけだ。

でもってそれが缶・ビン・樽に詰められて検査を経て無事、「出荷」。私のノドを満たすというわけである。

ふう。ビールができあがるまでの工程を初めて聞き、ビックリ。
こだわりの製法で手間と時間をかけて作っているから、ビールはおいしいのね。

「えらい手間がかっているんですねえ 」
と感動しきりな私です。

ちなみにキリンといえば『一番搾り』。麦芽100%で他の銘柄と比べて1.5倍の使用。麦芽の旨味をしっかり感じさせつつ、スッキリした味わいに仕上げるようこだわっているそうだ。

うーむ。なんというか、知れば知るほど、ビールが飲みたくてウズウズしてきた。

その後、キリンビールの環境への取り組みや……。

「知ってました? 大瓶もかつてよりぐっと軽くなっているんですって」
薄くても丈夫な構造を開発。ビールを入れる缶も瓶も、こうして軽くすることで配送時のCO2を削減させている、というわけです。

さらに、発泡酒や第三のビールと、ビールとの差異について説明を受けたり……。

「知ってました? 使っている原料や配分が違うんですってよ 」
それに伴い酒税が変わり、お値段が変わるということなんですって。

と、「ほほう」とうなずきながらも、もう頭はできたてビールの試飲のことでいっぱいになってきた。「飲みたい…飲みたい…」と念じ続けたところ――。

「おっ! 」
「本日の試飲」という素敵な文字を見つけ、この日、最高の笑顔を見せたところです。

「これで工場見学は終了です。あちらの会場でビールの試飲ができます」

キリンだけに……首を長くして待っていましたよ! (次回へ続く)